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The Novembersは「合奏する、エンジン」、20周年を経て苦痛も希望も味わい尽くす覚悟

「The Novembers TOUR 2026『合奏する、エンジン』」東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の様子。(撮影:宮下太輔)
5か月前2026年06月10日 12:03

The Novembersのワンマンツアー「The Novembers TOUR 2026『合奏する、エンジン』」が本日6月10日の福岡・BEAT STATION公演をもって完結した。

昨年11月には東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、結成20周年を記念した初のホール会場ワンマン「Your November」を行ったThe Novembers。およそ半年後に実施された今回のツアーは、5月リリースの新EP「合奏する、エンジン」を携え、全国6会場を巡った。この記事では6月4日の東京・Zepp DiverCity(TOKYO)公演の模様をレポートする。

6月の東京で、愛を束ねて

前日には大型の台風が直撃し、梅雨の訪れを予感させる曇天が広がっていた6月4日の東京。夕方のZepp DiverCity(TOKYO)ではCarpenters「Rainy Days And Mondays」やバート・バカラック「Raindrops Keep Fallin' On My Head」など雨を題材にした名曲が次々と流れ、The Novembersのライブに集ったオーディエンスを温かく迎えていた。

小鳥のさえずりや水の流れる音が聞こえる中、The Novembersはジャジーなドラミングが印象的なスローナンバー「みんな急いでいる」でライブをスタート。「愛を束ねて」という言葉が繰り返される「November」、民族音楽からの影響を感じさせるフレーズが盛り込まれた「消失点」で、フロアを心地よいムードで包み込んでいった。一方「BOY」からは一気にギアチェンジし、激しいサウンドで雰囲気を一変。「Xeno」では耳をつんざくほどの爆音がかき鳴らされ、The Novembersの静と動、両面が端的に表現された。

私たちはエンジン、ポジティブに解き放つメッセージ

ライブ中盤では、ツアータイトルにも引用された新作EP「合奏する、エンジン」の楽曲群が一挙に披露された。開放感に満ちたサウンドに乗せて“ヒーロー”という存在について歌った「HERO」、激しく繰り返されるギターリフが耳に残る「The Singing Engines」ではThe Novembersらしさを踏襲しつつ、きらびやかなシンセと目まぐるしく動くベースラインが絡み合う「遥か彼方」、“合奏”する人々をエンジンに例えたミドルチューン「合奏 -Hold me Hold me Hold me-」ではアレンジ、歌詞ともに新機軸が表された。

そしてダークさあふれる「DOWN TO HEAVEN」「BAD DREAM」を挟み、後半では再生を予感させる「Morning Sun」、未来へと向かう“はじまり”を描いた「Rainbow」をプレイ。紆余曲折の人生のようなセットリストを経て、終盤へと向かうにつれてポジティブなメッセージを力強く発信していった。

いいことも悪いことも、楽しみ尽くすことは絶対に諦めない

EP「合奏する、エンジン」リリース決定時、「音楽家として、社会人として、一人の大人として、人間として、違う誰かと合奏することの意味や喜びを噛み締めています」とコメントしていた小林祐介(Vo, G)。彼はアンコール冒頭のMCでは「違う誰かと何かをやる意味や価値を日々感じています」と改めて“合奏”することについて触れ、「考え方が違う人とどうやったら同じ場所にいられるのか? それは簡単なようでいて、すごく難しくて」「傷付きながら、苦痛を味わいながら、それでも一緒にいることって、すごく意味があることだと思います」と、その重要性を告げた。

さらに小林は「さっき語った『それでも一緒にいる』の『それでも』の部分に、愛や優しさが宿ると思います」「僕らはいいことも悪いことも味わい尽くしたいです。『これから味わう苦痛、快楽、楽しみ、希望は全部俺たちのものだ』という気持ちで生きていきたい」と心境を告白。「僕らは今40代だけど、長いキャリアで見たらまだ初期」「おじいちゃんぐらいになって『なんか最近The Novembers、仕上がってきたな』とか言っている日が来るかもしれないです。それを誰にも奪われず、楽しみ尽くすことは絶対にあきらめない」と宣言し、いつまでも愛し合うことを題材にした「再生の朝」を最後に披露することで、その心構えを力強く示した。

国内ツアーを終えたThe Novembersは、7月にアジアツアー「The Novembers TOUR 2026『The Singing Engines』」を開催。さらに11月には、デビュー年である2007年から自主レーベル・MERZを設立した2013年まで、7年間に発表した楽曲を中心にセットリストを組んだワンマンツアー「TOUR "Your November" 2007-2013」を行う。チケットぴあでは6月14日23:59まで「TOUR "Your November" 2007-2013」のチケットの先行予約を受け付けている。

セットリスト

「The Novembers TOUR 2026『合奏する、エンジン』」2026年6月4日 Zepp DiverCity(TOKYO)

01. みんな急いでいる
02. November
03. 消失点
04. BOY
05. Ghost Rider
06. Xeno
07. HERO
08. The Singing Engines
09. 遥か彼方
10. 合奏 -Hold me Hold me Hold me-
11. Cashmere
12. DOWN TO HEAVEN
13. Hamletmachine
14. BAD DREAM
15. Morning Sun
16. Rainbow
<アンコール>
17. 再生の朝

ライブ情報

The Novembers TOUR 2026「The Singing Engines in Hong Kong」

2026年7月10日(金)香港 MOM Livehouse
<出演者>
The Novembers
※ゲストアクトも出演予定。

The Novembers TOUR 2026「The Singing Engines in Bangkok」

2026年7月12日(日)タイ バンコク Blueprint Livehouse
<出演者>
The Novembers
※ゲストアクトも出演予定。

APF CONCERTS PRESENTS The Novembers TOUR 2026「The Singing Engines in Seoul」

2026年7月17日(金)韓国 ソウル KT&G Sangsang Madang
<出演者>
The Novembers / Parannoul(ゲスト)

The Novembers「TOUR "Your November" 2007-2013」

2026年11月20日(金)東京都 Spotify O-EAST
2026年11月25日(水)愛知県 伏見JAMMIN'
2026年11月26日(木)大阪府 Music Club JANUS

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