BMSGのビジネスカンファレンス「Greeting & Gathering '26」が昨日6月29日に行われ、代表取締役CEO・SKY-HIによるプレゼンテーションが実施された。
創業5年を経て「第二創業期」へ
昨年2025年に創業5周年を迎えたBMSG。SKY-HIは次なるステージである「第二創業期」への突入を宣言し、2030年に向けた新スローガン「BEYOND THE FIRST FIVE YEARS. BMSGは、第二創業期へ。」を掲げた。今後は「音楽ファースト」「サステナブルなエンタメ構造」「グローバル展開」の3領域で投資とイノベーションを加速させていくという。
1.すべての才能を殺さない「音楽ファースト」の実現
BMSGはこれまで「THE FIRST」「No No Girls」などのオーディション番組を通じて多彩な才能を発掘・育成してきた。さらに自社レーベル・Bullmoose Recordsやクリエイティブ組織・BMSG Creative Labの発足により、マネジメント、レーベル、クリエイティブが三位一体となった基盤を構築。スタッフへの敬意として作品でのクレジット掲載も徹底してきた。
第二創業期においては、アーティストがデビュー後も自分らしく才能を発揮し続けられるよう、個人の興味に合わせた多角的な経験を支援していくことが発表された。SKY-HIは今後のAI時代においてその人特有の面白みが重要になっていくと持論を展開。そして、さまざまな経験が豊かな音楽作りにつながるとし、会社が学びの場を提供するというよりも「すぐにチャレンジできる導線を作る」ことを重視していると説明した。
彼は現に多方面で個性を発揮しているグループの一例としてMAZZELを挙げ、パフォーマンス力が世界トップクラスであるとしたうえで「作詞作曲、ダンス、グッズの企画、ドラマや映画、ファッションショーのランウェイ、ラジオパーソナリティ……さまざまな分野でしっかり結果を残している。重要なのは本人が挑戦したい領域に会社が積極的にパスを出していくこと」とコメント。さらに、HANAにとってのちゃんみなのような、次世代を担う新たな音楽プロデューサーの発掘、育成も強化する方針を示した。
2.「サステナブルなエンタメ構造」への挑戦、資産形成・ライフプラン支援プログラム導入
これまでBMSGは「音楽業界を持続不可能にしないための提言」を発表し、BE:FIRSTのCD作品におけるプラスチック使用量の削減などを実施。環境負荷の低減と高い収益性を両立するファンビジネスの可能性を模索してきた。
今後は、ファンの経済的負担や環境問題の最適解をさらに追求し、ファンコミュニティ「B-Town」における企業、アーティスト、ファンがともに歩む“共創型コミュニティ”の取り組みを強化していくという。また、アーティストの経済的不安を低減しクリエイティブに没頭できるよう、新たな資産形成・ライフプラン支援プログラム「Unseen Life Plan(あんしんライフプラン)」の導入を発表。外部専門家と連携した金融教育や相談窓口の提供に加え、個人の積立実績に応じて会社が最大100%(通算上限500万円)の支援金を無償で上乗せし、アーティストの自立をサポートする。さらにファンプラットフォーム「B with U」の大型アップデートが予告された。
3.日本から世界へ、2030年までに「BMSG FES」海外開催
所属アーティストによる海外公演や海外フェスへの出演、グローバルアーティストとのコラボレーションなど、世界市場を見据えた挑戦を重ねてきたBMSG。SKY-HIは日本のエンタテインメントを盛り上げるための成功体験として、事務所の垣根を越えてダンス&ボーカルアーティストが集結するプロジェクト「D.U.N.K. Showcase」や、HANAを輩出したオーディション「No No Girls」を挙げた。
SKY-HIは今後、グローバル水準のクリエイティブを含め、海外進出への投資をさらに強化すると宣言。創業10周年となる2030年までには、所属アーティストが一堂に会するフェス「BMSG FES」の初の海外開催に挑戦することを“公約”として掲げた。自社単独にとどまらず、日本のエンタメ業界と協力して「世界にJ-POPの棚をつくること」を目指していく。
第二創業期を支える新経営体制および資本提携
そのほかSKY-HIはグローバル拡大に向けインキュベイトファンド株式会社、株式会社Akatsuki Venturesとの資本提携を発表。国内外の知見を活用して世界への挑戦を加速させるが「クリエイティブファースト」の理念は維持し、今後も上場は予定していないという。
またプレゼンテーション内ではBE:FIRST、MAZZEL、STARGLOWに続く4組目のボーイズグループがデビューに向けて準備中であること、SKY-HIのフルアルバムが2028年リリースに向けて制作されていることも明かされた。


