9月4日に公開される映画「ヒンド・ラジャブの声」の日本版予告がYouTubeで公開された。この予告のナレーションを春ねむりが担当している。
「ヒンド・ラジャブの声」は、第82回ヴェネツィア国際映画祭で審査員グランプリを含む8冠を達成し、第98回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた作品。2024年1月29日、イスラエル軍による攻撃下にあるガザ地区から助けを求めた6歳の少女ヒンド・ラジャブと、電話越しに彼女を救出するため奔走する人道支援組織・パレスチナ赤新月社のスタッフたちの姿が描かれる。
2023年12月にはガザ地区への攻撃に抗議する意志を込めた楽曲「watermelon(demo)」も発表している春は、本作について「その声は記録となり、何度でも甦る。しかしそのひとはもう戻らない。引き裂かれながら応答せよ。あなたがまだ生きているのなら」とコメント。また春のほか、折坂悠太、宇多丸(RHYMESTER)、ダースレイダー、七尾旅人、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、奇妙礼太郎からも応援コメントが寄せられた。
なお8月18日には東京・新宿武蔵野館で監督のカウテール・ベン・ハニアが登壇する先行上映会が行われる。
春ねむり コメント
その声は記録となり、何度でも甦る。しかしそのひとはもう戻らない。
引き裂かれながら応答せよ。あなたがまだ生きているのなら。
折坂悠太 コメント
忘れないようにする。今日もまっくらの中で、
まだ残ってる光を探して、誰かが心を削ってる。
迎えに行かなければ。はやく、はやく。
きっと今、この瞬間も、通話は切れていない。
宇多丸(RHYMESTER) コメント
そもそも「ただ見守るしかない」のが、映画だ。
ゆえに強く「いても立ってもいられない」感情を喚起する……その力を最大化して、無情な現実に抗っているのが、本作なのだ。
ダースレイダー コメント
目を背けたくなる、耳を塞ぎたくなる。
だからこそ最後まで見届けなければいけない。ヒンドの声を聴かなければいけない。
画面に映る赤新月社の一人一人の勇気と苦しみ、そして画面に映らないイスラエル軍の残虐さに対して人間として僕らは向き合っていくしかない。
七尾旅人 コメント
ミストというホラー映画をご存知だろうか。本来であれば助かるはずの善良な人々が非業の運命に晒され、史上最も胸糞悪い結末を迎える物語のひとつとして語り草になっているが、イスラエルが狙う土地ではこれが常態化しており、我々はもうホラー映画で驚くことが出来なくなってしまった。
二重三重の障壁に阻まれ続ける救助ミッションの実態。助けを求めるパレスチナ少女たちの切実な肉声を私たちの元まで運び抜いてくれた制作チームに心からの敬意を表したい。
中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン) コメント
本作は、ガザで落命した、数多の子どもたちの「声」を甦らせた。
そして、ヒンドの声は、ジェノサイドを止めようとしない世界中の大人たちの「沈黙」を容赦なく射抜き、宙空に飛散しながら、我々の目前で響き続けるのだ。
Free Palestine! Stop the Genocide!
奇妙礼太郎 コメント
言葉が浮かばない
どこへなにを向ければいいのか
なにひとつわからない
自分が自分でいることも
なにもなくなってしまう
「ヒンド・ラジャブの声」監督登壇付き先行上映会
2026年8月18日(火)東京都 新宿武蔵野館
©MIME FILMS — TANIT FILMS


