LiSAのアリーナツアー「LiVE is Smile Always~15~ (iCHiNiTSUiTE GO)」が、本日5月20日に愛知・クロコくんホール(日本ガイシホール)で千秋楽を迎えた。2011年4月20日にソロデビューし、先日15周年という大きな節目を迎えたLiSA。今回のアリーナツアーは「iCHiNiTSUiTE GO(イチニツイテゴー)」というタイトルの通り、LiSAがこれから駆け抜けていかんとするアニバーサリーイヤーの幕開けにふさわしい勢いにあふれたものとなった。この記事ではツアー序盤、東京・日本武道館2DAYSより2日目の4月18日公演の様子を紹介する。
最高の1日を約束するオープニングナンバー
会場に足を踏み入れたLiSAッ子(LiSAファンの呼称)を出迎えたのは、天井から吊るされた巨大なイチゴのオブジェ。そんな「iCHiNiTSUiTE GO」を象徴する存在の斜め下には、花道付きのセンターステージが。また通常は黒幕で覆われることが多いステージ真裏の席も一部開放され、全方位がLiSAッ子によって埋め尽くされるなど、特別な空間が作り出されていた。
開演時間が近付くと、ペンライトをLiSAカラーである鮮やかなピンクに灯し、準備万端で主役の登場を待つLiSAッ子たち。サポートバンド・にゅーメンズのメンバーが定位置に着くと、不意に明かりが落ち、ゆっくりとイチゴのオブジェがステージへと降りていく。誰もが「LiSAはどこから現れるのか?」とワクワクと思いを巡らせているとき、オブジェの下から逆光に照らされたLiSAのシルエットが浮かび上がった。
真っ赤なドレスに編み上げのブーツ、緑のヘッドフォンを着けた“イチゴ”ファッションのLiSAの姿を観客が認めた瞬間、ステージから銀テープが発射され武道館は一気に祝祭ムードに。通常であればライブのクライマックスを彩る演出でLiSAッ子を驚かせたLiSAは、“最高の1日”を約束するように「best day, best way」を情熱的に歌い上げ、曲の最後でLiSAッ子の大合唱を浴びながらピースサインを掲げた。
たわわな“いちご”をもっとたわわに
「15のお祝いです!」。そう叫んだLiSAは「今日は私LiSA、15回目の日本武道館です! そして、15周年をお祝いする“いちご”のデート(ライブ)です。この15年、みんなと一緒に育ててきた“いちご”、たわわに育ったたくさんの“いちご”たちを味わう準備はいいですか? たわわな“いちご”、もっともっとたわわにしていくよ!」と宣言。そして「愛と思いやりを大切に、ここにいるみんなで最高に楽しんでいきましょう。ピース!」とデート(ライブ)ではおなじみの挨拶から「Rising Hope」「oath sign」「crossing field」「träumerei」という初期曲を息つく間もなく披露し、LiSAッ子たちのボルテージを一気に引き上げていく。
“赤”にちなんだ楽曲を固めたブロックの途中でLiSAは、鍛え上げた体のラインを惜しみなく見せる赤いミニドレスに衣装替え。自身の名を世界へと広めるきっかけとなった「紅蓮華」を皮切りに、オーディエンスの猛々しい大合唱が響く、ライブの起爆剤「ADAMAS」、“大人LiSA”の魅力を堪能できる「赤い罠(who loves it?)」を連投。「赤い罠(who loves it?)」にはサックス、トロンボーン、トランペットからなる“15(いちご)ホーンズ”の音色が加わり、LiSAの歌声に艶やかな彩りを添えた。
大切な新旧2曲を熱唱
バンドメンバー紹介を経て突入した後半戦では、親密な空気の中で「HADASHi NO STEP」を筆頭にポップチューンが紡がれていく。そして自身のルーツを反映したパンキッシュな衣装に着替えたLiSAは、「15回目の武道館に着陸だ!」と「BRiGHT FLiGHT」を歌いながら15(いちご)ホーンズを引き連れ花道へ。アリーナに設置されたセンターステージにたどり着くと同時に「到着でーす!」と笑顔を弾けさせた。
ここでLiSAはLiSAッ子に囲まれながら「私にとっては、こうやってライブをして、みんなが会いに来てくれるこの瞬間がとても大きな力になっています。どんなときでも、どんな日でも、みんなが一緒にこのデートを一緒に成功させてくれたからこそ、こうやって歩み続けてこられました」とひたむきに音楽と向き合い、積み重ねてきた日々を回顧。「今日は10周年のときに歌った、大切な歌を歌いたいなと思います」とアコースティックアレンジで「Letters to ME」をじっくりと歌唱した。そこから続いた「Patch Walk」でLiSAは、「“好き”を縫い合わせて 仕立てた私」というフレーズを歌いながらくるりとターン。自信に満ちた笑みを浮かべ、LiSAッ子たちと「ラララ」の大合唱を響かせた。
「最高の物語を更新していこう」
感動的な空気を拭い去ったのは、唸りを上げるエンジン音。イチゴのオブジェから豪快にスモークが噴射される演出の中、LiSAは「武道館、飛ばしていくよ!」と叫び、景気のいいアニバーサリーチューン「DECOTORA15」からノンストップで血湧き肉躍るアッパーチューンを畳みかけていく。最近のデートにおける定番「QUEEN」では、LiSAを乗せたままイチゴのオブジェが2階席の高さまで上昇。当のLiSAは遠くの観客とも視線を合わせながらも、女王のような貫禄を放ちLiSAッ子たちを悩殺していく。「Shouted Serenade」「Catch the Moment」という2曲でハイライトを作り出したのち、LiSAが歌い出したのは2014年の初武道館公演でも披露した「逆光オーケストラ」だった。まばゆい光を一身に浴びた彼女は、「まだまだ続いていく、最高の物語を更新していこう」と高らかに歌い上げ、LiSAとしてのストーリーが続いていくことを示した。
アンコールで武道館に響いたのは拍手ではなく、盛大なLiSAコール。本編はキャリアを総括するような楽曲を中心に展開されたが、アンコールは“これからのLiSA”を印象付ける構成となった。まずLiSAは「小豆あらい feat. MAISONdes, ケンモチヒデフミ」でLiSAッ子を巻き込み大いに踊ったのち、劇場版「魔法科高校の劣等生 四葉継承編」の主題歌となっている新曲バラード「YES」をリリースに先駆けて披露。さらに極め付きとばかりに、歌詞の1つひとつを噛み締めるように「NEW ME」を熱唱するなど、ある種の所信表明とも言える流れでLiSAッ子たちの期待を膨らませた。
最後に「行ってきまーす!」とLiSAッ子たちに向かって挨拶したLiSA。これまで節目のライブでは感極まって涙することも少なくなかった彼女だが、この日浮かんでいたのは晴れやかな笑み。「LiSAの15周年はまだ始まったばかり。お楽しみはこれから」。そんなことを予感させる表情が、LiSAッ子たちの目に焼き付いた。
なおLiSAは国内ツアーの成功を経て、6月から8月にかけてアジアツアー、9月にヨーロッパ&UKツアーを開催。各国のLiSAッ子たちとデートを重ねる。
セットリスト
LiSA「LiVE is Smile Always~15~ (iCHiNiTSUiTE GO)」2026年4月18日 日本武道館
01. best day, best way
02. Merry Hurry Berry
03. Rising Hope
04. oath sign
05. crossing field
06. träumerei
07. 紅蓮華
08. ADAMAS
09. 赤い罠(who loves it?)
10. HADASHi NO STEP
11. BRiGHT FLiGHT
12. Letters to ME
13. Patch Walk
14. DECOTORA15
15. rapid lifeシンドローム
16. QUEEN
17. Shouted Serenade
18. Catch the Moment
19. 逆光オーケストラ
<アンコール>
20. 小豆あらい feat. MAISONdes, ケンモチヒデフミ
21. YES
22. NEW ME


