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GLAYが10年越しの夢を叶え幕張に凱旋、ファンクラブ30周年ライブで誓ったHAPPY SWINGERへの愛

「HAPPY SWING 30th Anniversary SPECIAL LIVE We♡Happy Swing Vol.4 ~Promise The Venezia~」の様子。(撮影:田辺佳子)
8分前2026年08月04日 3:02

GLAYがファンクラブ「HAPPY SWING」の開設30周年ライブ「HAPPY SWING 30th Anniversary SPECIAL LIVE We♡Happy Swing Vol.4 ~Promise The Venezia~」を、7月31日と8月1日の2日間にわたって千葉・幕張メッセ 国際展示場 1~3ホールで開催した。この記事では8月1日公演の様子を紹介する。

GLAYは今年6月、10年越しの夢であったイタリア・ヴェネツィアでのファンクラブ30周年記念公演を完遂。先週末の幕張メッセ公演は、その凱旋公演という位置付けで実施され、2日間合わせて4万人以上のHAPPY SWINGERたち(ファンクラブ会員の呼称)が集結した。現在では“GLAYの日”として親しまれている1999年7月31日に20万人規模の単独公演を開催して以降、たびたび幕張でライブを行っているGLAY。15年前と10年前にもファンクラブの周年ライブを同地で行っており、その際にもホスピタリティ万全のパフォーマンスをHAPPY SWINGERたちに届けた。

海を越えた“伏線回収”、「Dead Or Alive」で華々しく

今回の30周年ライブでもGLAYは過去のファンクラブの周年公演に続き、観客が360°囲む回転形式のセンターステージを導入。ヴェネツィアの街並みを想起させる煉瓦を模したセット、ヴェネツィアカーニバルへ誘うような豪華絢爛な衣装をまとったパフォーマーの姿などが、オーディエンスのテンションを否が応でも引き上げていく。

暗転と同時にステージの上方に設置されたスクリーンには、ヴェネツィアに滞在するメンバーたちの姿が。水の都と呼ばれる彼の地を旅する4人の楽しげな映像に続き、スクリーンには「10年間見続けた夢 無事完了!! 最高でした!! これからもHappy Swingして行きましょう!!」の文字が躍る。これから始まるライブへの期待を煽る演出の中、会場の四方にメンバーが登場。黒いフード付きのマントに身を包み、ヴェネチアンマスクを装着した4人は、客席から花道へと悠然と歩みを進め、サポートメンバーの永井利光(Dr)と村山☆潤(Key)が待つセンターステージへ。華やかな演出を経て、エッジィなギターが映える最新シングル「Dead Or Alive」でライブの幕は華々しく切られた。

もともと初夏に行われたヴェネツィア公演は、2016年に行われた幕張メッセでのファンクラブ発足20周年記念ライブで、「30周年はヴェネツィアでライブがしたい。俺にヴェネツィアでライブをさせてくれ!」とTERU(Vo)が突然口にしたことをきっかけに実現したもの。メンバーはTERUとともにこの10年間、複数回にわたって現地を訪れ、ヴェネツィアカーニバルでのライブ出演など、公演開催に向けて尽力してきた。「幕張のファンクラブ20周年ライブから始まったこの夢は、やはり幕張で回収しなければと思っています。あそこで言って、最後もあそこで締める」というTERUの気合いに呼応するように、メンバーも力強いプレイを披露し、花道の先頭まで足を運び、長年自分たちの活動を支えてきたHAPPY SWINGERたちと、この日しかない空間を作り上げていく。1999年の20万人ライブ「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」のテーマ曲である「サバイバル」が始まると、全方位からGLAYチョップがセンターステージに向かって波打ち、「デストピア」ではパフォーマーたちが花道を練り歩き、HISASHI(G)曲ならではの妖しい世界観を引き立てるなど、ライブ序盤からハイライトが続いた。

こうして最高の仲間たちと夢を叶え……

「もう38年くらい歌い続けてきた曲です」という紹介から、TERUの姉の結婚式のためにTAKURO(G)が作曲した「ずっと2人で…」でしっとりしたバラードのブロックへ。と思いきや、TERUが「あ、回転するんだった!」とステージが回転する段取りを忘れ、仕切り直すことになる場面も。いつもながらのTERUの天然ぶりに観客も爆笑するが、温かなバンドサウンドに乗せて彼が歌い始めると、真剣に耳を傾け、感嘆の声を漏らした。「たった1人で戦い続けた日もありましたが、今はこうして最高の仲間たちと夢を叶え、最高の日々を過ごしてます」というTERUのメンバーやスタッフへの感謝の言葉で始まったのは「a Boy ~ずっと忘れない~」。ありし日の葛藤に温かな眼差しを向けるような声と、HISASHIの弾くアコースティックギターの調べがノスタルジーを演出する。さらに、フィルム仕立ての映像演出とともに「Blue Jean」へとつながると、一陣のさわやかな風がホールを吹き抜けていった。

「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2026 "GLAY-complete BEST"」の流れを踏襲する形で「グロリアス」「SOUL LOVE」「誘惑」というGLAYの代名詞的な楽曲の連発で後半戦は幕開け。TERUは「SOUL LOVE」を歌いながら「30年付き合ったから、40年、50年も楽勝だろ!」とHAPPY SWINGERに呼びかけ、弾けるような笑顔を客席に咲かせる。鉄板曲で盛り上げたあとに続いたのは、パンキッシュな要素をちりばめた「INAZUMA」、激しいスポークンワードを取り入れたシリアスな「汚れた英雄」という新機軸のナンバー。 4人は単なるファン感謝祭的なパフォーマンスにとどまらず、バンドとしての次なる一手もしっかりアピールしていく。

「absolute"ZERO"」「VERB」で極限までオーディエンスのボルテージを引き上げたのち、TERUが口にしたのはライブのたびに語っている「夢を見ることの大切さ」だった。「30年間、GLAYを好きでいてくれてありがとうございます。この空間が大好きです」と改めてHAPPY SWINGERたちに愛を伝え、「GLAYが続く限り、夢を見ていきたい」とこれからも音楽と真剣に向き合い、いい音楽を届けていくことを誓う。そんな言葉から続いたのは、夢であったヴェネツィア公演を叶えたGLAYだからこそ、説得力を持って奏でることができる「BEAUTIFUL DREAMER」。ヴェネツィア公演に向けて奔走してきた映像を投影しながら、高らかに歌い、エネルギッシュなプレイを展開する4人。TERUがこれまで幾度となく叫んできた「これからも一緒に夢見て行こうぜ!」というメッセージが、このうえないほどの実感を伴って響いた。

HAPPY SWINGERの夢を次々と叶えたアンコール

GLAYメンバーの“夢の回収”のあと、アンコールで待ち受けていたのは、ファンの夢を叶える特別企画「HAPPY SWINGERの望み叶えまSHOW☆」。「GLAYと演奏で共演したい」という夢を叶えるべく、ファンの中から選ばれたギタリスト、ベーシスト、キーボーディスト、サックスプレイヤーが呼び込まれステージへと上がる。ここで披露されたのは“GLAY with HAPPY SWINGER Special Ver.”としての「I'm in Love」。TERUがアコースティックギターのボディを叩き曲の始まりを告げると、伸びやかなサックスの音色がそれに続き、バンドサウンドが穏やかに重なっていく。クアトロギター、ダブルキーボード、ダブルベース、サックスを擁する異色の編成ながらも、そのアンサンブルは温かな一体感をたたえており、客席のHAPPY SWINGERたちもシンガロングで演奏に参加する。無事セッションが終わるとTERUは「大成功!」と笑い、JIRO(B)は「俺、初めてだよ、ベース弾かないの。呑気に手拍子してた(笑)。これで、お金もらっていいの?」と彼らしい言葉で、HAPPY SWINGERたちの見事な演奏を賞賛した。

HAPPY SWINGERを喜ばせる演出はまだ続き、「シャルロ」「Cynical」といったレア曲を織り交ぜたHISASHI考案メドレーが、GLAYの幅広い音楽性を提示していく。さらに、くじ引きで当選した来場者1名をステージに招き、賞品が当たるルーレットに挑戦してもらう企画「TERUルルルルーレット」も。ホールツアーでも行われていたこの企画。見事当選した女性ファンは、2度のチャレンジを経てメンバーのサイン入り宝くじを当て、アンコール曲として「More than Love」をリクエストした。ちなみに当選したファンが好きな曲として「SORRY LOVE」を挙げていたことを受け、メンバーは「今日はできないけど」と伝えつつ、次のアリーナツアーでセットリストに組み込むことを提案。JIROも「僕も好きな曲なんで」と柔らかく笑い、ファンの心を撃ち抜いた。

TAKUROが託したHAPPY SWINGERへのミッション

「生きてく強さ」で再び会場の心がひとつになったタイミングで、TAKUROが「1つお願いがあって……」と口を開く。彼の口から語られたのは、7月下旬に発生した令和8年熊本地震で被災した人たちへの思い。会場を満たす温かな空気や絆を現地に届けたい、とラストナンバーの「HAPPY SWING」の撮影を依頼した。観客はスマホのカメラをステージに向けながら、メンバーの歌声に合わせてシンガロングし、九州の地へとエールを飛ばす。曲のクライマックスではハート型の紙吹雪が降り注ぐ中、TERUが「熊本、九州、がんばれよ!」と大声で呼びかけ、その言葉に賛同するように客席で大きな歓声が沸いた。

その後、HISASHIの「ヴェネツィアの次はどこ行きますか?」という言葉に、TERUが無邪気に「HISASHIはどこ行きたい? HISASHIの行きたいとこに行こう」と答える仲睦まじい会話が交わされる中、メンバーは1つのトロッコに乗り込みファンの近くへ。4人が去った後には「オペラ座の怪人」が物々しく響き、パフォーマーたちが再び優美にステージを練り歩く。そして、“何かが始まる予感”を残して、「HAPPY SWING 30th Anniversary SPECIAL LIVE We♡Happy Swing Vol.4 ~Promise The Venezia~」は終幕した。

なお、GLAYは9月にライブでも披露したHISASHI作詞作曲の新曲「汚れた英雄」をシングルとしてリリースすることを発表。11月よりアリーナツアー「GLAY ARENA TOUR 2026-2027 "EXOFIRE"」を開催する。

セットリスト

「HAPPY SWING 30th Anniversary SPECIAL LIVE We♡Happy Swing Vol.4 ~Promise The Venezia~」2026年8月1日 幕張メッセ 国際展示場 1~3ホール

01. Dead Or Alive
02. EXOFIRE
03. TWO BELL SILENCE
04. サバイバル
05. 口唇
06. デストピア
07. ずっと2人で…
08. a Boy ~ずっと忘れない~
09. Blue Jean
10. グロリアス
11. SOUL LOVE
12. 誘惑
13. INAZUMA
14. 汚れた英雄
15. absolute"ZERO"
16. VERB
17. BEAUTIFUL DREAMER
<アンコール>
18. I'm in Love
19. メドレー(Cynical~疾走れ!ミライ~ROCK'N'ROLL SWINDLE~シャルロ~微熱Ⓐgirlサマー)
20. More than Love
21. 生きてく強さ
22. HAPPY SWING

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