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Laura day romanceが初のホールツアーで手にした実感「もっと強くなりたい」

「Laura day romance hall tour 2026 "Fixing a hall"」東京公演の様子。(撮影:日吉“JP”純平)
8分前2026年04月19日 12:07

Laura day romanceの初のホールツアー「Laura day romance hall tour 2026 "Fixing a hall"」の最終公演が4月16日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で開催された。

2部作を経て初ホールツアーへ

昨年「合歓る - walls」「合歓る - bridges」という2部作アルバムを発表し、壮大で曖昧な物語を作り上げたLaura day romance。そんなバンドにとって大きなターニングポイントを経て、3人はキャリア最大キャパとなるLINE CUBE SHIBUYAへとたどり着いた。そこで繰り広げられたのは、「合歓る - walls」「合歓る - bridges」の楽曲を中心とした、あまりに音楽純度の高いショー。そしてライブの最後には、このアルバム2部作を経て感じたことや、今回のホールツアーを回って得た実感について本人たちの口から語られた。

物語を再定義

まるで演劇が始まるかのような開演ブザーの音が鳴り、ローラズのライブは幕を開けた。1曲目に選ばれたのは「恋人へ|Koibitohe」。2部作の後編にあたる「合歓る - bridges」の中盤に配置された、1つのクライマックスを飾る楽曲だ。そこからローラズは、過去を慈しむようなセンチメンタルなナンバー「プラットフォーム|platform」、軽快な「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」を続けて披露。「合歓る」2部作で表現した物語を再定義するかのように、時間軸や感情、サウンド……さまざまな要素の両極を行き来していく。「何光年?|how far...?」「ライター|lighter」「肌と雨|skin and rain」の3曲が連続で披露されたパートでは、「合歓る - bridges」の特色の1つでもあるリズムの複雑さが強く示され、Laura day romanceのライブバンドとしての進化が提示された。

「肌と雨|skin and rain」で会場がメランコリックな空気に満ちたかと思いきや、ローラズ屈指のポップチューン「lookback&kicks」が奏でられ、霧が晴れるように明るいムードが広がっていく。「lookback&kicks」は2020年リリースの1stアルバム「Farewell Your Town」収録のナンバーで、この日初の過去楽曲。節々に若かりし日のローラズの面影が残っているが、そんな青くみずみずしい楽曲が、確かにアップデートされた演奏で広大なホールに響いていく。さらにローラズはバンドの歩みをたどるように「winona rider|ウィノナライダー」「waltz|ワルツ」と、ライブ定番の楽曲をパフォーマンス。エモーショナルなボーカルを会場にこだまさせ、観客をしばしの間魅了し続けた。

問いを残して

「Fixing a hall」というタイトル通り、この日のライブでは多くの観客が体を動かして観るのではなく、その場に留まり目の前の世界に没入していた。「プラトニック|platonic」を皮切りに「ランニング・イン・ザ・ダーク|running in the dark」「Sleeping pills|眠り薬」などが披露され、再び「合歓る」の世界へ戻ると、そんなこのライブの特性が一段と色濃くなっていく。MCが挟まることもなく、各曲間もなるべくタイトに、ショーとしての純度を極限まで高めたようなステージングにはどこかスリリングな空気すら漂っている。かと思えばカントリー調の柔らかなナンバー「heart」で会場の空気がほのかに緩むなど、緻密に計算された作品性の高いステージが続き、その間オーディエンスの視線は釘付けになり続けていた。

終盤ローラズは「making a bridge|橋を架ける」を披露。哀切な鍵盤の音色に井上花月(Vo)の凛とした歌が乗せられ、そこに他メンバーの演奏が合流していく。さらに「合歓る - bridges」のエンディングの流れ通りに「orange and white|白と橙」「後味悪いや|sour」が演奏され、時折うねりを上げるギターや骨太なベースの音が力強く鳴り響く。「後味悪いや|sour」のラストパートに入ると、演奏は一層荒々しくなり、歌に宿る感情もまた剥き出しになっていく。「君はどうして 夢の中でも 君の思うように 君をしないの?」。そんなフレーズを強く投げかけ、ローラズは退場。舞台と客席の境界が曖昧になった空間に問いだけが残り、あたりは暗闇へと包まれた。

もっと強くなりてえな

そんな深度の高い世界を築き上げた本編と打って変わって、アンコールはポップな人気曲「Sad number」でスタート。会場にさわやかな空気が吹き込まれ、観客の体も小気味よく揺れていく。さらに「JR SKISKI」のタイアップソング「winterlust」が演奏されると、回転するミラーボールや、カラフルに光るバンドロゴのネオンが、楽曲の持つきらびやかな世界をより鮮やかに映し出した。

そしてここで3人は、このツアーによってもたらされた心境の変化などを語り出す。メインコンポーザーを務める鈴木迅(G)は、「合歓る - walls」「合歓る - bridges」の制作を経て、燃え尽きた、疲れ切ったという感覚があったのだという。だからこそツアーで各地を回ることで、ライブをすることの楽しさ、自分たちの音楽を大事にしてもらっているということを実感したと語り、「バンドはまだまだ続いていきますからね。もっと強くなりてえな」と笑い混じりに展望を明かした。礒本雄太(Dr)も鈴木と同様に「見えないところでいろんな人が支えてくれて、それをすごく実感したツアーだったと思います。これからもがんばって続けていくので応援お願いします!」と、このツアーで受け取ったものを述懐。井上も「今回のツアー本当に楽しかったです。皆さんのおかげです」とオーディエンスに感謝の気持ちを伝えた。そしてラストにローラズは「渚で会いましょう|on the beach」をパフォーマンス。複雑さとポップさが入り混じる、ローラズの魅力が凝縮されたこの曲をじっくり届け、未来への予感を残したままホールツアーを締めくくった。

なおLaura day romanceは8月に2年ぶりとなるビルボードツアーを東京と大阪で行う。オフィシャルファンクラブではチケットの先行予約を受付中。

セットリスト

「Laura day romance hall tour 2026 "Fixing a hall"」2026年4月16日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

01. 恋人へ|Koibitohe
02. プラットフォーム|platform
03. mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー
04. 何光年?|how far...?
05. ライター|lighter
06. 肌と雨|skin and rain
07. lookback&kicks
08. winona rider|ウィノナライダー
09. waltz|ワルツ
10. プラトニック|platonic
11. ランニング・イン・ザ・ダーク|running in the dark
12. 分かってる知ってる|yes, I know
13. 深呼吸=time machine
14. 5-10-15 I swallowed|夢みる手前
15. Sleeping pills|眠り薬
16. Amber blue|アンバーブルー
17. heart
18. making a bridge|橋を架ける
19. orange and white|白と橙
20. 後味悪いや|sour
<アンコール>
21. Sad number
22. winterlust
23. 渚で会いましょう|on the beach

公演情報

Laura day romance Billboard Live 魔法、4度も

2026年8月23日(日)大阪府 ビルボードライブ大阪
[1st]OPEN 14:00 / START 15:00
[2nd]OPEN 17:00 / START 18:00

2026年8月30日(日)東京都 ビルボードライブ東京
[1st]OPEN 14:00 / START 15:00
[2nd]OPEN 17:00 / START 18:00

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