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RAYがアイドルとバンドの壁を粉砕、downyとZAZEN BOYSを相手に真っ向勝負

downy、ZAZEN BOYSと記念撮影するRAY。(Photo by endo rika)
約1か月前2026年04月09日 12:04

RAYが「アイドルとバンドの壁を壊す」をテーマに開催している主催ライブシリーズ「RAY presents『Destroy the Wall』」。4月5日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて、downyとZAZEN BOYSを対バンゲストに迎えた本企画の最新公演が開催された。

downy

先陣を切ったのは、RAYに「火曜日の雨」や「KAMONE」を提供した青木ロビンが所属するdowny。バンドはテレビの砂嵐のようなスノーノイズが投影されたステージへ登場し、「日蝕」でパフォーマンスをスタートさせる。荒廃した風景を映し出しながら、音楽的な土台とも言える拍子や拍の概念すら破壊していくこの曲で、彼らがいかに稀有で先鋭的なバンドであるかを挨拶代わりに見せつけた。さらに彼らは不穏な上モノがたゆたいつつもジャジーなリズムが響く「断層ジャズ」や、まるで白昼夢を見ているかのような幻想的な情景が広がる「underground」など、独特なサウンドアプローチでフロアを魅了していった。

青木ロビンは中盤のMCで「優しい時間は今終わったんで、ここからは地獄に突入すると思います」とニヤリ。それから「視界不良」が披露され、聴き手がタイトル通りに視界不良を起こすような変則的なプレイが繰り広げられると、フロアから拳と歓声が上がる。そして「枯渇」「foundyou」と畳みかけ、青木が「もうすぐ地獄が終わるんで、最後まで楽しんでいってください」と語りかけたあと、彼らはラストに「弌」を披露して破壊的なパフォーマンスを締めくくった。

ZAZEN BOYS

向井秀徳(Vo, G)が缶ビールをひと口飲んで「MATSURI STUDIOからやってまいりました、ZAZEN BOYSです」と挨拶したのち、ZAZEN BOYSは「SIGEKI」でライブを開始。和のメロディライン、向井節が爆発するリリック、独特な緊迫感のあるアンサンブル──それらが交わり、日本語ロックの極地とも言うべき超個性を放つ。続く「安眠棒」では、縦の線をそろえた精緻な演奏でオーディエンスを圧倒しつつ、アッパーなサウンドでフロアを揺らす。MCではRAYと、彼女たちをZAZEN BOYSへつなげてくれたdowny、青木ロビンへの感謝の思いを述べた。

その後、向井は「今、何曲目だ?」と小ボケを挟みつつも「Cold Beat」の演奏へ。高速かつテクニカルなリフを鳴らし、時折キーボードでチャルメラのメロディを交えながら歌唱。緊張と弛緩が入り乱れる、唯一無二のステージングでオーディエンスを引き込んだ。「The City Dreaming」では突如突入したアカペラパートに会場が異様な盛り上がりを見せ、「WHISKY & UNUBORE」では自然発生的にコール&レスポンスが響く。ZAZEN BOYSは最後に「胸焼けうどんの作り方」でディープな音世界を創造。向井は「へのつっぱりはいらんですよ」と言い残してステージを去った。

RAY

会心の“Destroy the Wall”を見せた2組からバトンを渡され、満を持して登場したのは本イベントの主宰であるRAY。この日はドラムとパーカッションを加えた特別編成“GROOVE SET”で出演した。まずはリズム隊2人がグルーヴを確かめるようにセッションしていると、ストロボが激しく発光。プレイに激しさが増したところでメンバーが登場し、フォーメーションダンスを繰り広げてフロアを加熱する。そのまま2026年の活動テーマをタイトルに据えた「MOD」をパフォーマンス。オルタナティブロックの神髄を見せるサウンドスケープの中、あえてボーカルの音量を落とし、レジェンドを相手に音楽の総合力で真っ向勝負を仕掛けた。続いて彼女たちは「星に願いを」を披露し、鼓膜を震わせる爆音と、それに呼応するエモーショナルなパフォーマンスで観客を圧倒。さらに間髪をいれずにdownyの青木ロビンが提供した「火曜日の雨」へ。観る者の三半規管を狂わせるように高速明滅する赤と青のライトに照らされつつ、とがりながらも研ぎ澄まされたライブを届けた。

「See ya!」では、紬実詩が魂を削るかのような咆哮を上げてフロアの熱量を限界まで引き上げ、彼女たちの代名詞とも言えるアイドル×シューゲイズ楽曲の王道的なポジションの「しづかの海」では轟音の波が作り上げられる。かと思えば、RAYの楽曲の中でもポップでキュートなナンバー「アップサイドダウン」も披露され、振れ幅の大きさと引き出しの多さが見せつけられた。そうしてライブはいよいよクライマックスへ。自らの力で道を切り拓いていく決意を込めた「フロンティア」、そしてラストナンバーの「plasma」まで、RAYは強大な対バン相手に一歩も退かないどころか、公演タイトル通り、壁を粉砕するような熱演を披露。すべてのパフォーマンスを終えた内山結愛は「念願のスリーマンということで、うれしさと憧れと、尊敬と不安と、いろんな気持ちを抱きしめて、今日は一番カッコいいRAYを見せに来ました!」と達成感をあらわにした。

なおRAYは5月2日に東京・Spotify O-EASTにてワンマンライブ「#MOD_GROOVE」の開催を控えている。

セットリスト

「RAY presents『Destroy the Wall』」2026年4月5日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

downy

01. 日蝕
02. 断層ジャズ
03. underground
04. 春と修羅
05. Night Crawlin'
06. 視界不良
07. 枯渇
08. foundyou
09. 弌

ZAZEN BOYS

01. SIGEKI
02. 安眠棒
03. 八方美人
04. Cold Beat
05. Friday Night
06. I Don't Wanna Be With You
07. The City Dreaming
08. WHISKY & UNUBORE
09. 乱土
10. 胸焼けうどんの作り方

RAY

01. MOD
02. 星に願いを
03. 火曜日の雨
04. See ya!
05. しづかの海
06. アップサイドダウン
07. フロンティア
08. plasma

今後の公演情報

RAY ONE-MAN SHOW「#MOD_GROOVE」

2026年5月2日(土)東京都 Spotify O-EAST

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