JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

「FF14」「クロノ・トリガー」「NieR」の名曲続々、THE PRIMALS×SEGA光吉コラボも実現した「GAME MUSIC JAM」

THE PRIMALS(撮影:西槇太一)
7分前2026年07月22日 6:03

7月18、19、20日に千葉・LaLa arena TOKYO-BAYでゲーム音楽のライブイベント「GAME MUSIC JAM - Level 1」が開催された。3日間開催されたうち、本稿では2日目の模様をレポートする。

“パッチ”が入った2日目

イベントはおついち(MC)と祖堅正慶(G / THE PRIMALS)によるトークでスタート。初日公演の感想や2日目の意気込みが語られる中、おついちからは「パッチが入ります」というアナウンスが行われた。初日公演の構成を見直し、トイレ休憩の時間が設けられるなど、来場者の要望が即座に反映される仕様の変更に客席からは喜びの声が上がった。

オープニングアクトとして登場したのはアルトラ・フェイブル。ステージ中央に立った彼女は、「ファイナルファンタジーXIII」より「サンレス水郷」をバンドアレンジで力強く歌い上げる。さらに1998年発売のゲーム「ゼノギアス」の「SMALL TWO OF PIECES ~軋んだ破片~」、テンポを上げたアッパーなアレンジの「Endwalker」を立て続けに披露。往年のゲームから最新のタイトルまでを行き来する、まさに“Timeless”な選曲で客席のテンションに火を付けた。

30年以上前のゲーム音楽を生バンドで再現

後藤貴徳(G)、岩井陽祐(G)、鈴木智(B)、平川象士(Dr)、川治恵美(Key)、田中咲希(Key)、伊藤友馬(Violin)によるGMJ SPECIAL BANDがステージに登場すると、伊藤によるピチカート奏法で「風の憧憬」の演奏が始まる。この曲は1995年に発売されたゲーム「クロノ・トリガー」のフィールドマップで流れるBGM。バンドの演奏中、ステージ後方のスクリーンには「クロノ・トリガー」の映像が映し出され、来場者たちは一気にゲームの世界に引き込まれていく。その後は、ゲームタイトルを象徴する1曲「クロノ・トリガー」、強敵との戦いを彷彿とさせる重厚感あふれるサウンドの「ボス・バトル2」、シタールのような音色とウドゥドラムの生音で原曲の持つエキゾチックな雰囲気を再現した「時の回廊」と懐かしい楽曲が立て続けに披露され、ゲームファンのノスタルジーを刺激する。このブロックの最後に演奏されたのは「ラストバトル」。30年以上前に発売されたゲームのラスボス曲が生演奏でよみがえり、往年のゲームプレイヤーたちの胸を熱くさせた。

続いて「ダンガンロンパ」シリーズの幕開けを告げたのは、ゲームタイトルの名を冠した楽曲「DANGANRONPA」。後藤と岩井、2人のギタリストが耳をつんざくようなギターソロを交互に演奏すると、客席からは彼らを称える声が上がった。ゲーム内の“学級裁判”で何度も流れる「議論 -HEAT UP-」の演奏で、プレイ当時の記憶を呼び起こしたGMJ SPECIAL BANDは、その後「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」より「Welcome DANGAN IsLand!!」「エコロシア」の2曲を、「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」より「BRAIN DRIVER」「V3議論 -SCRUM-」を披露。15周年を迎えたシリーズの歩みを生演奏で“プレイバック”した。

2人の歌姫が紡ぐ「NieR」楽曲

「NieR:Automata」のブロックは、切なくもはかないメロディが特徴の「遺サレタ場所 / 斜光」の演奏でスタート。このブロックではボーカリストとしてジュニーク・ニコール、エミ・エヴァンスが交互にステージ中央に立ち、現実世界には存在しない「NieR」特有の言語による歌声を響かせ、臨場感に拍車をかける。「美シキ歌」「塔」では、ジュニークとエミという2人の歌姫がステージ上に並び立ち、どこか神々しさを感じさせるような厳かな歌声で会場内を包んでいく。本ブロック最後のナンバーは、ゲームのエンディングを彩った「Weight of the World」。多数のバージョンが存在し、それぞれボーカルを務めたことがあるジュニークとエミは向かい合いながら声を合わせ、ライブ中盤のハイライトを作り上げた。

海外のインディーゲーム「UNDERTALE」のゲーム音楽の演奏を担当したのは、ピアニスト・森下唯。彼は今年2月にリリースされたピアノアレンジアルバム「UNDERTALE Piano Arrangement Album - Echoes Beneath」に参加しており、「GAME MUSIC JAM」ではピアノ1台で“地底世界”を彩った楽曲を再現した。

「(開発者の)トビー・フォックスさんに敬意を表して、素晴らしい音楽をピアノで弾かせていただきます」と挨拶した森下は、「実は『UNDERTALE』の音楽はクラシックと相性がいい」と音楽の聴きどころを紹介し、力強い演奏で躍動感あふれる「正義の槍」を弾き切り、続いて繊細なタッチで一抹の寂しさを感じさせる「自由」を披露した。「MEGALOVANIA」の演奏に入るとGMJ SPECIAL BANDのメンバーがステージ上に駆け付け、ピアノの音色にバンドの演奏が加わった疾走感のあるロックサウンドでオーディエンスを高揚させた。

THE PRIMALS×SEGA光吉による異例コラボ

イベントのトリを務めたのは、ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」のオフィシャルバンド・THE PRIMALS。「FF」シリーズお馴染みの「プレリュード」が流れる中、メンバーが定位置につくと、客席からは自然と拍手が起きる。たちばなテツヤ(Dr)が右手に持ったドラムスティックを掲げて回すと、「Open Sky」の演奏が始まった。初日公演とは異なる1曲目でオーディエンスを驚かせた祖堅は、2日目は新しめなナンバーでセットリストを組んでいることを明かし、2曲目から重厚感あふれるボス曲を連発。「Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」では祖堅が客席まで降りていき、観客の目の前でエレキギターをかき鳴らした。

ライブ中盤には、ゲストとしてSEGAに所属するサウンドクリエイター・光吉猛修が登場。THE PRIMALSと光吉は、SEGAのタイトル「バーニングレンジャー」の主題歌「Burning Hearts ~炎のANGEL~」を演奏し、イベントならではのコラボレーションで客席を沸かせた。さらに「Absolute Tyranny ~至天の座アルカディア:ヘビー級~」では光吉、祖堅、マイケル・クリストファー・コージ・フォックス(Vo)によるトリプルボーカルが会場内のテンションを一気に引き上げた。「千年の暁 ~朱雀征魂戦~」では2人目のゲストボーカル・南條愛乃がステージへ。「FF14」のファンフェスなどでTHE PRIMALSとは何度もコラボを繰り広げている南條の登場に、観客は待ってましたと言わんばかりにペンライトの色を赤に変えて「朱雀征魂戦」を彩った。

アリーナをダンスフロアのように盛り上げた「Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」、コージのスクリームが会場内にこだまする「Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~」を経て、イベントは終盤へ。THE PRIMALSのライブで欠かさず披露されている「ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~」では、さまざまなタイトルのゲームファンが集まっているにもかかわらず、オーディエンス全員が8小節の間動きを止める“時間停止”がしっかり決まり、祖堅も満足げな表情を浮かべた。THE PRIMALSはこの日のラストナンバーとして「エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~」をプレイし、興奮冷めやらぬ中で2日目の公演の幕を閉じた。

セットリスト

「GAME MUSIC JAM - Level 1」2026年7月19日 LaLa arena TOKYO-BAY

オープニングアクト:SQUARE ENIX Vocal Covers - Timeless Classics

01. サンレス水郷
02. SMALL TWO OF PIECES ~軋んだ破片~
03. Endwalker

クロノ・トリガー

01. 風の憧憬
02. カエルのテーマ
03. クロノ・トリガー
04. ロボのテーマ
05. ボス・バトル2
06. 戦い
07. 時の回廊
08. ラストバトル

「ダンガンロンパ」シリーズ

01. DANGANRONPA
02. 議論 -HEAT UP-
03. Welcome DANGAN IsLand!!
04. エコロシア
05. BRAIN DRIVER
06. V3議論 -SCRUM-

NieR:Automata

01. 遺サレタ場所 / 斜光
02. 遊園施設
03. 穏ヤカナ眠リ
04. 美シキ歌
05. パスカル
06. 塔
07. Weight of the World

UNDERTALE

01. 心の痛み
02. 正義の槍
03. あきらめないで
04. 自由
05. MEGALOVANIA

ファイナルファンタジーXIV

01. Open Sky - The Theme from Dawntrail
02. Back to the Drawing Board ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
03. Bee My Honey ~至天の座アルカディア:ライトヘビー級~
04. Burning Hearts ~炎のANGEL~
05. Absolute Tyranny ~至天の座アルカディア:ヘビー級~
06. 千年の暁 ~朱雀征魂戦~
07. Give It All ~至天の座アルカディア:ライトヘビー級~
08. Ride the Rhythm ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
09. Not Afraid ~至天の座アルカディア:クルーザー級~
10. ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~
11. エスケープ ~次元の狭間オメガ:アルファ編~

© SQUARE ENIX Illustration: © BIRD STUDIO/SHUEISHA Story and Screenplay: © ARMOR PROJECT/SQUARE ENIX UNDERTALE © Toby Fox 2015-2026. All rights reserved. Licensed by Royal Sciences LLC. ©Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved

関連記事

「GAME MUSIC JAM - Level 1」ビジュアル

「FF XIV」「NieR:Automata」「クロノ・トリガー」「UNDERTALE」「ダンガンロンパ」が参加、ゲーム音楽イベント開催

約1か月
南條愛乃

南條愛乃、ミニアルバム2枚で構成する新作リリース 特典ディスクにライブ映像や「南條一間」

3か月
THE PRIMALS「THE PRIMALS Dark Decades Tour BUDOKAN」の様子。(撮影:西槇太一)

THE PRIMALSが武道館2DAYS完遂、1万人の動きを止めた鉄板のセトリ

10か月
「京 Premium Live 2025」出演者

京都のアニメ音楽フェスに南條愛乃、Machico、大橋彩香、angela、鈴木このみ、茅原実里ら

12か月
「THE PRIMALS Dark Decades Tour」初日公演の様子。(撮影:西槇太一)

THE PRIMALS、7年ぶりのツアー開幕 火力高めのセトリでライブハウスを熱狂の渦に

12か月
「THE PRIMALS Dark Decades Tour」ロゴ

「ファイナルファンタジーXIV」オフィシャルバンドTHE PRIMALS、7年ぶりツアーで7都市Zepp巡る

1年以上
「第8回 ももいろ歌合戦 ~愛の大晦日~」メインビジュアル (c)AbemaTV, Inc.

大晦日「ももいろ歌合戦」出場者第1弾発表!柏木由紀、後藤真希、爆風スランプ、怒髪天ら初出場

1年以上
fripSide

fripSide「超電磁砲」OPテーマ15周年、新録版3種をまとめてシングル化

1年以上
南條愛乃フォトエッセイ「こんなそんなまいにち」

南條愛乃の写真連載が書籍化、フォトエッセイ「こんなそんなまいにち」

1年以上