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ハク。と満員の観客が作り上げた梅田クアトロでの熱い夜「なんだか今日、私ちょっと明るくなれた」

あい(Photo by toya)
18分前2026年03月18日 10:03

ハク。の東名阪ワンマンツアー「GO -クアトロツアー編」が、3月13日に地元である大阪の梅田CLUB QUATTROにてファイナルを迎えた。彼女たちの注目度を証明するように、この日はチケットがソールドアウトして会場は満員に。さらにYouTubeでの生配信を通じて、数多くの視聴者が彼女たちのステージを目撃した。

「眠たくなったら寝ちゃっても、叫びたくなったら叫んでもいいです」

開演時刻を迎えメンバーがステージに姿を現すと、フロアからは一斉に温かいハンドクラップが巻き起こる。ライブは軽快なアンサンブルが弾む「頭の中の宇宙」で開幕。4人は音を合わせる喜びを噛み締めるように、時折笑顔を交わしながら演奏し、会場にポジティブな空気を広げていく。

「南新町」でオーディエンスがリズムに合わせて一斉に腕を振り上げると、続く「あいっ!」ではメンバーの掛け声に呼応して客席からクラップが鳴り響く。「夢中猫」では猫の鳴き声のようなキュートなコーラスで、会場は笑顔でいっぱいに。切れ味の鋭いバンドサウンドとは対称的な、この4人ならではの愛らしく温かな空気が混ざり合って、独自の心地よい空間が生み出された。

「ナイーブ女の子」ではミラーボールの光が揺れ、ロマンチックなムードに。なずな(G)が奏でるクリーントーン主体の浮遊感あるギター、表情豊かなカノ(B)の心躍るベースライン、まゆ(Dr)が叩き出すヘビーでありながら軽やかに前進するようなドラム、その上でまっすぐに感情を届けるあい(Vo, G)のボーカル、そしてメンバーによる透明感のあるコーラスが渾然一体となり、楽曲は勢いよく駆け抜けていく。

ミラーボールの光がロマンチックなムードを演出した「ナイーブ女の子」を経て、あいはMCで「今日はたっぷり時間があるので、皆さんも自分の好きなように、眠たくなったら寝ちゃってもいいし、叫びたくなったら叫んでもいいです。そんな自由な楽しみ方で最後までいてくれたらいいなって思います」と語りかけ、観客にそれぞれの楽しみ方を委ねる。その言葉を体現するように、「無題」からはテンポを落とし、言葉をしっかり届けるセクションへ。丁寧に紡がれる歌が、会場の空気を静かに引き締めていく。

「なんだか今日、私ちょっと明るくなれた気がします」

「第六感」であいがアコースティックギターに持ち替えると、フォーキーなサウンドでそれまでとは違ったバンドの一面を提示。かと思えば「直感 way」では、メンバーの演奏と観客のクラップで、会場はまるでセッションしているかのような一体感に包まれる。「自由のショート」では、空間系エフェクトの効いたなずなのギターソロが、切なさを帯びた心地よい余韻を残した。

初めての梅田CLUB QUATTROでのワンマンについて、あいは「いろんなバンドを観に来たことがあって、すごく好きな人ばっかり出てたから、自分がここにいることがすごく光栄です。震えてるけどね(笑)」と素直な胸の内を明かす。そして満員のフロアを見渡して「目に見えて実感することってあるじゃないですか。今日は目に見えて実感できてるので、とってもうれしいです」と来場者に感謝し、「なんだか今日、私ちょっと明るくなれた気がします」と笑みを浮かべた。

ライブは「なつ」から後半戦へ。透き通ったギターソロがどこまでも伸びていくかと思いきや、ポップな雰囲気のあったそれまでから一転、激しく明滅するライトとともに爆音が鳴り響き、そのまま「dedede」へとなだれ込む。スピード感のあるスリリングな演奏にフロアの熱量はどんどん上昇。さらに「回転してから考える」へとノンストップでつなぐと、イントロが鳴った瞬間に歓声が上がり、サビでは観客が楽しそうにタオルを振り回す光景が広がった。

「初めての感覚を大事にしようと決めてたんです」

そしてメジャー1stシングル「それしか言えない」へ。シューゲイザー的な分厚いギターノイズの轟音の中で、埋もれずに存在感を放つあいの力強いボーカル。それに観客も力強く腕を振り上げて応え、ライブはクライマックスへと突き進んでいく。本編のラストを飾ったのは、3月4日にリリースされたばかりの新作EPのタイトルトラック「世界」。聴く者の胸を打つ切ないバラードで、ライブ本編は美しく締めくくられた。

アンコールの声に応えて4人がステージに戻ると、まずカノが中心となってツアーグッズを紹介。軽妙なトークで観客の購買意欲をくすぐりながら、和やかな空気を作り出す。まゆは「数年前はQUATTROでツアーができるようになるなんて思ってなかったから、こんなにたくさんの人が来てくれてソールドアウトになって、ホンマにうれしいです」と目の前にいるたくさんのオーディエンスに感謝。普段は口数少ないなずなも「QUATTROは初めて立つ場所だから、初めての感覚を大事にしようと決めて東名阪を回ってたんです。今日も終わったあとに考えることがいっぱいあると思うけど、それが自分の曲になってみんなに伝わっていったらいいなって、みんなの日々のパワーに少しでもなれたらうれしいなって思ってます」と語り、それぞれがツアーを通じて得た実感を言葉にした。

アンコール1曲目は「BLUE GIRL」。カノとなずなによる透明感のあるコーラスがはっきりと輪郭を持ち、あいのボーカルと一体になって美しいハーモニーを生み出していく。そして最後に届けられたのは「僕らじゃなきゃだめになって」。ステージとフロアが互いの存在を確かめ合うような、深く胸に染み入る演奏で、東名阪ツアーは大団円を迎えた。

セットリスト

ハク。「GO -クアトロツアー編」2026年3月13日 梅田CLUB QUATTRO

01. 頭の中の宇宙
02. 南新町
03. あいっ!
04. 夢中猫
05. ナイーブ女の子
06. 奥二重で見る
07. ふわ輪
08. 無題
09. 第六感
10. 直感 way
11. 自由のショート
12. なつ
13. dedede
14. 回転してから考える
15. それしか言えない
16. 世界
<アンコール>
17. BLUE GIRL
18. 僕らじゃなきゃだめになって

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