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ACIDMAN、18年ぶりの幕張メッセで見せた光の景色

「ACIDMAN LIVE TOUR “光学”」の様子。(撮影:西槇太一)
5分前2026年07月10日 12:05

ACIDMANのライブツアー「ACIDMAN LIVE TOUR “光学”」の最終公演が、6月27日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。

これは奇跡だと思う

「ACIDMAN LIVE TOUR “光学”」は、ACIDMANが昨年10月にリリースした13枚目のオリジナルアルバム「光学」を携えて行ったライブツアー。ファイナルでは、全国10カ所を巡ってきたツアーの集大成にふさわしい壮大なステージが繰り広げられた。ライブは最新アルバム「光学」収録曲「アストロサイト」でスタート。冒頭から熱量の高いバンドアンサンブルが鳴り響く中、佐藤雅俊(B)は飛び跳ねながらリズムを刻み、ライブの高揚感を全身で表現した。

台風の影響により開催自体も危ぶまれたこの日の公演。大木伸夫(Vo, G)は、どれくらいの人が来場してくれるのか不安だったと明かしつつ、多くのファンが駆けつけたフロアを前に何度も感謝を伝える。また台風の影響で来場を断念した人々にも思いを寄せ、「必ず何かしらの措置はする」と約束。さらにバンドにとって2008年以来、18年ぶりの幕張メッセでのワンマン公演について「18年も経ってこの景色が見れるって、もう奇跡だと思う。皆さん1人ひとりのおかげで僕らここに立てています」と感謝を述べ、「ただただ楽しいだけじゃなくて、光とはなんなのか、僕たちの命ってなんなのかということを音楽と共に考えながら、自分の中で問いが生まれるようなライブにしていきたいなと思います」と意気込みを語った。

「光学」の世界観にどっぷり

バンドは2003年発表の「アイソトープ」でパフォーマンスを再開。「Rebirth」「プラタナス」といった「光学」以前の楽曲を、タイトなアンサンブルでつないでいく。続く「白と黒」では、タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS)を迎えてパフォーマンスを展開。バンドサウンドとブラスサウンドが織りなす迫力あるセッションに、客席からは大きな歓声が沸き起こった。中盤のブロックでは「『光学』というアルバムの世界観を、もっともっとどっぷりと表現していきたいと思います」という大木の言葉の通り「光学」を彩るバラエティ豊かな楽曲たちが次々と披露される流れに。

大木は「この歳になって、やはり一番大事なものは愛だと気付くようになりました」と切り出し、“愛”について自身の思いを語り始める。そして「物質の最小単位は、光のエネルギーだと言われています。僕もあなたも、このマイクもギターも、争い合う人も、武器も、すべてもとは一緒です。僕はそれを考えるたびに『争い合っている場合じゃない』『あっという間に死んでいってしまう生命をもっと感じて、光を感じて、愛を感じよう』と思います。すべての物事は愛で作られている」と続け、「最期の瞬間に『愛にあふれた、いい人生だった』と思えるように、1人ひとりの心が豊かになって、想像力で、世界が1つになればいいと思っています」と丁寧に言葉を紡いだ。

そんな“愛”について思いを込めたMCを経て演奏されたゴスペルナンバー「feel every love」では、ゴスペルシンガーのオリヴィア・バレル、Tokyo Embassy Choir、そして四家ストリングスが参加。力強いコーラスと演奏が響き渡り、会場には一体感が生まれた。その後も「光学」の世界観はスペクタクルな照明や映像演出、臨場感あふれるバンド演奏によって鮮やかに表現されていく。yamaに提供した「光の夜」のセルフカバーでは、蛍を彷彿とさせる光の演出が幻想的なムードを生み出した。

すべてを出し切ってクライマックスへ

ライブ終盤、改めて会場に駆けつけたファンへ感謝を伝えた大木は恒例とも言える“宇宙視点”のトークを展開。観客の反応が気になったのか「皆さん、もう聞き飽きた?」「怒ってます?」と笑いを誘いつつ、「俺はずっと言い続けるから」と変わらぬ思いを口にすると、会場は大きな拍手に包まれた。そして「光学」収録の「sonet」でライブはいよいよ佳境へ。「造花が笑う」「飛光」といったキャリア初期の楽曲を織り交ぜたステージでオーディエンスを沸かせ、激しくストロボが明滅する中で披露された「輝けるもの」で会場の熱気は最高潮に達した。

「今日できることはすべてを出し切る」という大木の信条の通り、この日はアンコールなし。最後の1曲を前に、佐藤と浦山一悟(Dr)もファイナルを迎えた心境とファンへの感謝の思いを口にした。「この世のすべては、光でできています。それがたまたま僕であり、あなたである。このたった一度の命を大切に生きていってほしい。この先苦しいことがあったら、この話を思い出してください。生きてるだけで誰もが宇宙の一部です」という大木の言葉から、ラストに披露されたのは「あらゆるもの」。演奏中には、ここまでのライブを彩ってきた映像がスクリーンに次々と映し出され、「光学」の世界を構成する1つひとつの要素が回収されていく。集大成とも言える演出とともにライブは幕を閉じた。

セットリスト

「ACIDMAN LIVE TOUR “光学”」2026年6月27日 幕張メッセ国際展示場9~11ホール

01. アストロサイト
02. go away
03. アイソトープ
04. Rebirth
05. プラタナス
06. 白と黒
07. feel every love
08. 1/f(Interlude)
09. 青い風
10. 龍
11. 蛍光
12. 光の夜
13. sonet
14. MEMORIES
15. 造花が笑う
16. 飛光
17. 輝けるもの
18. あらゆるもの

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