Stray Kidsが8月29、30日にワールドツアーの日本公演「Stray Kids World Tour <RUN IT> in JAPAN」の東京・MUFG STADIUM(国立競技場)公演を開催。海外男性アーティストとして初の単独ライブを行った。
14万人のSTAYが国立に集結
2日間のライブでStray Kidsは14万人のSTAY(Stray Kidsファンの呼称)を動員。大勢の観客を隅々まで楽しませるべく、今回は、アリーナをぐるりと囲む外周ステージ、そしてメインステージとは別に外周に3つのサブステージが配置された珍しいステージ構成でライブを展開した。
「こくりチュ、して」
メインステージの巨大なLEDビジョンの向こうから姿を現した8人は、「District 9」の歌詞の一節にも使われている「STRAY KIDS EVERYWHERE ALL AROUND THE WORLD」の文字を背にメインステージへ降り立つ。真っ赤な衣装を着た大勢のダンサーを従え、迫力ある群舞で魅せる「Hall of Fame」でライブの開幕を告げたあと、ヒョンジンを先頭に上手の花道へと歩みを進め、上手のサブステージでスンミンの歌い出しから「Hellevator」を披露。ダンサーが鉄格子を人力で動かしフォーメーションを組み替えたり、円形のステージがリフトしたりと、立体感をもって繰り広げられるパフォーマンスにSTAYは熱狂し、ステージの前で揺らめく炎の演出も楽曲の世界観を盛り上げた。
バンチャンの打点の高いジャンプとともに繰り出されるサビやハンの透き通った歌声が見せ場の「District 9」が終わると、ステージ中央に集まったダンサーの中からフィリックスが1人で登場。続いてリノとハンがダンサーが作った道を通って現れ、続々とメンバーがステージにやってくる。ダンサーとの一体感のあるパフォーマンスで「Side Effects」を披露したあと、Stray Kidsはパワフルなダンスで魅せる「Double Knot」もパフォーマンス。固い絆を感じさせるポーズで楽曲を締めくくると、Stray Kidsは挨拶し、フィリックスが“カッコいいボイス”でツアータイトルをコールしたり、アイエンが「STAYと一緒に最後まで……こくりチュ、して」と言ったり、ハンは「かわいいだけじゃだめですか?」と困り顔を見せたりと、8人のチャーミングさが炸裂するMCでSTAYを悶絶させた。
暮れゆくスタジアムに響く「BLIND SPOT」の合唱
赤いレザーベストを羽織った8人は「Back Door」や「MANIAC」といったヒット曲を次々披露。個性的な声色を持つStray Kidsらしい、声をフックにした曲が続いたあとは、ダンサーの太鼓パフォーマンスが盛り上げる中で「God's Menu」も届けて一度ステージを降りた。白のセットアップ衣装に着替えた8人は、韓国の伝統的な仮面劇のようなお面を付けたダンサーを従え、アリーナを横断しながら「CREED」を歌唱。背中が大胆にカットされたジャケットもSTAYを驚かせたが、続く「SLASH」では刀を持ったダンサーのパフォーマンスも目を引く。「DIVINE」からは再び外周を歩きながらパフォーマンスを披露した。
のぼりや太鼓などを用いた演出の中で「Thunderous」を届けたあと、Stay Kidsは昨年リリースした日本3rdミニアルバム「Hollow」収録の日本語バラード「just a little」を歌唱。だんだんと暮れゆく空のもとに8人とSTAYの美しい歌声が響き、客席では青いペンライトの光が輝いた。爽快感あふれる「BLIND SPOT」の演奏が続く中で、8人はステージから姿を消すも、STAYは「Shining, we are the champions Trying to make a Shining, we are the champions Dying to live for greatness」と力強く歌い続けた。
とにかく走り続けるStray Kids
すっかり夜の帷に包まれたMUFG STADIUM。Stray Kidsは8月7日にリリースし、8月22日付の米ビルボードのメインアルバムチャート「Billboard 200」の首位に輝いたミニアルバム「THIS & THAT」のリード曲「This & That」をここぞとばかりに投下する。最新のStray KidsのサウンドでSTAYを魅了したあとは「Do It」「LALALALA」「CEREMONY(Hip Hip Version)」とアッパーチューンを連射。ステージからだけではなく、会場上部からも花火が次々と上がり、会場の盛り上がりはピークを迎えた。
MCで盛り上がっているところで「すべてのSTAYが盛り上がったところで悲しいお知らせです……」とライブが終わりに近付いていることをアイエンが匂わせると、リノは「皆さん明日は月曜日だから……」とさらに残念なお知らせを重ね、メンバーたちから「最悪~!」のブーイングを受ける。リノは「俺は最悪男だ!」となぜか自信満々だったが、フィリックスは「最後のパートですけど、最後じゃないから悲しまないでください」とアンコールの存在を示唆して、STAYを慰めた。そしてチャンビンのアジテートで始まった「Chk Chk Boom -Japanese ver.-」で本編は最後のブロックへ。人気曲「S-Class」を経て、バンチャンは大旗を担いでツアータイトルにもなった「RUN IT」を歌い始める。スタジアムで鳴らすべきスケール感を持った「RUN IT」ではSTAYが熱いシンガロングを8人に送り、それを受けながらメンバーは舞台を疾走してステージから姿を消した。
デビュー9年目、もっと高いところへ
アンコールを受けたStray Kidsは「Stray Kids」を歌いながらアリーナに登場。STAYと触れ合いながら、底なしの体力でアリーナ内を駆け回る。「Phoenix」では無線コントロールされたペンライトの光が、スタンドにハートを描き出す演出も。メンバー全員がメインステージにそろうと、フィリックスは「STAYのために一生懸命準備した国立公演、思いっきり楽しく遊び尽くしました。皆さん本当に感謝しています。感謝の気持ちでいっぱいのSTAYに最後に伝えたいです。国立にいるSTAY本当にありがとう。また会いましょう」と公演の感想を語る。
バンチャンは11月25日にリリースされる日本4thミニアルバム「SUIATSU」の期待を煽ったあと、「スキズ、デビュー9年目ですね。時間はや! マジ早い! 8人でどんなことがあっても、もっと高いところへ上り詰めていきます。STAY、僕たちがまた戻ってくるまで少しだけ待っていてくださいね。大変なときやつらいときは僕たちのことを思い浮かべて嫌なことは全部忘れちゃってください。暑い中、本当にありがとうございました」と、2日間で14万人を動員する国立競技場公演をソールドアウトさせてもまだまだ上り詰めていきたいというハングリー精神とSTAYへの感謝の思いを述べる。その後、ステージには初のMUFG STADIUM単独公演を祝う特大ケーキが登場。客席ではSTAYたちが「初のMUFG国立 スキズとの出会いは宿命」の文字が書かれたスローガンを掲げ、Stray Kidsをお祝いした。
Stray Kidsが「Stray Kids everywhere all around the world!」と呼びかけ、STAYが「You make Stray Kids STAY」と返す恒例のコール&レスポンスを経て、「CASE 143 -Japanese ver.-」でライブが再開すると、「宿命」「Social Path(feat. LiSA)」と日本語楽曲が続き、客席からは熱いコールが起こる。メンバーはステージを走ったり、キックボードで滑走したりと、ラストの「MIROH」までスタジアム中を駆け回り、虹色の花火が打ち上がる中でライブをフィニッシュ。ともに3時間駆け抜けたSTAYにエールを送り、名残惜しそうにステージを後にした。


