雨宮天が7月25日に大阪・NHK大阪ホール、8月1、2日に東京・Shibuya LOVEZでライブイベント「LAWSON presents 雨宮天 Live Event 2026 -Room Theory-」を開催した。この記事では東京公演の1日目の模様をレポートする。
私の“Room”にようこそ!
「Room Theory」と題された本企画は、雨宮がオーディエンスと近い距離感でトークを交えながら展開する新たなライブ。彼女は最新EP「ノンシナリオ・エチュード / 雨宮天作品集2-Theory-」の収録曲を中心にパフォーマンスし、貴重な楽曲制作の裏話も明かした。
「Room」を意識したカジュアルな衣装をまとってステージに姿を現した雨宮は、最新EPのリードトラックであり、雨宮がヒロイン水原千鶴役として出演しているテレビアニメ「彼女、お借りします」第5期のオープニングテーマ「ノンシナリオ・エチュード」でライブをスタート。バンドメンバーが放つエネルギッシュなサウンドに乗せて、キュートな歌声を場内いっぱいに響かせた。続いて披露されたのは「理系が恋に落ちたので証明してみた。」のオープニングテーマ「PARADOX」。ライブ序盤から雨宮のディスコグラフィの中でもとりわけポップに恋心を描いた2曲が続き、会場にはリラックスした明るいムードが広がった。
このライブの趣旨について「10年いろんなライブをやってきて、こうやって近い距離で歌うのが好きだなと思って。私が好きな空間でライブをやってみるという、実験的なイベントです。『私の“Room”にようこそ!』という感じでやっていけたらいいなと思います」と説明した雨宮。ここから彼女は赤色のローブを身にまとい、個性の強いナンバーを披露していく。まずは大好きな歌謡曲の要素をアーティスト活動に取り入れるきっかけとなった2017年発表のジャズナンバー「irodori」をパフォーマンス。赤いライトが一面に広がる中、雨宮はスタンドマイクで艶やかな歌声を響かせた。さらに彼女は吐息混じりに「Catharsis」を色っぽく歌い上げる。「TOXIC♡」では挑発的な眼差しで「私という名の 劇薬はいかが?」と雨宮節全開の毒っ気のあるフレーズを届けた。
「ノンシナリオ・エチュード」に込めたこだわり
計4公演の「Room Theory」では、雨宮が全曲の作詞作曲を手がけた最新EPの中から1曲をピックアップして解説するコーナーが設けられた。東京1日目でフィーチャーされた楽曲は「ノンシナリオ・エチュード」。雨宮は1人掛けのソファに腰掛け、普段は寝室で使っているというミニキーボードを使用しながらこだわったポイントを説明していく。彼女はサビのメロディを弾き、「みんなもう聴き慣れてると思うから違和感がないかもしれないけど、最初に聴いたとき、ちょっと不思議なメロディじゃなかった? ここがフックになっていたらいいなと思う」とあえて定石から外れた“天邪鬼なメロディ”を採用したことを明かした。さらに雨宮は自身のセオリーとして、半音ずつ上がっていく展開を多く取り入れていることに言及。「毒要素やおしゃれな要素を演出するときに使っています。そもそも半音が好き!」と熱弁し、メロディをリフレインさせるというセオリーや、アニメのヒロイン・千鶴の思いを描いた歌詞のポイントについてたっぷりと語った。
その後、雨宮はアロマキャンドルをセットしてバラードナンバー「Heart Note」でライブを再開。ソファに腰掛けたまま、鍵盤のたおやかな音色に乗せて繊細な乙女心をムーディに歌い上げた。そして「火花」で情熱的な愛を描いたあと、疾走感あふれる鍵盤とエッジの効いたギターサウンドが鳴り響く「白線」を歌唱。ダンサブルなビートに合わせて会場にハンドクラップが沸き起こった。ここまで歌謡曲の要素を取り入れた楽曲やドラマチックなナンバーを数多く披露してきた雨宮は「私のもう1つのセオリーとして、『アニソンロックが好き』というのがあります」と話を切り出し、壮大なミディアムバラード曲「フリイジア」をエモーショナルな“アニソンロック”アレンジで披露。オーディエンスは青いペンライトを掲げ、熱いコールを飛ばした。
みんなのおかげで私のRoomが完成しました!
「永遠のAria」を熱唱し、「音楽っていいよね!」と弾けるような笑顔を見せた雨宮。その後のMCではバンドメンバーへの質問コーナーが設けられ、彼女がエフェクターやギターについて興味津々に話を聞き、「私の曲ってそれぞれ違った世界観があると思うんですけど、いろんな音色でその世界観に対応してくださってるんですね」と音楽への理解を深めた。ライブ終盤を迎え、雨宮は「皆さんまだまだ盛り上がれますかー!」とオーディエンスを煽り、スタンドマイクでブルースロックナンバー「BLUE BLUES」をエネルギッシュに歌う。最後には友愛をきっかけに生まれたナンバー「マイブランケット」で場内を温かな空気で満たし、「すごくリラックスして音楽を心から楽しむことができました! “Room”って掲げたけど、1人では作れない空間なの。『みんなとこの距離感で一緒に音楽を楽しみたい』という私のセオリーで作ったRoomだから、みんなのおかげで私のRoomが完成しました!」と晴れやかな表情で告げてライブを締めくくった。
セットリスト
「LAWSON presents 雨宮天 Live Event 2026 -Room Theory-」2026年8月1日 Shibuya LOVEZ
01. ノンシナリオ・エチュード
02. PARADOX
03. irodori
04. Catharsis
05. TOXIC♡
06. Heart Note
07. 火花
08. 白線
09. フリイジア(アレンジver.)
10. 永遠のAria
11. BLUE BLUES
12. マイブランケット


