8月14日から15日にかけて、千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセと大阪・万博記念公園で音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2026」が開催された。音楽ナタリーでは幕張公演の3日間について、ヘッドライナーおよびサブヘッドライナーのステージを3本の記事に分けてレポート。この記事では3日目のヘッドライナーであるL'Arc-en-Cielのライブを中心に伝える。
初出演のLE SSERAFIMやBABYMETALのキュレーションステージも
雨が降ったり止んだりする不安定な気候の1日となった3日目公演は、メインステージであるZOZOマリンスタジアムのMARINE STAGEに、December 10、WANIMA、YUKI、Pentatonix、LE SSERAFIMといった国内外のアーティストたちが集結。「ドラマチック」に始まり、「JOY」や「長い夢」など長年愛されるナンバーで固めたYUKIのステージは土砂降りの中の幕開けとなったが、純白のドレスを着たYUKIは花道に駆け出すと、そのパワフルな歌声で雨雲を蹴散らし、ラストの「WAGON」が始まる頃にはすっかり雨は上がっていた。
幕張メッセ内のSONIC STAGEは、「サマソニ」常連のBABYMETALがキュレーションを担当した1日限りのSONIC "METAL" STAGEに。BABYMETALと深い関わりのあるMETALVERSEをはじめ、South ArcadeやThe Warning、Ave Mujica、Pendulum、mgkといったメタルバンドを中心としたラインナップがそろい、そのトリとしてBABYMETALが堂々たるパフォーマンスを披露した。「サマソニ」初出演となるLE SSERAFIMは、雨上がりのMARINE STAGEにダンサーと生バンドを従えて登場し、オープニングナンバーの「CELEBRATION」を皮切りに「EASY」や「BOOMPALA」といったヒット曲をさわやかな汗をかきながら続々披露。最後に「ANTIFRAGILE」「UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers)」とキラーチューンを畳みかけ熱狂冷めやらぬMARINE STAGEをあとにした。
ラルクは実在します!
今回の「サマソニ」出演にあたりL'Arc-en-CielはセットリストをSpotifyにて事前公開しており、ベストとも言える名曲の数々を披露することを予告していた。結成35周年イヤー真っ最中のL'Arc-en-Cielの歴史を感じさせるオープニングムービーがビジョンで流れたあと、いよいよ4人が満員のMARINE STAGEに姿を現す。エンジンをふかす音がスタジアムいっぱいに響く中、ken(G)があのフレーズを奏で、hyde(Vo)が「Are you ready? SUMMER SONIC!!」と観客を焚き付けて始まったのは「Driver's High」。事前公開のセトリ通りキラーチューンから始まるライブにオーディエンスは歓喜の声を上げ、シンガロングをステージに送った。
「HONEY」を歌い終えたhydeは「L'Arc-en-Ciel来たぜ!」「ラルク初めてな人もいると思いますが……ラルクは実在します!」と晴れやかな表情を浮かべ、大盛り上がりする客席を満足げに眺める。観客にスマートフォンのバックライトを点けるように促して始まったのは「forbidden lover」。yukihiro(Dr)のタイトなマーチングドラムを軸に、tetsuya(B)がメロディアスなベースラインを奏で、kenが胸を打つギターサウンドを重ね、重厚なアンサンブルが組み上げられると、幻想的な光の海の中でhydeは鋭い眼光を放ちながら気迫に満ちた歌声を届けた。
「forbidden lover」の圧倒的なパフォーマンスに続くのは、kenが奏でる美しいギターのメロディから始まる「MY HEART DRAWS A DREAM」。「夢を描くよ」と観客が歌えば、hydeが「Our hearts draw a dream.」と英語で返す。歌の中で何度も往復する中で会場の心がひとつになり、ライブは後半戦へと突入していく。「winter fall」ではhydeが客席へと降り立ち、観客と触れ合いながら熱唱。曲が終わるとhydeは「なんでwinterやねんって思ってるでしょ? それが狙いですよ」といたずらに笑った。一方でkenは突然「桃の葉エキスって知ってますか? 今ちょっぴりお尻に塗っています」と謎の告白。そんな仲睦まじいやり取りでオーディエンスを和ませたL'Arc-en-Cielはフロアに複数のサークルピットが出現する中で「READY STEADY GO」を披露。hydeとかけ合うように、オーディエンスは盛大なシンガロングをステージに送った。
35周年、首の皮1枚でつながっています
2年ぶりの新曲「総天然色」ではスマートフォンでの撮影が解禁され、観客たちはカメラを向けながら最新のL'Arc-en-Cielのサウンドを堪能。hydeは着ていたベストを脱ぎ捨て上半身裸になって熱唱を繰り広げ、炎が吹き上がる中でkenとtetsuyaは互いの音をぶつけ合った。最後にhydeは「前回は調子悪かったんですけど皆さんのおかげで盛り返すことができました」と大阪公演で喉の調子が優れなかったことについて触れ、「35周年、首の皮1枚でつながっています」と順風満帆なだけではなかった35年への感謝を口にする。そして4人が「虹」で熱演を繰り広げると、MARINE STAGE上空には花火が打ち上がった。
「SUMMER SONIC 2026」最後のステージとなったのは、9年ぶりの来日となったジャミロクワイ。代表曲「Virtual Insanity」はもちろん「Cosmic Girl」や新曲なども織り交ぜた100分を超えるセットでMOUNTAIN STAGEを埋め尽くす観客を踊らせ続けた。
©SUMMER SONIC All Copyrights Reserved


