河野純喜(JO1)が奈良・奈良国立博物館で7月18日から9月13日まで開催される特別展「南都仏画-よみがえる奈良天平の美-」の音声ガイドのナビゲーターを担当。この音声ガイド収録後に、囲み取材に応じた。
「南都仏画-よみがえる奈良天平の美-」は、かつて“南都”と呼ばれた奈良で古代から受け継がれてきた、珠玉の仏教絵画「南都仏画」をテーマにした展覧会。ボストン美術館との約20年にわたる構想を経て実現した国際共同企画で、ボストン美術館所蔵の南都ゆかりの優品が一挙に里帰りし、国内の選りすぐりの名品とともに展示される。さらに、昭和24年に焼損した法隆寺金堂壁画の色彩を最新デジタル技術で復元した高精細カラー画像も初公開される。
地元奈良の名誉ある仕事に喜び、JO1メンバーも「すごいな」
奈良県出身の河野は、地元の国立博物館で音声ガイドを務めることについて「いつか地元や故郷を応援できるような仕事をしたいとずっと思っていたので、まさかこんな名誉ある大きな仕事をいただけるとは思っていなくて、すごくうれしかったです」と喜びをあらわに。このオファーを聞いたJO1のメンバーたちからも「(奈良での仕事が)やっと来てるやん」「めちゃくちゃすごいな」と驚きと祝福の声が上がったという。
普段の歌唱と音声ガイドにおける声の使い方の違いについて問われると、河野は「曲がない状態での録音は、緊張感が全然違いました」と振り返る。過去にナレーションの経験はあるものの、今回は歴史に関する難しい専門用語も多く、特有の緊張感があったとのこと。しかし、スタッフから絶賛されたことで自信を持ったようで「めっちゃ褒めていただいて、才能が開花したみたいに思いました」と笑顔を見せた。
収録を通して奈良の歴史を深く学んだという河野。特に印象に残っている展示として、自身になじみ深い法隆寺や五重塔に関連する作品を挙げた。学生時代にサッカーチーム・法隆寺FCに所属し、法隆寺のすぐ近くのグラウンドで練習していたエピソードを明かし、「当時は五重塔を見ても何も感じていなかったけれど、実際は本当にすごい歴史的な遺産。なじみある場所だからこそ注目しました」と、大人になってから気付いた地元の偉大さを語った。また学生時代の初詣は毎年春日大社に行っていたことや、奈良公園で鹿せんべいを手にした途端に鹿の群れに襲われパニックになったという地元ならではの思い出も明かした。
JO1メンバーと展覧会を巡るなら?奈良で1日遊ぶなら?
もしJO1のメンバーと今回の展覧会を回るなら誰を誘いたい?という質問に、河野は木全翔也の名前を挙げ「この展示のように難しい漢字が並んでいたら逃げていきそうなメンバーが多い中、木全は興味を持って『知りたい!』と話をするタイプなので、楽しんでくれるんじゃないかな」とその理由を語った。さらに地元・沖縄を愛する與那城奨に「逆に奈良を紹介したい」と語り、1日奈良を案内するドライブプランを提案。山の上のピザ屋、春日大社、奈良公園、博物館を巡って最後は生駒山地の暗峠(くらがりとうげ)へ夜景を見に行くという充実のコースを熱弁した。暗峠については「ほんまに幽霊が出るんですよ! 奨くんと一緒に『怖いかな』と話しながらきれいな景色を見たいです。奨くんの運転で」と想像を膨らませた。
河野は自身の愛する奈良の魅力を「怒られそうですけど、何もないところが好きです」と表現。「『奈良にうまいものなし』という言葉があるくらいなんですけど、それが素敵だなと思っていて。でも蓋を開けてみたら歴史も自然も、おいしいラーメン屋さんもいっぱいある。最終的には『何もない』と言いたくなるような自然の豊かさが素敵です」と、彼ならではの視点で地元への愛着を語った。
全米デビューに向けて力が入るJO1
取材の後半では、JO1のこれまでの歩みと今後の展望についての話題も。グループの歴史の中で最近の思い出深い瞬間として、河野は5月に千葉・幕張メッセで行われた「KCON JAPAN 2026」への出演を挙げ「『KCON』は僕らのデビュー当時はコロナ禍でオンライン開催だったのもあって、ヘッドライナーで出させていただいたことは、すごくいい思い出になりました」と感慨深げに語った。さらに今年の秋に、EPのリリースとともに控える全米デビューについて「JO1結成からの夢でもありました。アメリカの方もそうですし、日本のJAM(JO1ファンの呼称)の皆さんにもたくさん楽しんでいただきたい。いよいよグローバルに活動していく年になるので、それに向けてみんなで考えて練習しています。本当に力がこもっています」と力強く意気込んだ。
最後に河野は「ただ作品を見るだけじゃなくて、その背景や歴史を味わうことができるので、ぜひ音声ガイドで僕の声と一緒に楽しんでもらえたらなと思います」と展覧会をアピール。「JAMの皆さん、(ガイドを聞いて)理解できるかな?」とお茶目に呼びかけつつ、「魅力が詰まった博物館なので、作品と歴史を味わって、奈良を楽しんでもらいたいです」と語り取材を締めくくった。
展覧会情報
ボストン美術館共同企画 特別展「南都仏画-よみがえる奈良天平の美-」
2026年7月18日(土)~9月13日(日)奈良県 奈良国立博物館 東西新館
[前期]2026年7月18日(土)~8月16日(日)
[後期]2026年8月18日(火)~9月13日(日)
※一部の作品は展示替えあり


