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RAY、音を視覚化する「MOD」の到達点 すべてを出し切る渾身のパフォーマンス

「RAY ONE-MAN SHOW『#MOD_GROOVE改』」の様子。(撮影:ヤギタツノリ)
19分前2026年09月22日 13:02

RAYが9月19日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEでワンマンライブ「RAY ONE-MAN SHOW『#MOD_GROOVE改』」を開催した。

本公演は、過去2回のワンマンライブで掲げられたコンセプト「MOD(改造・改変)」の“到達点”。5月に東京・Spotify O-EASTでグループ史上最大キャパシティのワンマンとして開催された「RAY ONE-MAN SHOW『#MOD_GROOVE』- SOUND VISUALIZATION -」では「音の視覚化」をテーマに、LEDビジョンにシンクロする音ハメ映像や照明を融合させた先鋭的な演出が施された。そのさらなる“MOD”である今回の公演はメインのLEDビジョンに加えて、ステージ左右にも映像が投影できる仕様に。ステージセットからも“MOD”を意識した意匠を感じられるライブとなった。

魂を削るような情熱的な歌声

フロアの期待が高まる中、ミニマルミュージック調のSEが鳴り始めると、流れるようなピアノのリフに呼応してスタンドライトが明滅。そこへドラマーの星優太(WOZNIAK)、パーカッショニストのフミキモ(SONOSUKIMAKARA)からなる、ファンにとってはおなじみのRAY GROOVE SETの面々が登場した。続けて、メンバーが1人、また1人とファンからの温かい拍手に迎えられながらゆっくりと姿を現し、「plasma」でライブの口火を切った。

タイトなビートに同期した、音の波紋のようなモノクロの映像がステージを染め上げる中、わずかなスポットライトを浴びた5人は力強くもしなやかなダンスを見せる。それはアイドルらしいダンスというよりは、感情表現に特化したコンテンポラリーダンスのニュアンスに近い。静かに、つぶやくように歌い、開幕から唯一無二のディープな音響空間へと観客を引きずり込んでいくと、曲の終盤に内山結愛、紬実詩、春音友希の3人が静かにステージ袖の暗闇へとはける。残された琴山しずくのエモーショナルな歌唱と、月海まおの研ぎ澄まされたソロダンスという攻めた構成で「逆光」が披露され、息を呑むような壮大なサウンドスケープが描かれていく。そこへ内山、紬、春音が勢いよく合流してダイナミックなダンスを展開。ここから「sagittarius」「ディス・イズ・ノット・ア・ラブソング」と続けて「星に願いを」へ。豪雨のようにフロアへ降り注ぐドラムとパーカッションの猛烈なビートを背に、5人は魂を削るような情熱的な歌声を響かせ、すさまじい迫力でフロアを圧倒していった。

「duo……MODさせて」

この日最初のMCで月海が「ここからはGROOVE SETのビートと私たちとが、バチバチにはまっていくサウンドビジュアライズのパートになっています。duo……MODさせて」と誘うように告げたのち、ライブは怒涛の中盤戦へ。RAYは5月の「#MOD_GROOVE」のオープニングをなぞるように「MOD-1」「MOD」「MOD+1」と間髪をいれずに連投していく。前回を凌駕するさらなる“MOD”が施されたこの日のステージングは、複雑怪奇な楽曲の世界観にこれまで以上の広がりと深みをもたらし、音を視覚情報に変換してオーディエンスの全身を飲み込んでいった。息もつかせぬ展開から、グループのアイデンティティであるシューゲイズチューン「しづかの海」へ。轟音が会場を揺らす中、後方の3画面を埋め尽くす無数の文字をバックに、メンバーはポエトリーリーディングをしみじみと聴かせていった。

琴山が「このポーズ知ってる!?」とRAYを表すハンドサインを示してみせ、続けて紬が「このあとの曲でRAYのポーズをやれるので、一緒に掲げてください!」とフロアを煽り立てたあとは「NO WAY! LIFE GOES ON!」へ。イントロからオーディエンスによる怒号のようなMIXとコールが沸き起こり、フロアの熱量が一気に上昇した。LEDビジョンには、これまでの歩みを物語る過去のライブ写真やオフショット写真が次々と投影される。そんな感動的な演出の中、5人は気迫に満ちたアグレッシブな歌とダンスを繰り広げ、ファンは地鳴りのようなシンガロングでそれに応えた。

期待と余韻を残す劇的な幕引き

さらに5人は「私たちがRAYだ!」という誇らしげな声を合図に「starburst」、そしてキラーチューン「フロンティア」を畳みかける。「See ya!」では切れ味鋭いダイナミックなダンスで観客を魅了したかと思えば、円形のフォーメーションでメンバー同士が顔を見合わせながら歌唱。儀式のような厳かさと息を呑む美しさが会場の空気を支配する中、完全にリミッターの外れた紬がフロアを震わせるほどの雄叫びを上げた。続く「夢の中へ」では、タイトル通りドリーミーなサウンドに乗せて愛おしそうに歌声を届けるRAY。間奏中にはメンバー1人ひとりからファンに向けて飾らない感謝の言葉が贈られた。そしてライブのラストを飾ったのは「天体」。ステージ上のストロボライトが高速で明滅し、楽器隊が渾身のプレイで爆音を鳴らし続ける中、すべてを出し切ったメンバーがさっそうとステージをあとにした。

終演直後、LEDビジョンに「2.5DをMODする『2.N D PRODUCT』」という、2027年に向けた新たなプロジェクトを示唆する謎めいたメッセージが突如浮かび上がる。続けてコミックやアニメーションを軸にした新曲「ゴースト」のミュージックビデオが上映され、未来への期待と鮮烈な余韻を残したまま「#MOD_GROOVE改」は劇的な幕引きを迎えた。

なお、RAYは明日9月23日に琴山しずくの卒業ライブを控えている。チケットは現在チケットぴあにて販売中。

セットリスト

「RAY ONE-MAN SHOW『#MOD_GROOVE改』」2026年9月19日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

01. plasma
02. 逆光
03. sagittarius
04. ディス・イズ・ノット・ア・ラブソング
05. 星に願いを
06. MOD-1
07. MOD
08. MOD+1
09. しづかの海
10. NO WAY! LIFE GOES ON!
11. starburst
12. フロンティア
13. See ya!
14. 夢の中へ
15. 天体

今後の公演情報

琴山しずく卒業ライブ「RAY ONE-MAN LIVE『#MOD_moment』」

2026年9月23日(水・祝)東京都 Veats Shibuya

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