SPYAIRのホールツアー「SPYAIR TOUR 2026 -RE-BIRTH-」のファイナル公演が、昨日5月14日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて行われた。
アルバム曲から未発表新曲まで全20曲
このツアーは今年3月リリースの新体制初アルバム「RE-BIRTH」を携え、全国6公演にわたり開催。YOSUKE(Vo)の加入以降では初のホールツアーで、渋谷公会堂でのライブは2013年開催のツアー「MILLION」以来13年ぶりとなった。ライブで披露されたのは「RE-BIRTH」の収録曲や過去の代表曲など全20曲。アンコールではテレビアニメ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」の第1クールオープニング主題歌に決定した新曲「Awake」も初披露され、SPYAIRの新たな地平を感じさせるステージとなった。
開演時刻を迎えたステージ後方にレーザー光線がバンドのロゴを描く中、メンバーが次々と登場。オープニングナンバーの「STILL ON FIRE」で、文字通り場内の熱を燃やしていくような重低音がじっくりと鳴らされる。YOSUKEはパワフルなシャウトを響かせたあと「ようこそ、SPYAIRのライブへ! 悔い残すんじゃねえぞ!」とオーディエンスに向かって叫び、その声に応えて「現状ディストラクション」「FEEL SO GOOD」では満員の客席からすさまじいコールが轟いた。
今回のツアーではレーザー光線を用いた視覚的な演出が多数取り入れられ、楽曲へのオーディエンスの没入感を高める。「Chase the Shine」では激しく明滅するレーザーの光とUZ(G)の鮮烈なギターソロ、MOMIKEN(B)とKENTA(Dr)のダイナミックなビートが重なり合って観客の興奮を高め、そのテンションのままに「アイム・ア・ビリーバー」では力強い大合唱がホール内に響いた。その後は「Buddy」そして「青」と、「RE-BIRTH」にも収録されたエモーショナルなミディアムチューンが連投される。会場の空気は序盤とはまた異なる、メロウなムードに変化した。
ホールツアーは「新鮮な気持ち」加入後初のパフォーマンスも
中盤のMCではMOMIKENが鮮烈な赤にチェンジした自らの髪色について「ライブに向けて染めてきたんですよ」とアピール。KENTAは13年ぶりに立った渋公のステージから「みんなと13年ぶりに再会できたということですね。うれしいよ」と笑顔を見せた。アルバム「RE-BIRTH」は、ツアー「KILL THE NOISE」でお披露目したYOSUKEプロデュースのTシャツ付きセットも発売されたが、YOSUKEは「ツアーで着てたのとは色が違うんだよ」と説明し、そのオリジナル版のTシャツを客席のファンにプレゼントする場面も。和やかなひとときを過ごしつつ、YOSUKEは「(自分にとって)ホールツアーは初めてで、新鮮な気持ちで精一杯やってこれたと思います。最後まで人一倍楽しんでいきたいです」と、後半に向けて意気込んだ。
そしてYOSUKEは「初めてのホールツアーということで、加入して初めてのこともやっていいのかなと……」と言いながらアコースティックギターを下げ、メンバーとともに「サクラミツツキ」をアコースティックアレンジで歌う。YOSUKEがSPYAIRでギターの演奏を披露したのはこのツアーが初。柔らかな音像とYOSUKEの優しい歌声が、長年親しまれてきた楽曲に新たな彩りを加えた。バンド最大のヒット曲「オレンジ」のあとは2012年リリースのアルバム「Just Do It」の収録曲「I want a place」がひさびさに披露され、観客を驚かせる。メンバー同士、そしてメンバーとファンが互いの現在地を確かめ合うように、華々しいサウンドが高らかに鳴らされた。
約束はできない、でもいつか武道館で
YOSUKEが作詞を手がけたアルバム収録曲のラブソング「Darling」のさわやかなアンサンブルを届けたあと、ライブは「Bring the Beat Back」からギアチェンジ。KENTAの時に緻密な、時にダイナミックなドラミングが観客のテンションを再び高めた。「RAGE OF DUST」ではレーザー光線がステージ上方に雷のシルエットを描き、オーディエンスを驚かせる。その中でUZ、MOMIKEN、KENTAはテクニカルなソロプレイを繰り広げ、各々の確かなスキルとキャリアを印象づけた。
「Kill the Noise」のアウトロで長いシャウトを響かせたあと、YOSUKEは自身にとって初のホールツアーを振り返り「いろんなことを教えてもらった。毎公演、自信を削ぎ落とされるように苦しいことやつらいこともありました」と赤裸々な思いを告白する。しかし直後に前を向き「でも夢を叶えれば感動は大きくなると信じて、みんなとがんばっていきます。俺には夢があります。約束はできない、でもいつか武道館でやらせてくれよ」と、日本武道館でのライブを目指すことを宣言した。
実現すればバンドにとっては2018年以来、YOSUKEにとってはもちろん初の武道館ライブとなる。「夢を信じる大切な気持ちをSPYAIRに入って感じることができました。武道館まで遠いかもしれないけど、そのときはいっぱい泣いてやろうな」とファンに呼びかけたYOSUKEは、最後に新体制の原点とも言えるアルバムタイトル曲「RE-BIRTH」を披露。アウトロでのオーディエンスによるシンガロングに、目を潤ませつつ聴き入った。
恒例「JUST LIKE THIS」日韓開催発表のサプライズも
アンコール1曲目の「OVERLOAD」ではYOSUKEが1階客席から登場するサプライズで場内を沸かせるが、SPYAIRからのサプライズはこれだけでは終わらない。「新曲やります!」とYOSUKEが紹介した次の曲は、テレビアニメ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」の第1クールオープニング主題歌となる新曲「Awake」。荘厳なストリングスの音色が歌詞の前向きさを増幅させるこの曲を、オーディエンスは早くも一体となって腕を上げつつ楽しんだ。ラストナンバー「イマジネーション」のあとには、恒例の野外単独ライブ「JUST LIKE THIS 2026」の開催がアナウンスされる。今年は日韓2カ国で2公演というニュースで観客を大喜びさせ、ツアーが締めくくられた。
SPYAIRの公式モバイルファンクラブ「AIR-GATE」では現在「JUST LIKE THIS 2026」山梨公演のチケット最速先行抽選予約を受付中。オフィシャルバスツアーの予約受付も6月1日にスタートする。
セットリスト
「SPYAIR TOUR 2026 -RE-BIRTH-」2026年5月14日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
01. STILL ON FIRE
02. 現状ディストラクション
03. FEEL SO GOOD
04. Chase the Shine
05. アイム・ア・ビリーバー
06. Buddy
07. 青
08. サムライハート(Some Like It Hot‼)
09. サクラミツツキ
10. オレンジ
11. I want a place
12. Darling
13. Bring the Beat Back
14. ROCKIN' OUT
15. RAGE OF DUST
16. Kill the Noise
17. RE-BIRTH
<アンコール>
18. OVERLOAD
19. Awake
20. イマジネーション


