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映画「木挽町のあだ討ち」主題歌は椎名林檎「人生は夢だらけ」“長年のファン”源監督がこの曲を望んだ理由

椎名林檎
9か月前2026年01月19日 22:01

椎名林檎の楽曲「人生は夢だらけ」が、2月27日に全国公開される映画「木挽町のあだ討ち」の主題歌に決定したことが発表された。

「木挽町のあだ討ち」は、第169回直木賞・第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名時代小説の映画化作品。芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描く作品で、主演の柄本佑が仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を、共演の渡辺謙が芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を演じる。ほか、仇討ちを遂げた若者・菊之助役を長尾謙杜(なにわ男子)が、主人を殺した男・作兵衛役を北村一輝が務める。

映画のエンディングに「人生は夢だらけ」を採用した理由について、椎名の長年のファンである源孝志監督は「とりわけ歌詞の言葉の選び方、置き方がたまらなく好きだ。散文的でありながら物語を内包するうねりがあり、文学的なのだが血や体液のような生な残り香が漂う」と語り、「陰と陽、表現者として多面的なところもリスペクトせざるを得ない」としたうえで、「この『人生は夢だらけ』は“陽”の椎名林檎の魅力を感じさせる最たるもので、陽を浴びる大通りを、高らかに、堂々と歌いながら歩いていくような曲だ」とコメントしている。

さらに監督は「木挽町のあだ討ち」を「世間からドロップアウトし、生き甲斐を求めて(食うためだけではない!)芝居小屋に流れ着いた人間たちの物語」と位置付け「江戸という大都会で最下層と蔑まれながら、観客の前で束の間の夢を作り上げて見せる矜持、反骨と誇り。いわば日本の歴史の中で初めて現れた『自覚ある自由人』だと私は思っている」と語る。「そんな彼らが武家社会の不条理に対して“一発かます”痛快さを楽しんでもらい、『いやぁ~ 面白かったね。気分いい』と言いながら映画館を出て行ってもらいたかった──それが、私がこの曲をエンディングテーマに望んだ理由です」と、思いを明かしている。

今回の発表に合わせて、YouTubeでは「主題歌スペシャルムービー」が公開された。このムービーは菊之助と作兵衛の衝撃的な仇討ちの場面から始まり、その1年半後、主人公・総一郎が芝居小屋「森田座」を訪れるシーンへと展開する。森田座の人々との出会い、仇討ち当日の事情聴取、菊之助とそれぞれの人物との関わりが断片的に映し出され、事件の裏に隠された“もう一つの物語”が少しずつ浮かび上がっていく。覚悟を決めた菊之助の表情に、「人生は夢だらけ」の「良かろうだろうが古い物は尊い」「それは人生 私の人生 誰の物でもない」「奪われるものか 私は自由」といった歌詞が重なる。

源孝志監督 コメント

私は椎名林檎さんの長年のファンである。彼女の楽曲のどこが好きかと問われると「全部」、としか言えないのだが、とりわけ歌詞の言葉の選び方、置き方がたまらなく好きだ。散文的でありながら物語を内包するうねりがあり、文学的なのだが血や体液のような生な残り香が漂う。それを彼女が声にして歌うとゾワゾワっとさせられるハメになる。陰と陽、表現者として多面的なところもリスペクトせざるを得ない。この「人生は夢だらけ」は、“陽”の椎名林檎の魅力を感じさせる最たるもので、陽を浴びる大通りを、高らかに、堂々と歌いながら歩いていくような曲だ。
「木挽町のあだ討ち」は、世間からドロップアウトし、生き甲斐を求めて(食うためだけではない!)芝居小屋に流れ着いた人間たちの物語。江戸という大都会で最下層と蔑まれながら、観客の前で束の間の夢を作り上げて見せる矜持、反骨と誇り。いわば日本の歴史の中で初めて現れた「自覚ある自由人」だと私は思っている。
そんな彼らが武家社会の不条理に対して“一発かます”痛快さを楽しんでもらい、「いやぁ~ 面白かったね。気分いい」と言いながら映画館を出て行ってもらいたかった。それが、私がこの曲をエンディングテーマに望んだ理由です。椎名さん、ありがとうございました。

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