亀梨和也の全国ツアー「KAZUYA KAMENASHI LIVE TOUR 2026 -FROM HERE-」が昨日9月19日に東京・東京ガーデンシアターでファイナルを迎えた。
昨年3月をもってSTARTO ENTERTAINMENTから独立し、11月にはKAT-TUNとしてのラストライブも行って新たなスタートを切った亀梨。今回のツアーは7月にリリースした1stソロアルバム「WAVE」を携え、全国7都市で13公演が開催された。この記事では最終日19日のうち昼公演の模様をレポートする。
開演前のアクシデントにも自ら対応「カッコよく登場したかった(笑)」
19日昼公演は12:30に開演を予定していたものの、チケットシステムのトラブルにより開演が後ろ倒しに。自ら影アナウンスを行って観客に状況を説明していた亀梨だが、予定時刻を25分ほど過ぎたところでマイクを手にステージへ現れた。どよめきが起こる客席に向け、亀梨は「まだお客様が30名ほどロビーにいらっしゃるということで、待ってあげたいなと思っているので、どうかご理解ください」と丁寧に説明。「本当はカッコよく登場したかったんですけど(笑)」と冗談も交えつつ、この日の会場入り前の自らに起きたハプニングを話して会場を和ませた。
13:00を過ぎ、場内に流れていた水音がひときわ大きくなっていよいよ開演を迎える。ステージ前の紗幕に映し出された映像が波間をかき分けるように突き進み、中央に亀梨の姿が現れた。レースの目隠しを付けた亀梨がアカペラで歌い始めたのは、「WAVE」の収録曲「POMPEII」。アルバムの中でもひときわ異彩を放つ楽曲での幕開けで、K-SEA(亀梨のファンネーム)を一気に惹き込んだ。燃え盛るマグマの映像を背負い、6人のダンサーとともに「WAVE」の世界を瞬く間に展開してみせた亀梨。曲終わりに悠然と目隠しを外すと、K-SEAからはすさまじい歓声が起こった。
その後はアルバムの収録曲「WAVE」「ゆらゆら」、過去にリリースしたソロ曲である「Rain」「That is that」をパフォーマンス。額縁やソファなどのセットを用いて視覚的にも楽しませつつ、しっとりとした深みのある歌声、都会的な雰囲気を漂わせるダンスでK-SEAを魅了する。MCでは実に9年ぶりとなったソロツアーについて「当時はグループで活動していた中での充電期間中だったので『後にも先にももうないかな』と思ったツアーではあったんですけど。今はこうして新たな一歩が始まってますので、たくさんの方たちといい時間を過ごせるのは本当に幸せです。1公演1公演、素敵な時間を重ねていけたらいいなと思っています」と、穏やかな笑みをたたえつつ意気込みを述べた。
セクシーな表情、ほのぼのエピソード…多彩に魅せた中盤
続くブロックではバンドメンバーもステージに姿を現した。骨太なベースリフから始まる「Crushing On You」では亀梨がセクシーな表情と仕草を全開にしてK-SEAを酔わせるが、次の曲に入る前には幽霊のように三角頭巾を付けた姿を披露して場内を笑わせた。「今日いろいろあったんでね、こういうことになっちゃいまして。みんなの声で僕に体温をください!」と呼びかけて始まったのは「36度5分」。曲の世界を生かしつつもユーモアに満ちた演出でK-SEAを楽しませた亀梨は、落ちサビの歌詞を「僕はずっとK-SEAを愛してる」と変え、その思いをアピールした。
中盤のMCで亀梨は、独立して初めて行うツアーならではの苦労話を明かす。会場が確保できず平日中心になったツアーの日程、グッズ制作のスケジュールなどを振り返り「(今までは)本当にありがたい環境でお仕事させていただいてたんだなと改めて思います」と語る亀梨だが、その表情には充実した思いも垣間見える。完売が相次いだツアーグッズについて「買えなかったという声が届いてるので、ちょっと次回に生かしつつ、ツアーが終わったあとにどうにかなんかできるか模索してますので」とK-SEAの要望に応えてみせ、客席から感謝の拍手を浴びた。
昼公演の会場には亀梨の両親が観覧に訪れていたとのこと。亀梨は「ネタにさせてもらうけど傷付かないでね! クレームじゃないから!」と断りを入れつつ、開演前に楽屋で面会した父親とのエピソードや、母親から送られてくる実家の愛犬の写真などについて微笑ましいトークを繰り広げてK-SEAの笑いを誘った。
「ぬくもりが消えてしまう前に」再会を誓う
和やかなMCの空気をそのまま分かち合うように披露されたのは、亀梨が昨年から開催してきたファンミーティングのタイトルを冠したナンバー「TALK to ME」。曲中にはファンミーティングの様子を捉えた写真が映し出され、亀梨とK-SEAの絆を感じさせた。ライブも折り返し地点に差し掛かり、ここからは亀梨が発表してきたソロ曲を、リリース当時を彷彿とさせる演出で続々と披露。艶やかな和装とエアリアルで場内を沸かせた「1582」、豪壮なジャケット姿でまったく異なる世界を見せた未音源化曲「LOST MY WAY」、ダンサーとともにマジックミラーを用いた演出で切ないストーリーを表現した「CAN'T CRY」と、亀梨の軌跡をたどるようなセットリストにK-SEAは大いに沸き返った。
このツアーで恒例となった密着映像企画「ライブとアイツと亀梨と」のコミカルな演出でK-SEAの爆笑を誘ったのち、ライブはいよいよ最後のブロックへ。シックなスーツに着替えた亀梨は「現在」「Diamond」を丁寧に歌い、「'O sole mio」でK-SEAの大合唱を浴びる。しかしこのまま感動的なムードで押し切らず、ひとひねり入れるのが亀梨のエンタテイナーとしての見せどころ。続いて披露された「Passion Overdose」では、赤い手袋をはめたダンサーたちが伸ばす腕に囲まれつつ、恋に溺れる狂おしい思いを情熱的に表現した。
本編最後はバラードナンバー「ここにいなくても」。K-SEAとの再会を誓うように「君のぬくもりが消えてしまう前に 会いに行くよ」と歌った亀梨は手にした銀箔をばらまき、その輝きに包まれながら姿を消した。
「濁りのないエンタテインメントを届ける」
アンコールで再びステージに登場した亀梨は「The truth」「手をのばせ」といったナンバーでK-SEAと盛り上がり、「Love it!!」では本編内でレクチャーした振付で会場との一体感を楽しむ。最後のMCで亀梨はツアータイトル「FROM HERE」に込めた思いを「今現在であり、そしてここから。新たな旅を、航海を始めさせていただきたいなという思い」と語り、「さまざまな環境と状況の中で、こうしてついてきてくださる皆さんの思いを大切に育んでいきたい、この関係をしっかりとこれからも守っていきたい。濁りのないエンタテインメントをそのまま届けられるように、受け取ってもらえるように、これからも活動していきたいと思います」と丁寧に話した。
最後に亀梨は令和8年熊本地震を受け、ツアー会場で行った募金活動にも言及。「自分1人だけでは大きなものにはなってはいかないですけど、こうしてたくさんの方たちのご協力のもとで思いを届けられます。心から感謝申し上げます」と述べ、「これからも僕もいるし、仲間もいるということをお互いに感じながら進んでいけたら。みんなの心に時に大きな波が立っても、しっかりと受け止めて進んでいきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします」と呼びかけ、ラストナンバー「絆」を丁寧に歌唱。K-SEAが灯すペンライトが場内を青く染める中、海に戻るかのようにゆっくりとステージを降りていった。
セットリスト
「KAZUYA KAMENASHI LIVE TOUR 2026 -FROM HERE-」2026年9月19日 東京ガーデンシアター セットリスト
01. POMPEII
02. WAVE
03. Rain
04. That is that
05. ゆらゆら
06. Crushing On You
07. 36度5分
08. Chemistry
09. Cross
10. さよならの代わりに
11. TALK to ME
12. 1582
13. LOST MY WAY
14. Plastic Tears
15. CAN'T CRY
16. someday for somebody
17. 現在
18. Diamond
19. 'O sole mio
20. Passion Overdose
21. ここにいなくても
<アンコール>
22. The truth
23. 手をのばせ
24. Love it!!
25. 絆


