僕が見たかった青空が昨日6月20日に山梨・河口湖ステラシアターでワンマンライブ「結成3周年記念 僕が観たかった『青空野外』ライブ2026」を開催した。
2度目の全国ツアー、ファイナルは“始まりの地”で
秋元康プロデュースのもと、乃木坂46の公式ライバルとして2023年6月15日に結成された僕が見たかった青空、通称僕青。「結成3周年記念 僕が観たかった『青空野外』ライブ2026」はグループ初の野外ワンマンライブで、3月の東京・KANDA SQUARE HALL公演を皮切りにスタートした2度目の全国ツアー「僕が見たかった青空 全国ツアー2026 春」のファイナルとして行われた。開演前にはマスコミ向けの囲み取材も実施。メンバーを代表して岩本理瑚、金澤亜美、工藤唯愛、早﨑すずき、柳堀花怜の5人がライブへの意気込みやこの先の展望を語った。
3月から全国6都市を巡ってきた今回のツアー。ファイナルを迎えた心境を問われた副リーダーの柳堀は、「無事に今の20人でこの日を迎えることができてうれしく思います」と笑顔を見せる。岩本は、チケット完売という目標においては結果が出なかったと率直な思いを明かしつつ、メンバーそれぞれが成長できたツアーだったと振り返る。早﨑は、これまでは与えられた演出をこなすことに精一杯だったとしながらも、「今回のツアーでは柔軟に対応できる力もついたのかなと思います。ライブの楽しみ方が成長しました」と手応えを口にした。
今回のワンマンライブの舞台となったのは、日本一の標高を誇る富士山の麓。ここは僕青にとって、デビュー前と初の全国ツアーに向けて2度の合宿を行った、彼女たちにとっての“始まりの地”とも言える場所だ。そんな土地でのライブ開催について、柳堀は「また河口湖に帰ってくることができてすごくうれしい」とコメント。合宿当時の初々しい思い出を振り返りながら、この場所への特別な思いを語った。
トピック満載の周年ライブ、前日夜の過ごし方は?
この日は僕青にとって初の野外ワンマンとなったが、天気はあいにくの雨模様。岩本は「やっぱり、自分たちはまだまだなんだなって……」と、天候を味方につけられなかった悔しさをにじませる。晴天時には屋根を開放し、富士山や豊かな自然を望むことができる河口湖ステラシアター。しかしこの日は雨のため屋根を閉じた状態での公演に。岩本は当初、野外らしさが薄れてしまうのではないかと心配していたというが「リハーサルやってみたら、けっこう野外っぽいんですよ」とアピールし、初野外ワンマンへの期待をのぞかせた。
2度目の全国ツアーのファイナルであり、結成3周年のアニバーサリー公演、さらに初の野外ワンマンと、トピック満載となったこの日のライブ。報道陣から「前日はゆっくり寝られました?」と聞かれると、金澤は「あまり寝られなくて……」と切り出す。「私は普段あまり緊張しないし、ライブも緊張しないタイプなんですが、今回はめっちゃ緊張しちゃって。ソワソワしてあまり寝られなかったです」と告白した。工藤も「今日が楽しみで寝られなくて。前泊した安納蒼衣ちゃんと一緒にメンバーの動画を観ながら、ちょっと夜更かししちゃいました」といたずらっぽく笑った。ほかのメンバーも「寝られなかった」と共感を示す中、早﨑は「めっちゃ寝てました」と笑顔。この日、ピアノ伴奏も控えていた早﨑だが「いつもなら客席が暗くなったりするんですけど、今回は野外ならではの開放感があるので、緊張せずに弾けそうだなと思います」と頼もしい言葉を口にした。
富士山は見られなかったけど…
3年間で8枚のシングルを発表し、精力的なライブ活動を通じて着実に力を付けてきた僕青。昨年には初めてメンバーの卒業を経験しながらも、より一体感を強めながら“青空”に向けて歩みを進めている。結成3周年を迎え、成長した部分と今後の課題を問われると、メンバーを代表して柳堀は「いろいろなタイプの楽曲をいただいて、それぞれの曲に染まる力みたいなものが、僕青はすごく強いんじゃないかなって思ってます」とグループの強みを語る。一方で、「僕青の色ってなんだろうって考えたときに『んー』となってしまうのが、私たちの今の課題だと思います」と率直な思いも吐露。「やっぱり今は目の前のことに全力で取り組むというのが僕青のスタンスになっています」と語った。グループの今後の目標については、工藤が「これからもみんなと成長しつつ、ファンの方と一緒に青空を見られたらいいなと思います」とコメント。金澤は「アリーナにみんなで立ちたいとはずっと言っています。もちろん、行けるなら一番大きいところにも行きたいんですけど……」と照れた様子で語る。すると岩本は、「『アイドルと言えば僕が見たかった青空』って言ってもらえるようになりたいです」と力強く宣言した。
囲み取材の最後、報道陣から「富士山は見られました?」と聞かれると、メンバーは「見られなかったです……」と肩を落とした。そんな中、岩本は「次はもう富士山に登ります」と持ち前のポジティブな発言で場を和ませる。ライブを目前に控えた5人は記者から送られたエールに「ありがとうございます!!」と満面の笑みで応えて取材を締めくくった。
ここに20人の太陽がそろってます!
岩本、秋田莉杏による元気いっぱいの影ナレで、冷え込んだ会場の空気がすっかり温まったのちライブはスタート。オープニングでは、メンバーがステージではなく客席通路やステージ下にサプライズ登場し、いきなりファンを驚かせ、疾走感あふれる「君と見た空は」でライブの口火を切る。「河口湖ステラシアター、まずは1曲目、カマしていきましょう!」という杉浦英恋の呼びかけを合図にメンバーと観客が一体となってタオルを回し、会場にはさわやかな空気が吹き込んだ。金澤が“フェアリーハート”でファンをメロメロにした青空組による「あれはフェアリー」を挟み、工藤をメインメンバーに据えた雲組の「カイロに月」では盛大なコールが巻き起こる。「あの頃のトライベッカ」「青空ディスコティック」まで一気に5曲を畳みかけると、今井優希はあいにくの空模様に触れながら「ここに20人の太陽がそろってますので、今日は皆さん心に太陽を宿して楽しいライブにしましょう。よろしくお願いします」と呼びかけた。また西森杏弥は、カメラを搭載したメガネを着用していることを明かし、その映像を後日SNSなどで公開予定だと説明。どのような映像が撮影されているのかファンの期待感をあおった。
今回の全国ツアーで初披露され、各地の公演を重ねながらファンとともに大切に育てられてきた「Thank you! サンシャイン」でパフォーマンスは再開。金澤は「今日は3周年記念ライブなので、皆さんへの感謝をたくさん詰め込んでパフォーマンスするので受け取ってください」と呼びかけ、会場は大きな歓声とコールに包まれた。その後も、彼女たちは切ない片思いをエモーショナルに歌い上げる青空組曲「視線のラブレター」、どんな雨も晴れると信じる雲組曲「虹を架けよう」、金澤、工藤、安納によるゆるふわな「キッシュ・ラブ」、早﨑と柳堀による歌謡テイストの「昇降口で会えたら」とライブを展開。八木仁愛のソロ曲「This is heaven !」では客席に登場した彼女が「皆さん、今日はこの会場を天国にしましょう!」と宣言。マイクを片手に客席を練り歩きながら歌唱して観客を沸かせた。全員曲からユニット曲、さらにはソロ曲まで、多彩な楽曲でグループの幅広い魅力をアピールした僕青。MCでは、結成4年目を迎えても変わらないメンバー同士の仲のよさがうかがえるトークで会場を和ませた。
僕青流ディスコミュージック、河口湖で炸裂
6月に8枚目のシングル「FUNKY SUMMER」をリリースしたばかりの僕青。本作には多彩な楽曲が収録されているが、ここからはその新曲たちがライブ初披露となった。僕青らしい青春感を湛えた「風船は秒速3メートルで上昇する」、工藤、杉浦、八重樫美伊咲の現役高校生メンバー3人による、ひと足早い夏休みを楽しむ「夏YASUMING!」、長谷川稀未と吉本此那がクールな表情とダンスで魅せる「美しい共犯者」と続き、初披露にもかかわらずファンは息の合ったコールで応え、メンバーとともにライブを作り上げていく。続いて、マントをまとった魔法少女のような装いで登場した金澤が杖を振って工藤と岩本を召喚。岩本は広いステージを生かした華麗なバク転を披露し、会場を大いに沸かせた。その勢いのままライブは最新曲「FUNKY SUMMER」へ。高揚感あふれる僕青流のディスコミュージックで観客を踊らせた。パフォーマンス後、金澤は晴天であれば、“魔法”によって会場の屋根が開く演出が予定されていたことを明かす。実現しなかったことを惜しみつつも、「もう晴れていようが、雨が降ろうが、どうだって構わないじゃないですか! 今日だけはイヤなことを忘れて最高に楽しみましょうね!」と呼びかけ、観客を盛り上げた。
野外ならではの演出でファンを魅了
メンバーが水鉄砲を手にした「空色の水しぶき」でライブは後半戦へ。彼女たちは客席に向けて水を噴射しながらパフォーマンスし、夏の野外ライブならではの演出で観客を楽しませた。一途な恋模様を描いた「スペアのない恋」、そっと誰かの背中を押すメッセージを届ける「涙を流そう」と続き、会場の空気を一変させたのは「暗闇の哲学者」。強いビートとともに一糸乱れぬ迫真のパフォーマンスで観客の視線を釘付けにした。水を使った演出は僕青として初の試み。MCでは伊藤ゆずが、ファンの服や持ち物を気遣いながら「大丈夫でしたか?」と呼びかける場面も。さらにリハーサルではメンバー同士で水をかけ合い、びしょ濡れになったという微笑ましいエピソードも明かされた。
早﨑のピアノ伴奏でしっとりと聴かせた「炭酸のせいじゃない」を経て、ライブはいよいよ佳境へ。拍手や足音、体を打ち鳴らすストンプパフォーマンスを挟み、「恋は倍速」へとなだれ込むと普段はふんわりとした印象の安納が「お前らまだ声出せんのか!? もっとブチかませ!!」と力強く煽るとライブのテンションは加速度的に上昇。その勢いのまま突入した僕青史上最もハードなラウドチューン「反響のティッピングポイント」では激しいヘッドバンギングや八木のロングトーンが飛び出し、会場は最高潮の熱気に包まれた。
4年目の僕青、改めて掲げる目標
アンコールでは、この日の公演の模様が6月27日にABEMAで全編無料配信されることや、12月14日に2026年を締めくくるラストライブの開催が発表された。今年最後のライブの舞台となるのは、グループにとって初となる東京・Kanadevia Hall。柳堀は「僕青にとってまた一歩ステップアップした会場となるので、ぜひ皆さん足を運んでくださるとうれしいです」と語り、さらなる飛躍を誓った。パフォーマンスでは、ライブの定番曲「好きになりなさい」でサインボールを客席へ投げ入れ、ファンとの交流を楽しむ場面も。続いて初披露された合唱曲「雨かんむり」は、期せずしてこの日の雨模様と重なり、会場に幻想的な空気を生み出した。そしてラストの楽曲として披露されたのはデビュー曲「青空について考える」。全国ツアーを通してファンがメッセージを書き込んだフラッグを手にしたメンバーたちが登場すると、ツアーと結成3周年の集大成を感じさせる演出に場内は大きな感動に包まれた。
最後、ファンと改めて向き合ったリーダー塩釜菜那は、先日メンバーたちと今後グループがどうありたいかを話し合ったことを明かす。「正直、今は堂々と大きな夢を語れる状況ではないけれど、その夢をまだ私たちはあきらめていないし、皆さんにも僕青に希望や夢を持っていただきたいと思ったんです」と語り、“乃木坂46公式ライバル”という肩書きを背負っているからこそ、「簡単には失敗できない」というプレッシャーもあると率直な思いを吐露する。そして「4年目は皆さんにちゃんと夢や希望、目標を伝えていこうと思います」と続けると、メンバー全員で「まず4年目、私たちは豊洲PITを完売させたい!」と力強く宣言した。東京・豊洲PITは、僕青が8月30日にライブイベント「アオゾラサマーフェスティバル2026」を開催する会場。デビュー以来、毎年夏の終わりに同会場でライブを行ってきた彼女たちだが、これまで一度もチケットの完売には至っていない。塩釜は「これは私たちが皆さんにお願いするだけじゃなくて、私たち自身がもっと大きくなりたいということを行動で証明していくので、これからも私たちに付いてきてくれたらうれしいです」と言葉に力を込めた。
このままライブは終演かと思いきや、杉浦が「次の目標も口にして、私は今、踊りたくて歌いたくて仕方がないんですよ!」と切り出し、先ほどのラスト宣言を撤回する。6月19日に18歳の誕生日を迎えたばかりの彼女が最後の締めくくりとしてチョイスしたのは「初めて好きになった人」。全国ツアーの全会場で披露してきたというこの曲で、メンバーは再び客席や通路を含む会場全体を使ってパフォーマンスを届けた。間違いなくこの日一番のコールが場内に沸き起こったが、杉浦はいたずらっぽい表情で「足りなーい!」と観客を挑発する。そして「皆さん、一緒に大きいところに行きましょう。これからも僕が見たかった青空をどうぞ、どうぞよろしくお願いします。みんなのことが大好きです!」とまっすぐな思いを届けた。あいにくの天候となったものの、終始笑顔を絶やさず、全26曲を披露した20人のメンバーたち。そこに青空は見えなかったが、ブルーのサイリウムの光で染まった客席を愛おしそうに眺めながら何度も感謝の気持ちを口にした。そんな彼女たちの結成3周年と新たなスタートを祝福する大きな拍手と歓声が響き渡る中、約3時間におよんだライブは幕を閉じた。
セットリスト
「結成3周年記念 僕が観たかった『青空野外』ライブ2026」2026年6月20日 河口湖ステラシアター
01. 君と見た空は
02. あれはフェアリー
03. カイロに月
04. あの頃のトライベッカ
05. 青空ディスコティック
06. Thank you! サンシャイン
07. 視線のラブレター
08. 虹を架けよう
09. キッシュ・ラブ
10. 昇降口で会えたら
11. This is heaven !
12. 風船は秒速3メートルで上昇する
13. 夏YASUMING!
14. 美しい共犯者
15. FUNKY SUMMER
16. 空色の水しぶき
17. スペアのない恋
18. 涙を流そう
19. 暗闇の哲学者
20. 炭酸のせいじゃない
21. 恋は倍速
22. 反響のティッピングポイント
<アンコール>
23. 好きになりなさい
24. 雨かんむり
25. 青空について考える
26. 初めて好きになった人
公演情報
アオゾラサマーフェスティバル2026
2026年8月30日(日)東京都 豊洲PIT
僕が見たかった青空 「2026ラストライブ」
2026年12月14日(月)東京都 Kanadevia Hall
配信情報
「結成3周年記念 僕が観たかった『青空野外』ライブ2026」の配信情報
ABEMA SPECIAL 2チャンネル 2026年6月27日(土)21:00~6月28日(日)00:00
配信URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/AhttdL18paQqR9


