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DECO*27の悲願達成! 2人のデコミクによるボカロ3Dライブの新境地

左からにーにゃ、デコミク(ダークネス)、デコミク(ライトネス)。
6分前2026年02月20日 10:05

2月14日に東京・国立代々木競技場第一体育館にてライブイベント「デコミク LIVE starring 初音ミク『Hello』Produced by DECO*27 / OTOIRO」が開催された。

本公演はボカロPのDECO*27がプロデュースする彼仕様の初音ミク・デコミクによる初の3Dワンマンライブとして行われたもの。デコミクは“明るくポップ”な側面を表現するデコミク(ライトネス)と、“ダークで病み”な側面を表現するデコミク(ダークネス)の2人が存在し、DECO*27がこれまで発表してきた数々のボカロ曲をそれぞれのスタイルで表現した。本稿では昼夜に行われた2公演のうち、夜公演の模様をレポートする。

フロントマンのようなダークネス

客電が落ち、ステージ上部にある「Hello」という文字を型取った電飾に明かりが灯ると、DECO*27がアルバム用に書き下ろしたインスト曲「Reunion」が流れ始める。ギターを手にしたダークネスがステージ袖から現れ、中央に立つと「アンドロイドガール」の演奏がスタート。6thアルバム「アンドロイドガール」の冒頭を再現した形だ。ダークネスは「みんなブチ上がる準備できてるかー? ちゃんと最後までついて来いよ!」とフロアを煽り、DECO*27得意のハイスピードなロックサウンドでオーディエンスの心をつかむ。ダークネスが天を仰いでギターをかき鳴らすと「ヒバナ(Reloaded)」の演奏がスタート。バンドメンバーと息を合わせる素振りを見せたり、モニターに片足を置いてリズムを取りながら歌ったり、さながらバンドのフロントマンのような出立ちで、ダークネスはDECO*27のロックサウンドを会場に轟かせた。

「サラマンダー」の演奏前にはもう1人のデコミク・ライトネスがステージに現れ、ダークネスとバトンタッチ。ライトネスは「みんなー、会いたかったよ!」と愛嬌たっぷりに挨拶し、自身の演奏をスタートさせる。「サラマンダー」ではダークネスと同じくエレキギターを手にしていたものの、次曲「ラビットホール(Reloaded)」からはギターを置いてダンス中心のパフォーマンスに切り替え、「おじゃま虫」「チェリーポップ」のようなコール&レスポンスの多い楽曲で会場内の一体感を高めていった。

ポップでキュートな踊りのライトネス

ライブ冒頭ではバンドのボーカルギター的な立ち位置で演奏していたダークネスも「乙女解剖」ではダンスを交えたパフォーマンスに挑戦。ライトネスがしなやかさを感じさせる元気いっぱいなダンスを披露していたのに対して、ダークネスはクールでキレのある動きで楽曲を表現。2人のデコミクがそれぞれ個性的なパフォーマンスを繰り広げていた。ダークネスが再びギターを手にして始まったのは、DECO*27のキャリア初期に発表された楽曲「二息歩行(Reloaded)」。ダークネスは「おい、声小さいぞー!」とオーディエンスを煽りながら、この曲を演奏した。

再びダークネスと入れ替わるように登場したライトネスは「会いに来たよー! みんな元気ー?」とオーディエンスに語りかけ「こんなに大きなステージで歌えるなんて、夢みたい」と、ライブへの感慨を口にする。ライトネスはDECO*27の8thアルバム「MANNEQUIN」の収録曲でもある「ヴァンパイア」「シンデレラ」「アニマル」の3曲を続けざまに披露。DECO*27が紡ぎ出すポップでキュートな側面を歌と踊りで表現していく。

すでに20曲近くほぼノンストップで楽曲が披露されていく中、ステージの脇を固める堀江晶太(Bandmaster, B / PENGUIN RESEARCH)、ゆーまお(Dr / ヒトリエ)、山本陽介(G)、三沢崇篤(G)、柴﨑洋輔(Key / PENGUIN RESEARCH)の5人は難度の高い楽曲群を忠実に再現しながらデコミクたちのパフォーマンスを支えていた。

「私たちとDECO*27からのプレゼント」

ライブ終盤にはポケモンと初音ミクのコラボプロジェクト「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」の第1弾として発表された「ボルテッカー」を、ライトネスが歌唱。フロアに電気を表す黄色いペンライトの光が灯る中、ライトネスは「みんな、ビリビリしてるー!?」と煽り、オーディエンスを“痺れ”させる。続く「テレパシ」ではライトネスが黄色いボンボンを手に取り、チアガールさながらのパフォーマンスを繰り広げた。DECO*27が“ボカロとともに歩む未来”への思いを込めた楽曲「ブループラネット」では、2023年に発表された原曲とは異なる歌詞が歌われ、デコミクたちの目線でライブに対する思いが紡がれた。26曲目「ハオ」の演奏では、ようやくライトネスとダークネスが肩を並べてステージに立つ。同じ振付でもライトネスとダークネスでは手の伸ばし方や体の動かし方が異なり、2人のデコミクはそれぞれの歌と踊りでDECO*27の楽曲を体現した。

「私たちとDECO*27からのプレゼントです」というMCから披露されたのは、この日のために書き下ろされた新曲「愛言葉V」。「愛言葉」はDECO*27が2009年に1作目を発表した楽曲で、これまで数年ごとに「愛言葉II」「愛言葉III」と作品を重ねてきたシリーズ作品だ。最新作「愛言葉V」はDECO*27がこれまで発表してきた楽曲のエッセンスがふんだんに盛り込まれた楽曲でもあり、オーディエンスはこの曲を聴きながらDECO*27が初音ミクと歩んできた年月を振り返った。すべての楽曲を披露し終えたあともライトネスとダークネスはステージに残り、ライブの終わりを名残惜しそうにしながら、客席のオーディエンスに向けて手を振っていた。

セットリスト

「デコミク LIVE starring 初音ミク『Hello』Produced by DECO*27 / OTOIRO」2026年2月24日 国立代々木競技場第一体育館 夜公演

01. Reunion
02. アンドロイドガール
03. ヒバナ(Reloaded)
04. ゴーストルール
05. キメラ
06. サラマンダー
07. ラビットホール (Reloaded)
08. おじゃま虫
09. チェリーポップ
10. 妄想感傷代償連盟
11. 乙女解剖
12. 弱虫モンブラン (Reloaded)
13. 二息歩行 (Reloaded)
14. モザイクロール (Reloaded)
15. 愛迷エレジー (Reloaded)
16. ヴァンパイア
17. シンデレラ
18. アニマル
19. モニタリング
20. 妄想税
21. マシュマロ
22. ボルテッカー
23. テレパシ
24. ハートアラモード
25. ブループラネット
26. ハオ
27. 愛言葉V

撮影:山副圭吾(LENSMAN Inc.)、今元秀明(Studio3969)

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