毛皮のマリーズの1stアルバムのタイトルが「戦争をしよう」から「ファースト」に改題された。その経緯について、ボーカルを務めていた志磨遼平がコメントを発表した。
2003年に毛皮のマリーズを結成し、2011年に行われた東京・日本武道館公演をもって同バンドを解散させた志磨。「戦争をしよう」はマリーズが2006年に発表したアルバムで、特にパンクやグラムロックの要素が強い作品として長年人気を博している。本作は各サブスクリプションサービスでも同タイトルで配信されていたが、今年3月に順次「ファースト」へと改題されていた。
志磨は本日3月15日に自身のX公式アカウントにて、「24歳だった私が、私ひとりのための戦いを開始すべく題したものでしたが、今やこのことばは口にすることすらおぞましく、よって、今後はただ『ファースト』と呼称します」と投稿。「改題を決めたのはぼくです。しかし、ぼくにそれを決めさせたのは民衆を弾圧し命すら奪おうとする世界中の独裁者たちです」「ぼくは今、まちがっても彼らと同じことばを毛皮のマリーズとそのメイニアたちに口走らせたくないのです」と改題の理由について説明した。
また志磨は「2000年代初頭、ステージに上がったが最後無事には帰れなかった時代の、ぼくの偽らざる実感があのタイトルでした」とオリジナルタイトルの由来について触れつつ、「この意識の変化をぼくは『成長』ととらえています」「ぼくは今、24歳のころと同じ意味であのことばを口にはできなくなってしまったのです」と改題に至った心境を明かした。
さらに「あなたが24歳のころのぼくと同じような戦いを世界に挑むときには、そっとあのタイトルを思い出し、それにおさめられた曲に耳をかたむけてください。そのころのぼくが及ばずながらあなたの味方となるでしょう」とアルバムに込められた思いについて言及し、「誰しも、自由と平和を訴えるより優先すべきことがたくさんあります。だから祈ってください。ぼくらが自由と平和を真っ先に訴えずとも暮らせる日々が一刻も早く戻ることを」と投稿を締めくくっている。


