“ポスト・メロディック・ニューメタル”をアイデンティティに世界への道を切り開くバンドZilqy(ジルキー)が、7月11日に東京・Veats Shibuyaでワンマンライブ「From Zero To One」を開催した。
0から1へ、始動から10カ月で新章突入
Zilqyは、Anna(Vo)、Toki(G)、Miho(B)、Kano(Dr)の4人からなるモダンメタルバンド。2025年9月の始動以来、彼女たちはライブやレコーディングを重ねる中で、Tokiがキャリア初の7弦ギターを導入するなど、常にチャレンジングな姿勢を見せてきた。
今回のライブタイトル「From Zero To One」には、文字通り「0から1になる」という意味が込められている。その言葉が示すようにこの日は、2025年にゼロからのスタートを切った彼女たちが、そのスタートダッシュ期間を締めくくり、新たな章へと突入することを示唆する一夜となった。
ノンストップ怒涛パフォーマンス
暗転した場内にAnnaの「Are you fucking ready?」という鋭い咆哮が響きわたり、ライブは「Carry On」で幕を開けた。黒とシルバーを基調とした衣装に身を包んだ4人が登場すると、フロアからは大きな歓声が上がる。Annaはゴシックとストリートを融合させたようなコルセット+ワイドパンツ姿で、観客を鼓舞した。Mihoが手拍子をして見せると、フロアからハンドクラップと大きなシンガロングが沸き起こった。
続く「Disguise」では、Kanoが放つ正確なツインペダルの連打に合わせ、フロントの3人が激しく髪を振り乱す。ダウナーなAメロからサビで一気に突き抜ける「Psycho」では、Tokiの華やかなギターソロが炸裂。テクニカルな旋律が、Veats Shibuyaの熱気を着実に引き上げていく。続いてZilqyは、新曲「Caught in the Web」を披露。リズム隊のどっしりとした演奏に乗せ、Tokiのギターリフが小気味よく刻まれる。盤石のサウンドを背負ったAnnaは、エモーショナルなパフォーマンスを繰り出し、観客の気持ちをわしづかみにした。
「私たちは本気です」
「昨年“0"からデビューしたZilqyが、今日“1”になる。私たちは本気です。皆さん、ついてこれますか!」というAnnaの挑発的な言葉からなだれ込んだ「World's End」では、4人が一体となって鬼気迫るパフォーマンスを展開。Kanoが頭を大きく振りながら叩き出すビートは強烈で、バンドの演奏に説得力と勢いを与えた。
ライブ後半、Annaが「すごいエネルギーじゃん、渋谷!」と笑顔を見せた「Cannonball」では、彼女がルーツとして掲げるParamoreなどのポップパンクやエモのエッセンスを感じさせるキャッチーなサウンドが弾けた。ファンのかけ声とクラップが響きわたり、会場の興奮は最高潮に。熱気を保ったまま、初披露となったアップテンポな「CAVEAT」では、KanoのブラストビートとTokiの旋回ヘドバンが炸裂。Mihoは涼しい顔で高速フィンガーピッキングをこなしつつ、ハイトーンのハモりで楽曲を支える。その圧倒的な演奏技術の応酬に、フロアからは大きな歓声が上がった。
勢いを止めることなく、本編ラストの「RUN」まで怒涛の展開で駆け抜けた4人。MCらしいMCを挟まないストイックな構成で、ライブはあっという間に終わりを迎えた。
次なる高みはZepp Shinjuku
アンコールに応えて再び登場した4人は、ここでようやくリラックスした表情を見せた。Mihoが「今日はようやくZilqyが“1”になった日」と語り、Tokiも「ツアーを経て、ライブでみんなの声が入って、ようやく1st EPの楽曲が完成したと思っていたけれど、今日のVeatsはそれをさらに超えてました。曲が生まれ変わったような、そんな気持ちです」と、ファンとともに楽曲を育ててきた喜びを口にした。またAnnaは自身の内面について「これまでは過去をあまり話してこなかったけれど、『BURRN! JAPAN』での出会いなどを通じて、もっと自分をさらけ出そうと思った」と語る。バンドの歩みの中で得た心境の変化を告白する真摯な言葉に、会場からは温かい拍手が送られた。
ここでバンドから新たな発表が。10月7日に1stフルアルバム「Birth of Riot」をリリースすること、そして8月からは新作の収録曲「World's End」など計3曲を先行配信していくことが告げられた。さらに彼女たちは、ツアー「Birth of Riot」のファイナルとして、12月16日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)公演を開催することも改めて発表。Mihoは「暴動の誕生、Zilqyが起こすムーブメントです。アルバムを絶対に聴いてください。そしてみんなで暴動(Riot)を起こして、ファイナルでもデカい暴動を起こしましょう!」と高らかに語った。
Veats Shibuya公演のラストを飾ったのは「Realize」。新たな一歩を踏み出した彼女たちの姿は、まさに「0から1」へと進化した瞬間を証明していた。10月のアルバム、そして冬のZeppワンマンへ向けて、Zilqyが巻き起こす“暴動”はここからさらに加速していくことになりそうだ。
セットリスト
Zilqy「From Zero To One」2026年7月11日 Veats Shibuya
01. Carry On
02. Disguise
03. Psycho
04. Caught in the Web
05. World's End
06. Misfit Toys
07. Other side of the moon
08. Cannonball
09. CAVEAT
10. RUN
<アンコール>
11. Bleeding Love
12. Realize
公演情報
Zilqy Tour 2026「Birth of Riot」
2026年10月11日(日)千葉県 KASHIWA PALOOZA
2026年10月12日(月・祝)宮城県 仙台MACANA
2026年10月24日(土)兵庫県 神戸VARIT.
2026年10月25日(日)愛知県 ell.FITS ALL
2026年11月14日(土)福岡県 INSA
2026年11月15日(日)福岡県 INSA
2026年11月28日(土)大阪府 OSAKA MUSE
2026年12月16日(水)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)


