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「今のGLAYがベストです」30周年のその先へ、新曲も多数披露したホールツアー終了

GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2026 “GLAY-complete BEST”」ファイナル公演の様子。(撮影:田辺佳子)
21分前2026年05月27日 12:03

GLAYの全国ホールツアー「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2026 “GLAY-complete BEST”」のファイナル公演が5月26日に東京・東京ガーデンシアターで行われた。

2曲目で早くも新曲

昨年6月のドームツアー「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 GRAND FINALE」でデビュー30周年のアニバーサリーイヤーを完結させたGLAY。今回のツアーではこれまでのヒット曲の数々に未発表の新曲を複数盛り込み、過去から現在、そして未来まで含めた“GLAY-complete BEST”をアピールするステージを繰り広げた。

ライブのオープニングを飾ったのは昨年12月にリリースされたシングル「Dead Or Alive」。TERU(Vo)の「東京、行くぞ!」という叫びとともにパワフルなビートがホールを揺らし、オーディエンスの熱狂を生み出していく。続いて2曲目には早くも未発表の新曲「EXOFIRE」をドロップ。「Dead Or Alive」からの流れを汲むようなアグレッシブなロックチューンだが、観客はすぐさまその世界に飛び込み、息もぴったりに両腕を挙げた。序盤のMCでTERUは今回のツアーを「めちゃくちゃ充実したライブでした」と振り返るが、GLAYとしてひさびさに訪れた会場が多数含まれることから「懐かしいというより『よくお前ら生きてたな』と……(笑)」と、ファンとの長年の絆をストレートな言い回しで表現して笑いを誘う場面もあった。

イントロで早くも金テープが舞った「サバイバル」のあとはシームレスに「口唇」が始まり、1990年代を代表するヒット曲の連投に会場は大いに沸き立つ。その後は「Dead Or Alive」のカップリング曲「Unleashed」へ。穏やかなリズムに乗せて、オリジナルでは安達祐人が担当したラップパートの一部をこのステージではTERUが披露し、柔らかな歌声で観客を魅了した。続くMCではイヤモニにトラブルが起きたTERUが前触れもなく「誕生日のTAKURO!」と無茶振り。この日誕生日を迎えたTAKURO(G)は苦笑いしつつ「『おめでとう』という言葉が身にしみる年齢になりましたが、ここにたどり着いた僕らとスタッフにかけてくれた言葉だと思っています」とファンに感謝を述べた。

新曲披露の理由は「少しでも次のアルバムを心に感じて」

「たくさんの愛情を感じた感謝の思いを込めて、皆さん1人ひとりにこの曲を贈ります」というTERUの言葉に続いてはサポートメンバーの村山☆潤(Key)のピアノから「HOWEVER」が始まり、メンバーそれぞれの真摯な気持ちを乗せた音に観客は感動の眼差しで聴き入る。さらに「このライブが終わったらそれぞれの生活に戻っていく、そんな皆さんの背中を押せる曲を」とTERUが紹介したのは、1999年リリースのシングル「Winter,again」のカップリング曲である「HELLO MY LIFE」。近年のライブではなかなか披露されてこなかったレアなナンバーが、オーディエンスの胸にエモーショナルに響いた。

中盤でドロップされた新曲のタイトルは「5月のhide」。この曲はリスペクトを捧げる存在が失われたことの喪失感、そしてその信念を引き継ごうとする思いを歌ったロックチューンだ。赤や黄色、ピンクの照明に照らされたGLAYは、疾走感に満ちたアンサンブルを通じて熱いハートを天に放つ。「SOUL LOVE」「誘惑」といったヒット曲を再び畳みかけたあとは新曲「INAZUMA」へ。HISASHI(G)のエッジの効いたギターソロから始まるこの曲は、タイトル通りにボトムの太いサウンドが印象的なナンバーだ。間奏ではJIRO(B)とサポートメンバーのTOSHI(Dr)、そしてTAKUROがソロを奏で、オーディエンスをさらなる興奮に導いた。

TERUはこの日披露してきた新曲の数々がGLAYの次作アルバムに向けた曲であることを紹介し「少しでも次のアルバムを心に感じてもらえたら」と語る。そんな新曲の1つとして、次に披露されたのは「バンドを始めた初期衝動が詰まった曲」という「汚れた英雄」。TERUが放つすさまじい勢いのスポークンワードにオーディエンスは息を呑み、圧倒された様子を見せる。その勢いのまま「VERB」を歌ったTERUは、「こんな感じで10年、20年やっていきたいよね。そうなるためにはサボっていられない、ガンガン攻めていきます!」とますます前進していくことを宣言。その思いをファンと分かち合うように「HIGHCOMMUNICATIONS」を披露し、本編を締めくくった。

俺たちはこんなに元気でこんなに楽しい

アンコールで先にステージに現れたTAKUROは、改めてアニバーサリーイヤーのイベントを無事に完走したことをファンに報告。ドームツアーや先輩アーティストとのコラボレーションを「1つひとつが皆さんからいただいたご褒美のようでした」と振り返る。ドームツアーを経て新しいGLAYを見せるための曲作りには悩んだというTAKUROだが、HISASHIが作曲した「汚れた英雄」が転機になったとのこと。「HISASHIは音楽で『俺たちのスタートはこれだ』と示してくれました。たぶんTERUさんが何を言ってるかはわからなかったと思いますが(笑)、必ずやちゃんと聴き取れる音源になると思います!」とTAKUROは直前のTERUのパフォーマンスを振り返りつつ、リリースに向けたファンの期待を煽った。

そして「もう1曲、キラキラした輝かしい未来を見せてくれる曲をJIROが作ってくれました。『俺たちは何歳までバンドをやるんだろう』ということを見せてくれる曲をこのあとやります」と紹介しつつ、TAKUROはこのツアーを通じて見つけたという“BEST”の3つの意味を明かす。「32年間、間違いなくベストを尽くしてきたこと」「2026年、今のベストを届けること」と話したTAKUROは最後に「俺たちはこんなに元気でこんなに楽しくバンドをやっている。今のGLAYがベストです!」と力強く宣言し、観客の熱い拍手を浴びた。

どんなに大変な時代でも、みんなのそばに

アンコール1曲目で披露されたのは、JIROが作曲した新曲「旅する理由を待ちながら」。センチメンタルな香りを漂わせるミディアムチューンでアルバムの片鱗を感じさせたあとは、今回のツアーの恒例企画という「開運!TERUルーレット」が始まった。これはくじ引きで当選した来場者1名をステージに招き、賞品が当たるルーレットに挑戦してもらうというもの。さらに当選者にはアンコールで披露する候補曲のうち1曲を選ぶ権利も与えられる。ファイナル公演で当選したのは第2バルコニーに座っていた女性ファン。ルーレットでは「希望するコンサートの最前列チケット」などトップクラスの賞品がなかなか当たらず、TERUの温情で3回も回す事態に。最終的にグッズのセットとピックのセットがメンバーからプレゼントされ、アンコールの楽曲には「SHUTTER SPEEDSのテーマ」が選ばれた。

ここでTAKUROは自ら「Happy Birthday to You」を歌いながらバースデーケーキを運び込んでファンを笑わせる。和やかな空気の中、ケーキを囲んでの記念撮影が終わると、もう1曲のアンコール曲は来場者全員のアンケートで選ばれることが明らかになった。それぞれが灯すスマートフォンのライトの数をもとに“審査委員長”のJIROが選んだのは「ファイナルなので騒いで帰ってください!」という理由により「彼女の“Modern…”」。キラーチューンの連投で場内の一体感が再びピークに達したあとは、TERUの「GLAYの物語が始まった曲と言っても過言ではないです」という言葉から「KISSIN' NOISE」が披露された。

最後にTERUは「たくさん愛情をもらって、次の夢に向かって走っていけるパワーをもらいました。今回のツアーに来られなかった人には『10年、20年と解散せずに待っているからいつでも遊びに来てください』と伝えてください。僕らはずっとみんなを待っています。いつでも会いに来てください!」と呼びかける。未来への希望をつないだラストナンバーは「Bible」。すべての曲を終えたのち、TERUは「どんなに大変な時代になっても俺たちはみんなのそばにいます。だからみんなもGLAYのそばにいてください。これからもずっと一緒だぞ!」と高らかに叫んだ。

ホールツアーを完走したGLAYは夏に公式ファンクラブ「HAPPY SWING」の発足30周年を記念したスペシャルライブ「HAPPY SWING 30th Anniversary GLAY SPECIAL LIVE ~We♡Happy Swing~ Vol.4」を6月12日と13日にイタリア・ヴェネツィアで、7月31日と8月1日に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールで開催。このうち幕張公演のサブタイトルは「Promise The Venezia」に決定し、ライブのロゴも公開された。

セットリスト

GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2026 “GLAY-complete BEST”」2026年5月26日 東京ガーデンシアター

01. Dead Or Alive
02. EXOFIRE
03. 千ノナイフガ胸ヲ刺ス
04. サバイバル
05. 口唇
06. Unleashed
07. HOWEVER
08. HELLO MY LIFE
09. 5月のhide
10. グロリアス
11. SOUL LOVE
12. 誘惑
13. INAZUMA
14. 汚れた英雄
15. VERB
16. HIGHCOMMUNICATIONS
<アンコール>
17. 旅する理由を待ちながら
18. SHUTTER SPEEDSのテーマ
19. 彼女の“Modern…”
20. KISSIN' NOISE
21. Bible

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