昨日2月27日、東京・kino cinéma新宿で映画「ゴリラホール」の舞台挨拶が行われ、監督のKoji Uehara(Xmas Eileen)、キャストのAIK、門間航、Ruu、松下恭子、森山みつき、安部伊織、松本享恭が登壇した。
Koji Uehara監督、主演AIKが意識したこと
映画「ゴリラホール」は「最高の遊び場」をコンセプトに、2023年に誕生した大阪にある大型ライブハウス・GORILLA HALL OSAKAが舞台の音楽映画。ゴリラホールでアルバイトをしながら、ガールズバンドGIRL TALKING ABOUT LOVE(通称:恋バナ)のギター兼ボーカルとして活動をする主人公・朝子をAIKが演じ、門間、Ruu、松下、モリヲ、森山、安部、松本らが脇を固める。本上映開始を記念して行われた昨日の舞台挨拶は、映画のエグゼクティブアドバイザーを務めたやべきょうすけが進行。当初出席予定だったモリヲは欠席となったが、登壇者たちは映画を観たばかりの観客を前に和気あいあいとトークを繰り広げた。
「ゴリラホール」がスクリーンデビュー作となったAIKは、朝子というキャラクターを演じるうえでKoji Uehara監督と話を重ね、「誰々みたいとか、このバンドみたいだよね、というのにはならないように意識した」と説明。監督は劇中で“売れていく”設定のバンドを描くにあたって、「(曲の)説得力が出なかったら、このバンドじゃ売れないやろ、というのが映画の中に出ちゃうとすべてが終わると思ってた。そこに関してはまあまあプレッシャーがあった」と音楽映画を制作するうえでの苦労を明かしつつも、劇中曲を含む作品のクオリティに胸を張った。
本当のライブに挑む気持ちで
朝子の恋人であり、人気バンドSUMMER JOEのフロントマン・壱夜を演じた門間は、演じる中で抱いた複雑な感情を述懐。「朝子がどんどん前に一歩踏み出して、進んでいくにつれて、悔しい気持ちとかもありました。あんまり僕は勝ち負けとか好きじゃないんですけど、オーディションシーンは本当に負けたくない気持ちが芽生えて。そのことを通して壱夜らしくいれたかなと思います」とリアルな感情が演技に反映されたことを明かす。
ギタリストのサルに扮した松下は、Xmas Eileenのメンバーからレクチャーを受けた日々を振り返り、「リズムのノリ方や、こういうときは重心をこっちに乗せてる方が“ぽいよ”、といった立ち姿から手元の細かい動きまで見ていただいた。そういったところを、忘れないように台本に書いていた」と撮影時のエピソードを披露した。Xmas Eileenのメンバーであり、オーディションを勝ち抜きベーシストのワン役を射止めたRuu。彼女は「最後のライブシーンは演技とかではなくマジモンだった。みんな本当のライブに挑む気持ちでやった。あそこに映るすべてはナマモノだと思う」と言葉に力を込めた。
ムチャぶり“あいうえお作文”で生まれたのは?
舞台挨拶が順調に進行する中、やべは時間が余っているからと「映画『ゴリラホール』」で“あいうえお作文”をするようキャストと監督にムチャぶり。壇上の8人は戸惑いつつも、それぞれ映画にちなんだワードや文章を順番にひねり出していく。「ー」での作文を求められたAIKはマイクを握ると「んーーーーーーー」と叫んで観客の度肝を抜き、最後の1文字である「ル」での作文を任されたKoji Uehara監督は「るんるん気分になれる」と回答。最終的に「永遠に残る / 我を出した / ごめんなさい壱夜が盗んだ『アンダンテ』 / 理解不能な / ラーメンみたいにおいしい / 北海道でも上映してほしい / ー / るんるん気分になれる映画です」という、感動と笑い、一部映画のネタバレを含む文章が完成し、劇場内を沸かせた。
最後にAIKは「これからもっともっと広がってほしい作品なので、どうかお力を貸していただけるとありがたいです」と主演俳優として挨拶。監督は「この映画を撮影したときも、今この瞬間も、こうやって皆さんと遊ばせてもらっている時間も、すべてが楽しいです。本当にありがとうございました」と感無量の表情で舞台挨拶を締めくくった。
なお、各配信サイトではGIRL TALKING ABOUT LOVE名義のアルバム「SWEET AND SOUR」を配信中。本作にはKj(Dragon Ash、The Ravens)が書き下ろした映画のキーとなる楽曲「アンダンテ」や、監督とHidetoshi Nishiharaが手がけた未発表曲などが収録されている。


