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Aぇ! group佐野晶哉“朝ドラ”出演はデビュー以来の秘密、先輩へのリスペクトも語った「風、薫る」合同取材レポ

佐野晶哉(Aぇ!group)。現在放送中のNHK「連続テレビ小説」第114作「風、薫る」に“シマケン”こと島田健次郎役で出演。
7分前2026年04月10日 20:05

2026年度前期のNHK「連続テレビ小説」第114作「風、薫る」に出演する佐野晶哉(Aぇ! group)が、東京・NHK放送センターにて行われた同作の合同取材に出席。自身が演じる“シマケン”こと島田健次郎役への深い思い入れや、撮影現場でのエピソード、そして家族やメンバーとのやり取りをたっぷりと語った。

謎の青年・シマケンとの共鳴

「風、薫る」は女性の社会進出が進んでいない明治時代を舞台に、正規に訓練された看護師“トレインドナース”として医療看護の世界に新たな風を巻き起こした2人の女性の物語。実在した大関和(おおぜきちか)と鈴木雅(すずきまさ)をモチーフに、見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美を演じる。

佐野が演じるシマケンは、キャラクター紹介でも「謎の青年」とされるミステリアスな役どころ。最初に台本を読んだ際は「根暗なキャラクターなのかな」と感じたというが、演じていくうちに「一見取っ付きにくそうで、実は取っ付きやすいキャラクター。僕と似ているところもあるのかな」と自身との共鳴を感じるようになったという。

役作りにおいては、一般的なドラマ撮影と比較すると準備期間が十分にあったため、「下駄を履くのにも慣れてなかったので、自分で下駄を買って、夏場はプライベートでずっと下駄で生活していました」と、日常から役を染み込ませていったと話す。また「(撮影まで)時間があったぶん、髪の毛などのビジュアル面も整えやすかった」と万全の体制でクランクインを迎えたことを明かした。

作品の“推しポイント”について尋ねられると、佐野は「台本を読みながら『努力って1人でできへんな』『人生って人間関係でこんなに変わるんだな』とすごく感じます。僕も、いろんな素敵な人に支えてもらいながら今こうやってアイドル活動や役者のお仕事をさせてもらえていますが、素敵な人と関わって、素敵な環境に身を置いて生きていこうと思わせられる、そんな作品です」と、自身の人生と重ね合わせながらエモーショナルに語った。

見上さんにどういう顔をさせるのか

共演者との芝居の裏側について話題が及ぶと、佐野は役者としての熱い一面をのぞかせた。見上演じる主人公・りんとのシーンについては、「槇村(シマケンの親友)とのシーンや、りんさんの家族の中に入っているシーンはすごくいいテンポ感で進むんです。でも、りんさんとの2人だけのシーンはずっと独特な空気が走っていて、いい意味で『気持ち悪い』まま進んでいく感覚がある」と分析。“お互いに意識していないようで意識している男女の空気感”が意図せず自然と生まれていると言い、「見上さんにどういう顔をさせるのかが、僕の一番の仕事だなと思いながら現場にいます」と、本作における役者としての目標を力強く語った。

また、シマケンの親友の書生・槇村太一役の林裕太とは、撮影のカット後に2人で「今の芝居よかったなぁ」と互いを褒め合ったり、リハーサル後にセリフの言い回しを相談し合ったりと濃密な芝居談義を交わしているという。何度も食事に行くほど意気投合した林の存在について、佐野は「リハーサルが終わったあとに撮影の日に向けて『もっとこのセリフ、俺こう言ったほうがいいんかな』とか……こんなにお芝居の話を相談というか、打ち合わせをしながら撮影に挑める相手ってなかなかいなかったので、いい関係を築きながら撮影できてます」と充実した表情で述べた。

ばあば孝行、“朝ドラ”の先輩

「風、薫る」への出演を誰よりも喜んだのは、佐野の祖母だった。家族と非常に仲がよく、日常的に「こんな仕事が決まった」とこまめに報告するタイプだという佐野だが、今回は「ジュニア時代の『CDデビュー』という大きな夢を叶えたとき以来に、これだけ家族が喜んでくれそうな仕事はない」と思い、あえて情報解禁まで黙秘を貫いた。世間の情報解禁と同時に、佐野の“朝ドラ”出演を知った祖母からは泣きながらビデオ通話がかかってきたと言い、「ホンマにばあば孝行できました、よかったです」と柔らかな表情で当時を振り返った。

Aぇ! groupメンバーの反応について話題が及ぶと、マネージャー経由で佐野の朝ドラ出演が他メンバーにも知らされたあと、佐野がグループの最年長である末澤誠也とトイレで2人きりになった際、「来年は佐野、よろしくな」と真面目に声をかけられたエピソードを明かす。そのときの様子を「(末澤は)割と真面目に言ってて。がんばらなアカンなと思いました」と語った。

また2019年度後期放送のNHK連続テレビ小説「スカーレット」に出演した“朝ドラの先輩”正門良規については、深いリスペクトを口にする。「まだAぇ! groupが関西でもなかなかテレビに出られてないような時期に、正門くんはオーディションであの役を掴み取って。僕はなかなかメンバーの個人仕事って見ないんですけど、“朝ドラ”はさすがに見ていて、いまだにその回の最後に正門くんが大きいくしゃみをして終わるシーンを覚えてるぐらい。印象的なキャラクターを演じていてすごいなと」と具体的な記憶を挙げつつ、そんな正門が「“朝ドラ”の話を一番する相手」であるとも明かした。

どこを切り取っても“朝ドラ”や!

取材の終盤、「出演が決まる前と後で変わったこと」を尋ねられると、まず佐野は「先ほど『ばあば孝行』って話をしましたけど、ばあばが“朝ドラ”大好きで。小学生、中学生の頃に登校するために家を出る時間は、ばあばはいつも朝ドラを観ていて。僕を見送ったあとは、またテレビの前に戻っていく……という景色が当たり前にあったので、その“ばあばの日常”の中に入り込めるというのがすごくうれしかったですね」と語る。

また「過去の作品をいくつか拝見して、今回の『風、薫る』の自分の出演させてもらってるシーンを見ると、『“朝ドラ”や!』って思うんですよ。編集された色味とか繋ぎ方とかアングルとか、光の入り方であったりとか、どこ切り取っても『“朝ドラ”や!』って」と、“朝ドラ”の世界観に身を置く喜びを口にする。そして「Aぇ! groupにとっても本当に大事なタイミングで、この伝統的な枠に出演させてもらえること、こういう大きなチャンスをいただけたのは『モノにしないといけないな』と。グループとしての責任感もありながら撮影に臨んでいます」と本作に懸ける思いの強さを語った。

写真提供:NHK

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