三月のパンタシアが3月28日に東京・Spotify O-EASTで自主企画イベント「三月春のパン(タシア)祭り 2026 -フレンズの春-」を行った。
「三月春のパン(タシア)祭り」はナナヲアカリとSouを招いて昨年3月に初開催されたイベント。2回目となる今回はヒトリエとCHiCO(CHiCO with HoneyWorks)が出演した。
ヒトリエ
トップバッターを務めたのは、三月のパンタシアのサポートバンド・ばんぱしのメンバーである、ゆーまお(Dr)が所属するヒトリエ。3人は「ジャガーノート」「3分29秒」で勢いよくライブを開始し、イベント序盤から会場をヒートアップさせる。「ワールズエンド・ダンスホール」でオーディエンスを踊らせたあと、シノダ(Vo, G)は「インターネットからやってきたヒトリエです」と挨拶し、「今日きっとお忙しいんでしょ?」とこの日CHiCOも含めて3組のステージでドラムを叩くゆーまおに楽しげに語りかけた。
ダンサブルなビートが心地よいナンバー「Selfy charm」を経て、シノダはセンチメンタルな空気をまといながら「風、花」を優しく歌い上げた。「カラノワレモノ」でフロアを揺らし、シノダは「みんなはインターネットを脱して渋谷まで来たわけじゃない。怖かったろ? 渋谷駅は毎回変形してる気がしないか? 不思議なダンジョンだと思ってるんだよ」と述べて観客の笑いを誘う。「今日は朝起きておにぎりを食べて、ここに来て鮭の弁当を食べて。パンと名の付くものはまだ1つも口にしていない」と「春のパン(タシア)祭り」にちなんで語るシノダは、「恋をするならパン屋で働く女性がいいなと思っていた時期があって。ずっといいなと思っていたら、独身のまま40代を迎えました。でも、いいんだ。俺にはエレキギターがあるから」と告げてフロアから歓声を浴びた。
その後ヒトリエは喪失に向き合い進んでいくナンバー「オン・ザ・フロントライン」をパワフルに演奏。そして「アンノウン・マザーグース」で盛大なシンガロングを巻き起こしたあと、最後にありったけの力を放つように「ステレオジュブナイル」を爽快にプレイしてステージを去って行った。
CHiCO
ステージに姿を現したCHiCOは、メジャーデビュー曲「世界は恋に落ちている」をたおやかに歌唱。2022年にCHiCO with HoneyWorksが行った東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)公演に三月のパンタシアがゲスト出演した際にコラボ歌唱したこともある「ノスタルジックレインフォール」では、CHiCOの透明感あふれるみずみずしい歌声が会場いっぱいに広がった。プライベートでもみあと親交の深いCHiCOは「まずはフレンズの1人として呼んでくれた三月のパンタシアのみあちゃんにありがとうを伝えたい! 本当にありがとうございます!」と声を弾ませ、「過去にチコハニのライブにみあちゃんがゲストに来てくださったことがあるんですけど、そのときにみあちゃんが『ノスタルジックレインフォール』が好きということを教えてくれたんですよね」と朗らかに語った。
ここでCHiCOはみあをステージに呼び込む。みあは「約4年前に一緒のステージで歌わせてもらって、今度は絶対自分のライブにCHiCOちゃんを呼びたいとずっと思っていたので、今回すごくうれしいです」とにっこり。CHiCOも「初めてお会いしたのは、取材の対談のとき。お互いに人見知りだから、そこでは何も起こらずに解散したけど、そのあとに一緒になる機会が増えて。素敵なご縁があってよかったなと思います」と顔をほころばせた。「次の曲はみあちゃんのリクエストなんですよ。みんなびっくりするんじゃないかな?」というCHiCOの言葉を経て、2人が歌い始めたのは「私、アイドル宣言」。大きな歓声に包まれながら、2人は息ぴったりの振付を交えてキュートな歌声を届けた。
みあを見送ったあと、CHiCOが披露したのは「エンパシア」。三月のパンタシアのサポートバンド・ばんぱしでギターを務め、この日CHiCOのステージにも立っている堀江晶太が白神真志朗とともに作編曲を手がけた楽曲だ。CHiCOは赤裸々な気持ちを込めた大切なこの曲をまっすぐに歌い上げたあとに「プライド革命」を熱唱。ラストには「アイのシナリオ」で盛大なコールを巻き起こし、すさまじい熱気の中でアクトを終えた。
三月のパンタシア
2組からバトンを受け取った三月のパンタシアは「ピンクレモネード」でさわやかにライブを始めると、ゲーム「崩壊学園」の11周年タイアップテーマソングとして作られた新曲「風、光る。」を披露。心踊るようなビートに乗せて、みあは希望に満ちた明るい歌声を響かせた。「今日は1年に一度の春のお祭りなので楽しんでいってください」とみあは呼びかけ、昨年10月にリリースした楽曲「あまのじゃくヒーロー」で温かな歌声を紡ぐ。そしてハンドクラップに包まれながら代表曲の1つ「青春なんていらないわ」を歌い上げた。
「醒めないで、青春」ではオーディエンスが一斉にタオルを回して大盛り上がり。みあは「三月は私にとってはとっても特別な季節です。人生って長く続いていくもので、毎日なんでもない日々の連続だと思うんですが、三月というだけでいつもよりほんの少しだけ心がふんわり優しくなれるような、みあにとっては魔法的なパワーを持つ季節。そんなとびっきりの季節の中で、今日はヒトリエの皆さんと、CHiCOちゃんと、ばんぱしたちと最高の音楽を奏でられていることをうれしく思います。とても幸福な空間の中で君と出会えて、思いっきり愛をぶつけ合うことができている、そのことが本当に幸せだなと改めてしみじみと感じています」と晴々しい笑顔を浮かべた。
その後みあは「101」を勢いよく歌唱したあと、片思いの切なさを疾走感あふれるサウンドで表現したナンバー「パインドロップ」をパフォーマンス。「私はライブが一番大好きだなと思います。三月のパンタシアは去年活動開始10周年を迎えたんですけど、何年経ってもライブが一番です」と充実した表情を浮かべ、情緒的なメロディとともに春の情景が広がるナンバー「花冷列車」を歌い上げてステージをあとにした。
アンコールを求める拍手に呼ばれ、みあとばんぱしは再びステージに登場し、ヒトリエのメンバーとCHiCOを呼び込んだ。三月のパンタシア、ヒトリエ、CHiCOは全員で三月のパンタシアの楽曲「三月がずっと続けばいい」を披露。トリプルボーカルとツインベースの特別編成でにぎやかにこの曲を届けて今年の「三月春のパン(タシア)祭り」を締めくくった。
セットリスト
三月のパンタシア「三月春のパン(タシア)祭り 2026 -フレンズの春-」2026年3月28日 Spotify O-EAST
ヒトリエ
01. ジャガーノート
02. 3分29秒
03. ワールズエンド・ダンスホール
04. Selfy charm
05. 風、花
06. カラノワレモノ
07. オン・ザ・フロントライン
08. アンノウン・マザーグース
09. ステレオジュブナイル
CHiCO(CHiCO with HoneyWorks)
01. 世界は恋に落ちている
02. ノスタルジックレインフォール
03. 私、アイドル宣言
04. エンパシア
05. プライド革命
06. アイのシナリオ
三月のパンタシア
01. ピンクレモネード
02. 風、光る。
03. あまのじゃくヒーロー
04. 青春なんていらないわ
05. 醒めないで、青春
06. 101
07. パインドロップ
08. 花冷列車
<アンコール>
09. 三月がずっと続けばいい


