篠塚大輝(timelesz)が、来年公開される映画「焼却炉」に出演する。
「焼却炉」は江國香織の短編集「すいかの匂い」に収録された同名作品を原作とした映画。学校や家族になじめない9歳の女の子・宮田梢が、影絵サークルに所属する男子大学生・すずきじんたと出会い、初恋にも似た感情を抱いていく物語だ。主人公の梢を子役のかりんが、じんたを篠塚が演じる。本作で映画初出演を果たす篠塚は「『役として生きる』という経験は、難しさもありましたが、監督をはじめ、皆さんに支えられ、全力で駆け抜けることができました」とコメントしている。
また、「焼却炉」は7月にチェコで開催される第60回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭の出品作品に決定。新しい作家や挑戦的な作品が出品される「プロキシマ・コンペティション」部門に出品され、ワールドプレミア上映が行われる。
篠塚大輝(timelesz)コメント
初めて映画の現場に立たせていただき、すべての瞬間が新鮮で、圧倒されるような毎日でした。「役として生きる」という経験は、難しさもありましたが、監督をはじめ、皆さんに支えられ、全力で駆け抜けることができました。自分にとって、忘れられない大切な作品です。
歴史あるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭の公式コンペティションに選出されたこと、おめでとうございます。驚きと同時にそんな作品に関われたことに深い喜びを感じております。
この「焼却炉」という作品がどのように受け止められ、観客の皆さんの心に届くのか、楽しみです。
かりん コメント
初めての映画で、主演という立場を経験できて嬉しかったです。1ヶ月間あった撮影があんなに短くなるなんて思っていなくて、今まで見ていた映画の世界を自分が体験できて、夏休みのイイ思い出になりました。
撮影が終わってずいぶんと経った時に「映画が映画祭に入った」と言われて、びっくりしました。海外の映画祭に入って欲しいと思っていたので、映画祭に行くのを楽しみにしています。
内田俊太郎(監督)コメント
伝統あるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で「焼却炉」がワールドプレミアを迎えられること、大変光栄に思います。
まず初めに、「焼却炉」という物語を託してくださった原作者の江國香織さんに心から感謝いたします。そして、この物語を丁寧に紡いでくれたキャスト、スタッフに深い感謝と敬意を表します。
私はこの映画を作りながら、子供の頃の小さな瞬間を思い出していました。繊細で、どこか不安定で、大人になった私が失いかけていた感覚でした。そうした記憶や時間をたどりながら生まれたこの作品が、日本から遠く離れた地でどのように受け止められるのか。静かな緊張と高揚とともに、その瞬間を迎えたいと思います。
江國香織(原作者)コメント
私は普段、言葉でしかあらわせないものを小説にしているつもりなのですが、言葉でしかあらわせないはずのものが映像になっていて驚かされました。
あのころの夏の気配が匂い立つほど濃く、忘れていた(あるいは忘れたかった)記憶の断片がわっと押し寄せたことにも。
子供の所在なさと大人の逡巡がざらざらした質感で閉じ込められた、頭でっかちではない映画なところもよかったです。


