龍宮城の全国ツアー「龍宮城 LIVE TOUR 2026 -MOTTO-」のファイナル公演が9月9日に東京・Shibuya LOVEZにて開催された。
6人体制でも見せた隙のないパフォーマンス
このツアーは7月リリースの最新EP「MOTTO」を携え、全国7会場16公演にわたって開催。タイトルが示す通り、龍宮城の揺るがぬ“信条”と“もっと上を目指す”という意志が込められたステージで、全国のファンを魅了した。ツアー終盤の福岡公演と東京公演はメンバーのKENTが体調不良のため欠席したものの、ITARU、Ray、KEIGO、S、冨田侑暉、齋木春空はフォーメーションを変更しながら、隙のない圧巻のパフォーマンスを披露した。この記事では9日夜公演の模様をレポートする。
開演前のステージに下げられた紗幕には水泡が浮かび上がる映像が映し出され、場内に流れる水音ともあいまってホール内を早くも深海へと誘う。開演前の最終BGMは龍宮城結成の礎となった「0年0組」時代の「校歌」。観客が彼らの原点を思い出す中、紗幕に流れる激しい波が割れ、ぽっかりと開いた空洞には「MOTTO」のジャケットにも登場した巨大な脊椎のオブジェ、そして6人のシルエットが浮かび上がった。
大歓声がこだまする会場にRayは「やれんだろうな、渋谷?」と不敵に語りかけ、1曲目「MOTTO」へ突入。紗幕にはメンバー全員が手がけた歌詞がプロジェクションマッピングで映し出され、彼らの思いをファンに強く印象づける幕開けとなった。紗幕が振り落とされたあとは「BLUE」「SAIGI」と今年に入ってからリリースされた楽曲を連投し、現在の龍宮城らしさを存分にアピール。KEIGOは「龍宮城へようこそ。対戦、よろしくお願いします」と丁寧に告げ、オーディエンスと改めて向き合った。
ITARUと冨田侑暉は弾き語り、新たな表現の形をアピール
スタンドマイクを用いて複雑なフォーメーションダンスを見せた「あっかんべ」、それぞれの決めゼリフのたびに歓声が起こった「ギラり」が終わると、ITARUがおもむろに触れた背後の脊椎が光り輝いた。ここからは龍宮城の“背骨”を表現するかのように、始動からセルフプロデュースの新体制に突入するまでの期間に発表された楽曲が続く。シアトリカルなパフォーマンスが光る「WALTZ」のあとはITARUが「RONDO」をピアノの弾き語りで、そして冨田が「零零」をアコースティックギターの弾き語りで披露。楽曲のリリースから時を経て、メンバーそれぞれが新たな表現の形を身に付けたことをまざまざと見せつけた。
「零零」のエンディング、冨田が狂信的な笑い声を立てながらギターを激しくストロークする中で残る5人も登場。初期の代表曲「Mr.FORTUNE」「2 MUCH」で力強い歌声とダンスを繰り広げ、会場のテンションを再び高めていく。ライブ中盤では1曲目に披露した「MOTTO」を、今度はフルコーラスでパフォーマンス。後半への盛り上がりを“もっと”高めるように、アグレッシブなステージングで会場を熱狂に導いた。
一瞬の静寂のあとに始まったのは「起立、気をつけ、礼、直れ、歩け、歌え、踊れ……」というリフレインが繰り返されるポエトリーリーディング。6人はそれぞれ、かつて信じ憧れた存在を忘れたくないという思い、その気持ちを抱いて傷付きながらも前に進もうとする意志を、ときに切なく悲しげに、ときに荒々しく叫ぶように語る。オーディエンスが息を呑んで彼らの言葉に聴き入っていると、言葉を通じたパフォーマンスはいつしかS、Ray、齋木によるダンスへと入れ替わる。3人の幻想的な舞いにITARU、KEIGO、冨田も加わり、6人のパワーがそろったところで「ラヴ狂い」へ。イントロが鳴るや否や、会場にはこの日何度目かの悲鳴のような歓声が起こった。
コント&MCでギャップ見せつつ「次は絶対に7人で」
「ラヴ狂い」に続いて行われたのは、このツアー恒例のコント仕立てのステージ。各都市にちなんだ名物グルメの販売員に扮したRayと謎のエージェントに扮したKEIGO、観光客に扮したそのほかのメンバーによるドタバタコメディだ。この日Rayが売るのは東京銘菓の「東京ばな奈」。RayはKENTのぬいぐるみを手にして「俺は陽キャ軍団以外は興味ねえんだよ!」と、KENTが出演し龍宮城がオープニング主題歌を務めるドラマ「陽キャ集団にいる芹沢は、俺の前だと様子がおかしい」に絡めたセリフをしゃべらせてファンの笑いを誘う。東京ばな奈を売りさばき、“領収書”と“請求書”をばらまいたあとは「JAPANESE PSYCHO」で客席と一体に。「ほえろ!!!」をエモーショナルに披露したあとは、メンバーが三つ指をついて始まる「愛愛愛なんて」で妖艶な世界観を展開した。
後半に設けられたMCコーナーでは、メンバーが全国各地でのさまざまなエピソードを振り返る。各地でのホテルの部屋割りを巡ってはお互いに思うところがあった模様。KEIGOから「21時ぐらいには寝てしまう」と指摘されたITARUは「一緒にゲームしたじゃん!」と反論するも「……あっ、あれSだった……」とまさかの間違いをしでかし、KEIGOはショックでステージ袖に引っ込んでしまう。今回のツアーの部屋割りを決めた冨田は1人部屋になりたくないRayと朝起きられない齋木を同部屋に割り振ることが多かったそうで、Rayは「俺1人で寝れるから!」、齋木は「起きれます!」と口答えしてファンを笑わせた。
和気あいあいとしたやり取りのあと、KEIGOは「夜、7人で部屋に集まって話したことがあって。今後の話をしたり、ときにはぶつかったり、そんな夜が一番好きでした」と感慨深げに語る。そして冨田はKENTが残念ながらツアー終盤を欠席したことに触れ「気持ちは7人で、最後まで駆け抜けたい。次は絶対に7人で、これ以上のものをお届けします」と、さらなる飛躍を誓った。
僕らだけの紫を今、もっと
いよいよツアーファイナルは終盤へ。「裏島」でステージを立体的に用いたパフォーマンスを見せたのち、「SHORYU (→↓↘+P)」「BLOODY LULLABY」とアッパーチューンでオーディエンスをさらに攻め立てるメンバーたち。「LATE SHOW」の重低音でホールを力強く揺らしたあとはラストナンバーとして「DEEP WAVE」が披露された。より深く、より高いところを追求する龍宮城の“MOTTO”を示すように、5人にリフトされたKEIGOの腕がまっすぐに天井へ伸びる。最後に1人ずつ脊椎に触れた龍宮城がステージに並び、「誰にも何にも染まらない。僕らだけの紫を今、もっと」というモノローグが流れると同時に蜘蛛の糸が客席に放たれ、エンディングを華々しく飾った。
全国ツアーを終えた龍宮城は2027年2月20日と21日に東京・京王アリーナTOKYOでワンマンライブを開催する。ローソンチケットではチケットのプレイガイド最速先行予約を9月15日まで受付中。これに先駆け11月6日には神奈川・横浜アリーナで行われる「バズリズムLIVE 2026」に、生バンドを従えた「龍宮城 -楽器隊篇-」として出演する。
セットリスト
「龍宮城 LIVE TOUR 2026 -MOTTO-」2026年9月9日 Shibuya LOVEZ 夜公演
01. MOTTO
02. BLUE
03. SAIGI
04. あっかんべ
05. ギラり
06. SHORYU (→↓↘+P)
07. RONDO(Piano & Vocal by ITARU)
08. 零零(Guitar & Vocal by 冨田侑暉)
09. Mr.FORTUNE
10. 2 MUCH
11. MOTTO
12. ラヴ狂い
13. JAPANESE PSYCHO
14. ほえろ!!!
15. 愛愛愛なんて
16. 裏島
17. SHORYU (→↓↘+P)
18. BLOODY LULLABY
19. LATE SHOW
20. DEEP WAVE


