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MUCC×打首獄門同好会が歌舞伎町を狂乱に導いた異種格闘技戦、ライブナタリー「SYNAPSE」で

MUCCと打首獄門同好会。(撮影:冨田味我)
4か月前2026年04月21日 9:02

ライブナタリーによるライブシリーズ「SYNAPSE」の第2回が4月16日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催され、MUCCと打首獄門同好会が初の対バンを行った。

異ジャンルの“接合部”が歌舞伎町に

神経細胞をつなぎ、情報を伝え合う“接合部”である「SYNAPSE」をタイトルに冠したこの企画は、異なる個性やエネルギーを持つアーティスト同士の化学反応を起こすことがテーマ。初回は今年2月にPlastic Treeと9mm Parabellum Bulletを迎えて行われ、大きな盛り上がりを見せた。2回目となる今回の出演者であるMUCCと打首獄門同好会はロックフェスなどでの競演経験はあるものの、ツーマンライブでの対バンは今回が初。Zepp Shinjukuのフロアは早くから双方のファンによって埋め尽くされ、期待が渦巻く中で開演時刻を迎えた。

打首獄門同好会

先攻の打首獄門同好会がステージに登場……する前に観客に配られたのは、うまい棒を詰め込んだ大きな袋。オーディエンスの手にうまい棒が行き渡ったところで満を持して大澤敦史(G, Vo)、河本あす香(Dr, Vo)、junko(B, Vo)とサポートメンバーのVJ風乃海(VJ)が現れた。大澤の「わけがわからない風景を作っていきましょう!」という言葉とともに始まった1曲目はもちろん「デリシャスティック」。観客のヘッドバンギングとうまい棒がクロスし、2組のファンの垣根はあっという間に消失してすさまじい熱気がフロアに巻き起こる。そのまま打首はタオルを振り回す「BUNBUN SUIBUN」、スクワットを強制させる「筋肉マイフレンド」と、力技で場内の一体感を高める楽曲を連投。ユーモラスな歌詞や楽曲のテーマと、卓越した演奏スキルや迫力たっぷりのサウンドのギャップでオーディエンスを楽しませた。

MCで大澤は「異種格闘技的な相手を楽しんじゃう、音楽に対して雑食性が強い皆さんが詰めかけている大変に楽しい日じゃないですか」とこの日の顔合わせを喜ぶ。初対バンのMUCCの3人とは大澤、河本が同い年という共通点があるものの「曲のテーマの共通項はまったくないし、ベースの人は学年で言うと21個上(笑)」と2組の相違っぷりをボヤいた大澤は「みんなが心に抱くものをテーマにした曲をやれば1つになれるんじゃないか。木曜日、平日というシチュエーションで心を1つにできるかもしれない」と紹介し、「はたらきたくない」を披露。ひときわヘビーなサウンドでフロアを大いに沸かせた。

後半では教育番組「しまじろうのわお!」のタイアップ曲「カンガルーはどこに行ったのか」、そして「おどるポンポコリン」のカバーなどキャッチーな選曲でさらに盛り上げる。ハイライトとなったのは「部長ぷっちょどう?」の間奏、フロアの観客を座らせて一斉にジャンプするシーン。MUCCの楽曲「蘭鋳」でもおなじみの演出とあってオーディエンスは息ぴったりに高々とジャンプを決め、さらなる狂乱に突入していった。

MUCC

後攻のMUCCはサポートメンバーの吉田トオル(Key)と山内康雄(Dr)を従えて登場。ミヤ(G)とYUKKE(B)は打首のグッズのロングスリーブTシャツで現れ、打首ファンを喜ばせる。1曲目のイントロをメンバーが奏でる中、逹瑯(Vo)は打首のライブでの「筋肉マイフレンド」さながらにオーディエンスに「やれよ!」とスクワットを強要。逹瑯、ミヤ、YUKKE、そして観客がスクワットする中で「大嫌い」が始まり、フロアは異様な興奮に包まれた。「invader」「Boys be an Vicious」といったナンバーでモッシュやダイブの波を巻き起こしたのち、逹瑯は直前の大澤のMCを振り返り「やってる音楽も全然違うけど、この組み合わせを面白いと思ってつなげてくれた『SYNAPSE』とライブナタリー、そして集まってくれた皆さんが共通項になるんじゃないかと思います」と、この夜を心から楽しんでいる様子を見せた。

「LIP STICK」では逹瑯のメロウな歌声に観客が酔いしれ、「不死鳥」ではミヤとYUKKEが奏でる深みのあるサウンドがフロアを満たす。MUCCならではの艶やかな音像で双方のファンを魅了する一方、MCでは軽快なトークで楽しませる。昔は歌舞伎町のカラオケ店でアルバイトしていたというミヤは「(会場近くの)新宿LOFTで土日じゃない平日にライブができることがうれしかったな、って思い出して胸がウギューってなった(笑)」と活動初期を振り返って感無量の様子。一方、YUKKEは「俺、母親が21歳のときの子だから……」と打首のjunkoが自身の母親と同い年であることに触れて観客を驚かせ、逹瑯も「あんな跳びながらベース弾けないだろ?」とjunkoのバイタリティに改めて驚いた表情を浮かべた。

「またこういう日があるといいね」という逹瑯の言葉からライブはラストパートへ。「ニルヴァーナ」「前へ」といったアッパーチューンで再びフロアの勢いを加速させたのち、「蘭鋳」では逹瑯が「『部長ぷっちょどう?』みたいな曲やるよ?(笑) 今日2回目だね、だいたいやることは一緒です」とオーディエンスを煽り、先程と同様に一斉にジャンプさせる。ラストナンバーは「Daydream Believer」。華々しいアンサンブルでライブを締めくくったあと、逹瑯は「最高の木曜日じゃないか! ありがとう!」と笑顔で叫んだ。

セットリスト

「SYNAPSE #002 byライブナタリー」2026年4月16日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

打首獄門同好会

01. デリシャスティック
02. BUNBUN SUIBUN
03. 筋肉マイフレンド
04. 私を二郎に連れてって
05. はたらきたくない
06. カンガルーはどこに行ったのか
07. 猫の惑星
08. おどるポンポコリン
09. I wish I could speak English
10. WAZA
11. 部長ぷっちょどう?
12. きのこたけのこ戦争
13. 島国DNA
14. 日本の米は世界一

MUCC

01. 大嫌い
02. invader
03. G.G.
04. Boys be an Vicious
05. Mr.Liar
06. LIP STICK
07. 不死鳥
08. ニルヴァーナ
09. 前へ
10. 蘭鋳
11. Daydream Believer

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