JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

TOMOOと観客が共有した宝、1人ひとりの心の奥底を照らしたホールツアー閉幕

TOMOO(Photo by Kana Tarumi.)
21分前2026年03月06日 9:05

TOMOOのホールツアー「TOMOO HALL TOUR 2025-2026 "DEAR MYSTERIES"」の最終公演が2月28日に東京・東京国際フォーラム ホールAにて開催された。

大衆的なポップネスに満ちたメジャー1stアルバム「TWO MOON」とは毛色の異なる、清閑かつパーソナルなアルバム「DEAR MYSTERIES」を昨年11月にリリースしたTOMOO。同作を携えて行ったこのホールツアーでは、アルバム曲を中心に20曲以上を披露し、コントラストの効いたアルバムの世界を大勢の観客と共有した。

TOMOOはグランドピアノの前に着くと、「DEAR MYSTERIES」の最終曲「高台」でライブをスタート。荘厳な音色とTOMOOならではの中低域の効いた歌声が広大なホールの空気を繊細に揺らし、観客1人ひとりへ届いていく。歌詞とリンクした薄紫の照明が徐々に明度を増し、夜が白んでいくようにじっくりとライブの幕が上がった。その後TOMOOは時にアップライトピアノを、時にタンバリンを奏でながら「What's Up?」「あわいに」などを歌唱。優雅さを持ちながら確かな肉体性を宿したアンサンブルとともに、オーディエンスの体をほのかに揺らしていった。

MCでTOMOOは「無事ツアーファイナルを迎えられて、そしてみんなの顔が見れてうれしいです。ありがとうございます」と挨拶。そして「今日は『DEAR MYSTERIES』の曲とその仲間たちと言えるような曲をじっくり届けていきたいと思います。願わくば1人ひとりの奥のほうにある宝箱をグッと開いて、キラッと光る時間になったらうれしいなって思ってます」と、ライブへの思いを語った。続けて彼女は「コントラスト」「Grapefruit Moon」からピアノの弾き語りで「雨粒をつけたまま」を披露し、その言葉通り心の奥深くへとゆっくり潜り込むように歌声を紡いだ。

哲学的なテーマと身近な食べ物のフォルムを接続した楽曲「餃子」では、音源における二胡の音色がチェロにより妖しく鳴らされ、ラストにはTOMOOが打ち鳴らすドラの音が会場中に禍々しくこだまする。続く「ナイトウォーク」で彼女は、それまでとはひと味異なるアグレッシブかつエッジィな演奏を炸裂させ、パフォーマンスが終わるやいなや「楽しいですねえ」と率直な感想をこぼした。その後「スーパースター」で跳ねるようなピアノの音色と伸びやかな歌声を届け、「オセロ」「Super Ball」と代表的なナンバーへ。新旧の楽曲を織り交ぜながらも1つの世界観が構築され、オーディエンスは体を動かしたりじっと聞き入ったりしながら、TOMOOが作り出す音の世界を心ゆくまま堪能した。

怒涛のパフォーマンスで熱に浮かされた会場の空気をクールダウンさせるように、TOMOOは「エンドレス」を皮切りに落ち着いたトーンの楽曲を連続で演奏。自身の魅力の1つであるポップさとはまた異なる、陰りのある感傷的な世界へと観客を誘っていく。「エンドレス」での切なくも柔らかなボーカル、「Cinderella」でのチェロの幽玄なサウンド、「Lip Noise」での胸を締め付けるような哀切な歌声。そのどれもが聴き手の心の奥深くを鮮やかに照らし出す。「ハックルベリー・フレンド」のゆったりしたパフォーマンスが観客を郷愁に浸したあとで、「Ginger」でライブのムードは再びにぎやかに。ラストには「Present」がカラフルなライティングの中で演奏され、会場中がチアフルな空気をシェアする大団円でライブが締めくくられた。

それでもアンコールを求める拍手は鳴り止まず、TOMOOたちは再度ステージへ。「Lullaby to my summer」で優美な歌を聴かせてライブを再開する。そして最新曲「ソナーレ」を奏で、流れるような麗しいサウンドでオーディエンスを酔いしれさせた。その後TOMOOは「宝箱は開きましたか?」と観客に問いかけ、「共有できない宝が自分の内側にあるとともに、人と人の間にしか残せない宝があると思うんですよね。だからすごく幸せなことをさせてもらってるなと思います。きっとこの『DEAR MYSTERIES』ツアーも宝物になるんだろうなって思います。ありがとう」と胸の内を言葉にした。そんな彼女が「ゆるっと、ポカッと帰ってほしい」という思いからラストナンバーとして選んだのはサマーチューン「LUCKY」。ゆったりとした朗らかなサウンドと歌声に会場が満たされ、ライブは温かな空気で閉幕した。

なお終演後にはTOMOO初のアリーナツアー「TOMOO Arena Tour 2026」の開催が発表された。11月18、19日に神奈川・ぴあアリーナMM、23日に大阪・大阪城ホールにてライブが行われる。TOMOOの公式ファンクラブでは、3月15日までチケットの先行抽選予約を受付中。

セットリスト

「TOMOO HALL TOUR 2025-2026 "DEAR MYSTERIES"」2026年2月28日 東京国際フォーラム ホールA

01. 高台
02. What's Up?
03. あわいに
04. 酔ひもせす
05. 夢はさめても
06. コントラスト
07. Grapefruit Moon
08. 雨粒をつけたまま
09. ベーコンエピ
10. 餃子
11. ナイトウォーク
12. スーパースター
13. オセロ
14. Super Ball
15. エンドレス
16. Cinderella
17. Lip Noise
18. ハックルベリー・フレンド
19. Ginger
20. Present
<アンコール>
21. Lullaby to my summer
22. ソナーレ
23. LUCKY

公演情報

TOMOO Arena Tour 2026

2026年11月18日(水)神奈川県 ぴあアリーナMM
2026年11月19日(木)神奈川県 ぴあアリーナMM
2026年11月23日(月・祝)大阪府 大阪城ホール

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

TOMOO

TOMOOが初のアリーナツアー、ぴあアリ&城ホールで3公演

6日
テレビアニメ「ハイスクール!奇面組」キービジュアル©新沢基栄/集英社・奇面組

BREIMENと離婚伝説が主題歌担当「ハイスクール!奇面組」ノンクレジットOP・ED映像公開

約2か月
「CDショップ大賞」ロゴ

「CDショップ大賞」にサザン、松任谷由実、Perfume、青葉市子、kurayamisakaら選出

約2か月
TOMOO

TOMOO新曲「ソナーレ」流れる、アニメ「違国日記」ノンクレジットOP映像公開

約2か月
TOMOO

TOMOO、アニメ「違国日記」オープニング曲をリリース

2か月
「Replay of IRORI Records 2025」カバー画像

IRORI Recordsが今年のプレイリスト公開 ヒゲダン、TOMOO、スカート、Kroi、a子ら所属

3か月
テレビアニメ「ハイスクール!奇面組」キービジュアル©新沢基栄/集英社・奇面組

アニメ「ハイスクール!奇面組」OPテーマはBREIMEN×TOMOO、EDテーマは離婚伝説

3か月
TOMOO「餃子」ミュージックビデオのサムネイル。

TOMOOが中華料理店で不思議な出来事に巻き込まれる「餃子」MV

3か月
TOMOO「Lip Noise」ミュージックビデオより。

TOMOOがBialystocks菊池剛を迎えた新曲MV公開、「静と動」「緊張と解放」が交錯

4か月