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岡本真夜がデビュー記念日に聴かせた“singer-songwriter”の矜持、中山美穂への思いも歌に乗せて

岡本真夜(撮影:大村祐里子)
9分前2026年05月12日 11:02

岡本真夜がデビュー30周年記念ツアー「30th Concert『singer-songwriter』」の最終公演を、デビュー記念日である5月10日に東京・きゅりあん 大ホールで開催した。

デビュー30周年を迎えた2025年に、メニエール病を患い長年発声障害に悩まされていたことを公表した岡本。一時はシンガーとしての活動を辞めることを考えていたというが、1人のボイストレーナーとの出会いをきっかけに、徐々にかつてのような声を取り戻しつつあるという。今年2月にはミニアルバム「singer-songwriter」を発表し、先月からひさしぶりとなるツアーも開催。ファイナルでは30周年の締めくくりにふさわしいセットリストをもとにしたパフォーマンスと、岡本らしいマイペースなMCで集まったファンを楽しませた。

皆さんが笑顔になっていただけるように

オープニングを飾ったのは、1999年のシングル曲「宝物」。レインスティックのきらびやかな音色に導かれるようにステージに現れた岡本は、目の前の観客1人ひとりを慈しむようにたおやかな歌声をホールいっぱいに響かせる。そして、「こんにちは! 今日はツアーの最終日で4本目、デビュー31周年の日です」と晴れやかな声で報告して大きな拍手を浴びた。「皆さんが笑顔になっていただけるようにがんばりますので、最後までお付き合い、よろしくお願いします」と挨拶した岡本は、90年代のシングルを披露することを予告。「泣けちゃうほど せつないけど」「そのままの君でいて」「大丈夫だよ」という、多くのリスナーに寄り添ってきたポップソングをひたむきに歌う。

序盤では揺らぎを見せていたその歌声は、曲を重ねるごとに伸びやかさを増し、デビュー時のようなみずみずしさを帯びていく。オーディエンスはそれぞれに思い出を脳裏に浮かべ、岡本の歌声とバンドメンバーが紡ぐ情感豊かなアンサンブルに耳を傾けた。「ハピハピ バースディ」を歌う前に岡本は、NHK「みんなのうた」のために書き下ろしたこの曲にまつわるエピソードを披露。「みんなのうた」の放映に際して、菊田まりこにイラストを依頼し、さらに彼女と絵本を出版した思い出を目を細めながら語った。

アニバーサリーツアーとはいえ、岡本は懐古主義に傾倒するのではなく“今の歌”も披露。岩崎宏美に提供した「10年目のLove Letter」のセルフカバーでは大人の女性のかわいらしさを表現し、「最強伝説更新中」では観客とともに「OK」の振付を踊りながらはつらつとパフォーマンスする。

「この曲をリリースして、すごく反響があって、そのときに初めて自分の中でアーティストとして認められた感というか、一歩前進できたような、そんな曲です」という紹介から、3rdシングル「Alone」が始まるとホール内はしっとりと切ない空気に。「本当はバラードでデビューしたかった」という岡本の思いが結実したこの曲は、デビュー曲「TOMORROW」同様のヒットを記録し、現在に至るまで多くのリスナーの共感を呼んでいる。

デビュー31周年の日に届けた「TOMORROW」

時には体の不調を抱えながらも、「singer(歌手)」、そして「songwriter(ソングライター)」として数多くの楽曲を世に送り出してきた岡本。ライブの後半戦では広末涼子への提供曲「大スキ!」で明るい空気をホールに送り込み、「明日ハレルヤ!」ではバンマスである伊藤ハルトシ(G)と息ぴったりのデュエットを観客にお届け。ライブの序盤では「あんまり『盛り上がってください!』みたいなタイプではないので……」と控えめに口にしていた彼女だったが、オーディエンスの心をその歌声だけで高揚させていく。本編のハイライトとなったのは大ヒット曲「TOMORROW」。イントロが鳴った瞬間、待ってましたとばかりにホール内の空気が熱を帯び、笑顔の輪が客席に広がる。岡本も観客のうれしそうな表情を前に、31年前に日本中を明るく照らした代表曲を朗らかに歌い上げた。「Lastly」「Promise」という最新ミニアルバム「singer-songwriter」からの楽曲が終わると、バンドメンバーはステージの袖へ。岡本はデビュー31周年記念日というこの日にふさわしい「ANNIVERSARY」を、アカペラのトラックに乗せて丁寧に歌い紡ぎ、温かく感動的な空気でホールを包み込んだ。

中山美穂&中山忍への思いを込めて

アンコールの1曲目として岡本が選んだのは、盟友・中山美穂との共作曲「未来へのプレゼント」のセルフカバー「Will...」。歌い終えると彼女は中山美穂の実妹である中山忍が会場に足を運んでいること、そして交流を深めていることを明かす。そして「忍さんにプレゼントさせていただきたい……」と、中山美穂の「ただ泣きたくなるの」をカバーした。岡本は目に浮かんできた涙を手で拭いながら歌い切り、最後に手を客席に向かってそっと差し出した。

穏やかな空気の中、岡本が口にしたのは「今もまだ途中段階ではありますが、本当に歌うことが楽しくなってきていて。もう1回がんばってみようかなと思いまして。今日は楽しく歌えました」という完全復帰ではないながらも歌い続けていく意思。その決意を表明するように、彼女はデビューシングルのカップリング曲「BLUE STAR」を歌い出す。するとステージに星空のような景色が広がり、ライブを穏やかなフィナーレへと導いた。

なお、岡本はライブ中に東名阪でのクリスマスコンサートの開催を告知。詳細は追って発表されるので、お楽しみに。

セットリスト

「30th Concert『singer-songwriter』」2026年5月10日 きゅりあん 大ホール

01. 宝物
02. 泣けちゃうほど せつないけど
03. そのままの君でいて
04. 大丈夫だよ
05. ハピハピ バースディ
06. DEAR
07. 10年目のLove Letter
08. Alone
09. サヨナラ
10. 最強伝説更新中
11. 大スキ!
12. 明日ハレルヤ!
13. FOREVER
14. TOMORROW
15. アララの呪文
16. Lastly
17. Promise
18. ANNIVERSARY
<アンコール>
19. Will...
20. ただ泣きたくなるの
21. 恋心ウラハラ
22. BLUE STAR

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