JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

ExWHYZが解散、ラストライブ「光」全30曲で見せた4人の集大成

「ExWHYZ LAST LIVE ‘光’」の様子。(Photo by sotobayashi kenta)
13分前2026年09月07日 11:01

ExWHYZが8月31日、東京・Zepp Haneda(TOKYO)でラストライブ「ExWHYZ LAST LIVE ‘光’」を開催。この公演をもってグループは解散し、前身グループ・EMPiRE時代を含めた約9年間にわたる活動に終止符を打った。

ExWHYZの歩み

ExWHYZは、音楽事務所WACK所属のグループ・EMPiREのメンバーにより2022年に結成。大沢伸一やパソコン音楽クラブといった先鋭的なクリエイターを制作陣に迎え、カッティングエッジなダンスミュージックを追求する独自の立ち位置を、BiSHらを輩出したWACKの中で確立してきた。8月26日に発表したラストアルバム「zION」では、単なる総括ではなく“未来”や“今”を歌い、変化し続けてきた彼女たちの最新型を提示。この日のライブは、その集大成をマスター(ExWHYZファンの呼称)に示すためのステージとなった。

ラストライブついに開幕「いい日にしようぜマスター!」

オープニングムービーでは、柔らかな質感の白い布がゆっくりと揺れ動き、4人のイメージ映像が流れる。やがてステージには暖色の光が舞い降りる中、yu-ki、mayu、maho、mikinaが登場。4人は黒を基調に袖へ白いレースをあしらったラストライブ用の衣装をまとい、「ドラマ」でライブの幕を開けた。しなやかなダンスと伸びやかな歌声、そして客席へ向けられるさわやかな笑顔。4人は1人ひとりのマスターに寄り添うようにパフォーマンスを届けていく。

続く「NOT ENOUGH」では無数のレーザーがステージを包み、ピンク色の光の中で4人がクールに歌う。フロアではマスターが腕に装着したLEDバンドが光を放ちながら大きく揺れ、「SHOWTIME」ではステージとフロアの掛け合いが場内を揺らした。地響きのようなマスターの歓声を浴びながら、4人はクールに歌い踊り、躍動感を増していく。そんな中、mahoが「いい日にしようぜマスター!」と呼びかけると、客席からひときわ大きな歓声が響いた。

最初のMCでは、yu-kiが「今日は来てくれて本当にありがとうございます。最後の最後、私たち、出し切りたい1日にしたいんですけど、皆さんできますか!」と呼びかけ、「この先何年も何十年も記憶に残る日にしていきましょう!」と意気込んだ。4人が「ExWHYZです」と名乗るおなじみの挨拶を終えると、mikinaが「今日は好きにやって!」とマスターを煽り、「xANADU」から「BLAZE」へ。インストゥルメンタルの「xANADU」を踊った4人は、ギターサウンドを交えた「BLAZE」で激しく攻め、シャウトも響かせる。

続く「Des Speeching」では空間が紫色に染まり、放射状に広がるレーザーとともに浮遊感のある歌声が響いた。そこから「You & Me」「フラチナサマー」「リグレット」「FIRST STEP」と、ライブはさまざまな表情を見せながら進む。「You & Me」ではステージ後方の巨大スクリーンに4人とマスターの姿が映し出され、mayuはハイトーンを響かせ、満面の笑みを浮かべた。「フラチナサマー」では逆光を生かした照明が夏の眩しさを演出し、開放的なパフォーマンスと重なって、夏の季節感を強く印象付けた。

1曲1曲に思いを込めて

優しいピアノとギターのイントロから「リグレット」に移ると、切なさを帯びた空気が広がる。そんな中、mayuは「みんなまだまだ楽しめるよね! ありがとう!」と呼びかけ、フロアの熱を再び引き上げた。「Shall We」ではステージ左右のミラーボールがきらめく中、4人が笑顔で踊る。mahoが「みんなの笑顔が最高だね」とほほえみ、yu-kiも「マスターだーいすき!」と笑顔で呼びかけた。続く「Sweet & Sour」では、水彩絵の具で描いたようなイラストがコマ送りでスクリーンに投影され、温かな色彩の映像を背に4人が歌い踊った。

ライブ前半の流れの中で変化をもたらしたのが、「SONNET」だ。スクリーンに「ExWHYZ」の文字が浮かぶと、4人はステージ中央で輪になり、手を重ねる。その手元へ静かに光が落ち、徐々に光が大きく広がっていく。yu-ki、mikina、mayuが作詞した同曲を、4人は1つひとつの言葉を丁寧に歌い上げた。

ここで再びMCへ。yu-kiが「マジで声がデカい!」とマスターの声量に驚けば、mikinaは「それな。イヤモニし忘れたかと思った」と笑う。ラストライブの衣装についても4人がそれぞれ言葉を交わし、会場には何度も笑いが起こった。mayuは、このZepp HanedaがExWHYZとして初めて衣装を着てステージに立った場所だと振り返る。EMPiREとしてのラストツアーのファイナルで、ExWHYZをお披露目した際、mikinaが“青い肩出しの衣装”を着て「私たち、ExWHYZです」と初めて名乗った場所。それから約4年を経て、同じ会場が最後のステージとなった。

踊り踊らせZepp Hanedaがダンスフロアに

「まだみんな満足してないでしょ。後半もいっぱい歌いますから、後半戦も楽しんでいきましょう」とmayuが呼びかけると、ライブは後半戦へ。「Fleeting」に続く「00:00」では、ステージにムービーカメラが入り、フロアを背にした4人の姿をリアルタイムでスクリーンへ映し出した。観客の熱気を背負って歌うメンバーの表情と、会場を埋め尽くすマスターの姿が同時に大画面へ映り、リアルタイムでライブ映像を眺めているかのような雰囲気になっていた。

「Obsession」からはライブのギアが明確に上がった。mahoが「もう1段、ギア上げていきませんか!」とマスターに呼びかけ、重低音のビートがフロアを揺らす。「DON'T CRY」ではグリッチのかかったスクリーンの映像とミラーボールの光が重なり、「Unknown Sense」ではサイケデリックなVJを背に4人が激しく踊った。ヘッドバンギングも交えたパフォーマンスにマスターも体を揺らし、「TONIGHT TONIGHT」でyu-kiが「みんなもっともっと騒いでいこうよ!」と叫ぶ頃には、Zepp Hanedaはダンスフロアと化していた。

噛みしめるようにラストダンス

盛り上がった熱気を受け止めるように届けられたのは「Our Song」。mayuが「よかったらみんな歌って!」と呼びかけると、スクリーンに歌詞が映し出され、マスターの大合唱が始まる。ステージから届けられる歌声と客席から返る声が重なり、4人はその歌声を受け止めるように歌い、踊った。続く「Wanna Dance」では、スクリーンに「EVERYTHINGS STARTS AT THE END」「DANCE YOUR DANCE」の文字が。ExWHYZの始まりを告げた楽曲である「Wanna Dance」をラストライブでも披露し、そこから「goodbye」につなぐ。ライブがいよいよ終わりに近付いてきた。

MCでmahoは「最後に作詞をしました」と切り出し、「活動を始めたときもグループが変わったときも、何気ない毎日、日々の中でも、そして今でも私はいつだって“あかるいみらい”がほしい。それを忘れないように、ここに置いていきます」と語った。そしてmaho作詞の楽曲「FADED」では、4人が天を仰ぐように、思いを噛み締めながら歌う。スクリーンには過去のライブ映像が映し出され、そこにはかつて在籍したメンバーのmidorikoやnowの姿もあった。現在の4人と過去の映像が重なり、「本当はまだほしいよ」という歌声が響いた。「GIVE YOU MY WORD」では、白と黒の光が交差するステージで4人が歌い、踊り、拳を掲げる。ダンス、映像、照明が一体となる中、4人は最後までストイックなパフォーマンスを崩さなかった。最後にyu-kiが「以上、私たちExWHYZでした。ありがとうございました」と告げ、4人はステージをあとにした。

涙と笑顔のアンコール

アンコールは「zION」からスタート。多次元的な映像をバックに4人が踊り、「WHERE」へと流れ込む。そのまま「NOT SORRY」「iD」と続き、最後までライブの熱量は落ちない。「iD」では「This is Our iD, We Prove」の文字がスクリーンに躍り、4人が力強いパフォーマンスを繰り広げた。また「Everything」では空気が一転。mayu、mikina、maho、yu-kiが順番に歌をつなぎ、柔らかな歌声が場内へ広がる。笑顔を見せながらも、メンバーの目には涙が浮かびつつあった。

最後のMCでは、4人がそれぞれこれまでの活動を振り返り、メンバーやスタッフ、マスターへの感謝を伝えた。yu-kiは9年間を振り返りながら「本当に幸せでした」と語り、mayuは過去の後悔も含めて「自分の中にしまって進んでいく」と話す。mahoは「ここに来れば、みんながいる」と語り、mikinaは「自分で選んだ道を誇りに思っている」と言葉にした。最後にmikinaが「最後、一緒に歌いましょう」と呼びかけ、「本当に最後だから、絶対にひとつになろう」と声を張り上げる。ラストナンバー「STAY WITH Me」では、4人が涙を流しながら歌い切った。最後にExWHYZは笑顔で手をつなぎ、yu-kiが「本当に今日までありがとうございました!」と叫び、メンバーそろって頭を下げた。

名残惜しさ包み隠さずエンディング

これがExWHYZのライブのエンディングだった。しかし、4人はすぐにはステージを去らなかった。mayuが「終わっちゃったよ、終わっちゃった。あー楽しかった!」と笑い、yu-kiは涙を抑えきれず、mikinaは号泣。4人はステージに残ったままマスターと最後の時間を過ごし、「みんな歌ってくれてありがとう。みんなメンバーだ!」とmayuが話すと、mahoも「いっぱい歌えて楽しかった」と笑った。mikinaは「楽しかったね。何よりだよ。みんなが大好き」と語りかけた。

写真撮影を行ったあとには、yu-kiが「忘れてた!」と唐突にフロアのウェーブを提案。最後までマスターとの時間を楽しみ、4人は改めて「本当にありがとうございました!」と挨拶してステージをあとにした。エンディングムービーでは、これまでの活動を収めた写真とともにスタッフロールが流れ、そのあとはメンバーが登場するなどの演出が一切ない、特別な時間“AFTER HOURS”へ。スクリーンに4人の手描きメッセージが映し出される中、マスターはExWHYZと過ごした日々の余韻をフロアで噛み締めた。

ExWHYZ メンバーMCコメント

yu-ki

9年前にこの世界に飛び込んで、初めてステージに立ったときは足がぶるぶるで、全然未来を想像できなくて。想像できないままがむしゃらに走ってきました。

だけど続けていくうちにたくさんの人に出会って、愛を伝えてくれる人に出会って。「みんなとここに生きたい」「こんな歌をみんなに届けたい」って、どんどん鮮明な夢がみんなのおかげで描けるようになって。そんな日々が私はすごく大好きでした。

今日までこうやってステージに立ってこれたのは、ExWHYZをみんなに知らせよう、カッコいいって見せつけたいってライブを作ってくれたスタッフさん、そして9年間一緒に走り続けてくれたmayuちゃん、どんなときも手を引っ張ってそばで寄り添ってくれたmahoちゃん、一緒にふざけて、同じだけ怒ってくれたり、泣いてくれたり、一緒の温度で一緒にいてくれたmikinaちゃん、そしてこうやって最後を見届けにきてくれて、いつだってExWHYZを信じて無償の愛を届け、一緒に戦い続けてくれたマスターがいるから、こうやってステージに立つことができています。

本当にありがとうございます。みんなのおかげで、9年間、本当に幸せでした。幸せな生活を送らせてくれて、本当にどうもありがとうございました!

mayu

私は2017年にWACKに入って、なんやかんやとみんなのおかげで9年間、活動を続けてくることができました。

必死こいてやってたから、そんな中で出会えた人とか、得たものとか、うれしかったこと、楽しかったこと、たくさんあるけど。でも未熟な自分ともたくさん出会ってきました。

振り返れば、恥ずかしくて情けなくて消えたくなるくらいなんだけど、だけど全部消さないって決めたんです。きれいなことはもちろんだけど、後悔だって都合よく書き足したりしないで、自分の中にしまって進んでいくって決めたんです。

後悔と言っているけど、今日みんなの前にすがすがしい気持ちで立てているから、それがすべてなんだなって。

明日からどうしよう! ははは! 明日からどうやって生きていこう! だけどね、私はまだ途中だから。生きていく理由はまだ途中だから、それでいいと思ってる。

本当にたくさんの皆さんのおかげで、この9年間、本当にいい経験ができました。本当にありがとうございました。まだ言わせて(笑)。ね、本当にね、9年間本当に楽しかった。幸せだった。みんなに出会えて本当によかったです。みんなのことが大好きです。みんなと出会えたことも私自身が大好きです。本当にありがとうございました!

maho

今日、実感ないまま迎えてしまって。今もライブが楽しいから、あんまり実感できていません。

でも、何も不安じゃなかったです。怖くなかったです。ここに来れば、みんながいるし。みんなってマスターですよ、メンバーですよ、スタッフの皆さんですよ。みんながいるし、そしてずっと私たちのそばにいてくれた曲があるし、だから大丈夫だって思って。

今日ここに胸を張って、どうなっても大丈夫って、胸を張ってこれました。

そうやってここに歩いてこれたのが、私の8年のすべてだと思います。そんなすばらしい日々を、ありがとうございました!

mikina

8年間、ステージに立ちました。長かったけど、今日のライブの楽しさとか、あっという間さを考えたら、わからんなあ。長かったからさ、いろんなことがあって、たくましくはなった。歳もそのぶん重ねて。

今日が最後ってことに絶望を感じずに、引きずられないようにする術はたぶん持ってるんですよ。みんなの人生の分岐点だからとか、自分を保てなくはないが、すごく離れがたいし、現実なんてどうでもいいから、ずっと一緒にいたいなあ。

でも今日という日を迎えられたから後悔はしてないし、自分で選んだ道を誇りに思っている。

こんなに目の前に愛しいと笑わせたい、幸せを願っている人たちがこんなにいるって思えたら、散らばってても、世界に散らばっててもこんなにいるって思えたら、明日からもがんばれる。そう思いませんか?

私はそう思う。だから明日からもがんばるです! みんなのこともずっと願っている。本当にありがとう。大好きだよ!

セットリスト

「ExWHYZ LAST LIVE ‘光’」2026年8月31日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. ドラマ
02. NOT ENOUGH
03. SHOWTIME
04. xANADU
05. BLAZE
06. Des Speeching
07. You & Me
08. フラチナサマー
09. リグレット
10. FIRST STEP
11. Shall We
12. Sweet & Sour
13. SONNET
14. Fleeting
15. 00:00
16. Obsession
17. DON'T CRY
18. Unknown Sense
19. TONIGHT TONIGHT
20. Our Song
21. Wanna Dance
22. goodbye
23. FADED
24. GIVE YOU MY WORD
<アンコール>
25. zION
26. WHERE
27. NOT SORRY
28. iD
29. Everything
30. STAY WITH Me

JOYSOUND
JOYSOUND.COMカラオケ歌うならJOYSOUND

関連記事

ExWHYZ(撮影:外林健太)

解散したExWHYZ、田渕ひさ子が参加したラスト新曲「光」のMVこのあとプレミア公開

6日
ExWHYZ

ExWHYZ、解散後に最後の楽曲「光」を放つ

7日
「ExWHYZ LAST LIVE ‘光’」メインビジュアル

解散控えるExWHYZ、シングルコレクション加えた26曲入り「zION [Special Edition]」配信決定

14日
ExWHYZ(Photo by Kenta Sotobayashi)

ExWHYZ最後のオールナイトイベント「CLUB Ex FINAL」振り返り

17日
本日8月8日にライブを行ったExWHYZ。

ExWHYZラストアルバム「zION」このあと全曲先行配信スタート

約1か月
「ExWHYZ presents 'CLUB Ex FINAL'」フライヤー

ExWHYZ最後のオールナイトイベント ゲストに大沢伸一、80KIDZ、ohayoumadayarou

約1か月
ExWHYZ「FADED」ミュージックビデオより。

ExWHYZラストアルバム「zION」付属ZINEの中身をちょっとだけ公開、見たことない4人の写真も

約1か月
「TOKYO IDOL FESTIVAL 2026」WACK出演陣ほか

WACK最後の夏に、WACK最後の「TIF」終わる

約1か月
長い歴史を持つアイドルフェス「TIF」の名場面。

今年のTIF、どう動く?「TIF2026」わたしのタイムテーブル(後編)

約1か月