インナージャーニーの自主企画「インナージャーニー pre.『ときめきヘルツ』」のファイナル公演が本日4月9日に東京・WWWで開催された。
インナージャーニーが3月から4月にかけて愛知、大阪、東京の3会場を巡ったツアー「ときめきヘルツ」。愛知公演にはクレナズム、大阪公演にはConton Candyがそれぞれゲストとして出演し、ファイナルとなった東京公演にはカモシタサラ(G, Vo)が敬愛するズーカラデルを迎えるなど、各地で熱いツーマンライブが展開された。また東京公演ではメジャーデビュー決定が発表され、会場は祝福のムードに包まれた。
敬愛するズーカラデルからバトンを受けて
ズーカラデルからの熱いバトンを受け取ったインナージャーニーは「夕暮れのシンガー」でライブをスタート。続く「ステップ」でも軽快なアンサンブルで、演者と観客が一体となってリズムに身を委ねていく。「自由に踊ってください」という言葉を合図に始まった「PIP」では、カモシタがタンバリンを手にステップを踏み、「風のひと」ではカモシタと本多秀(G)が背中合わせにギターを鳴らすなど、インナージャーニーらしい温かいステージが展開された。一気に5曲を畳みかけたあと、カモシタは満員の客席に向けて笑顔で挨拶。ズーカラデルのライブについて「カッコよかった」と興奮気味に語り、高校2年生の頃にYouTubeでたまたま見つけたことをきっかけにハマったという、ズーカラデルの音楽との出会いを愛おしそうに振り返った。またカモシタは、絶対に叶えたい夢をつづったノートに「ズーカラデルと対バンする」と書いていたことも明かし、「『唸れイヤーフォン』を守る彼女に守られていた私が、今一緒に対バンをしています」とズーカラデル「アニー」の歌詞に絡めて、夢が叶った喜びをあらわにした。
みんなもっと幸せになっていいんだよ
「私がズーカラデルの曲に救われた夜があったように、私も誰かの居場所を作れるように、次の曲を歌いたいと思います」という言葉から演奏されたのは「少女」。先ほどまでのアップテンポな流れから一転、この曲は一言一言を紡ぐように丁寧に奏でられ、オーディエンスはじっくりと聴き入った。続く代表曲「グッバイ来世でまた会おう」では、観客が口ずさむ場面も見られた。残り2曲を前に、カモシタは昨今の混沌とした世界情勢の中で歌うことへの葛藤もあると胸の内を明かす。「絶対に人間は争うために生まれたんじゃない。みんなもっと幸せになっていいんだよっていうことを忘れないように歌いたいと思って、今日歌っています」と力強く語った。さらに彼女は「歌は祈りだと思います。希望だと思います。世界中のあらゆる争いがなくなりますように。みんなの心が大丈夫になりますように。明日が少しでもよくなりますように、楽しみに迎えられるようになりますように」と切なる思いを言葉にし、その祈りを込めて最後の「ラストソング」までエモーショナルなステージを届けた。
結成7年、叶えたかったもう1つの夢
アンコールに応えて再びステージに登場したインナージャーニーは、「きらめき」をさわやかに披露し、改めて会場のファンに感謝を伝えた。続いてカモシタが「ここでインナージャーニーから大事なお知らせがあります」と切り出すと、会場にはざわめきが広がる。オーディエンスの視線がカモシタに集中する中、彼女は呼吸を整えたのち「このたびインナージャーニー、メジャーデビューが決定しました!」と発表。場内はこの日一番の歓声に包まれた。カモシタは「変わらないものを心に持ち続けながら変わり続けていく。そしてそれをもっと世の中に届けていく手助けをしてくれるのがキング(レコード)さんです」と語り、ファンが抱えるメジャーデビューによる変化への不安を払拭するように説明。「さっき話した叶えたいことが書いてあるリストに、実はメジャーデビューも書いてありました。今日2つも叶ってしまいました」と満面の笑みを浮かべた。
客席から温かな声援が飛ぶ中、インナージャーニーは5月20日に配信リリースするメジャー1stシングル「Toi toi toi !」を初披露。ドイツ語のおまじないをタイトルに冠したこの楽曲について、カモシタは「少年の頃に好きだったものを思い出して、もう一歩前に進んでみようと思える、そういう曲になっています」と説明した。初パフォーマンスながら、インナージャーニーらしい耳なじみのいいメロディとサウンドに、体を心地よさそうに揺らす観客の姿も見られ、祝福ムードに包まれる中ライブは幕を閉じた。
セットリスト
インナージャーニー「インナージャーニー pre.『ときめきヘルツ』」2026年4月9日 WWW
01. 夕暮れのシンガー
02. ステップ
03. クリームソーダ
04. PIP
05. 風のひと
06. 少女
07. グッバイ来世でまた会おう
08. ノイズラジオ
09. ラストソング
<アンコール>
10. きらめき
11. Toi toi toi !


