ICExのワンマンツアー「ICEx Fourth Concert Tour 2026 "FRESHest!!"」の最終公演が、9月23日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。
僕らの愛、全力で受け取ってください!
柔らかな日差しの下でランニングをしたり掃除をしたり、食事を作ったり。ICExの8人がそれぞれの日常を過ごす姿を切り取ったメンバー紹介映像が流れるとライブは幕開け。ビジューやリボンの装飾がたっぷり施されたゴージャスな衣装でCOOLer(ICExファンの呼称)の前に現れたICExは、アルバム「FRESH!!」の収録曲「HAMIGAKI」をオープニングナンバーとして届け、歯磨きの仕草を取り入れたキャッチーなダンスでCOOLerと過ごす楽しい時間への準備を整えていく。志賀李玖の「ラスト東京、楽しんでいくぞ!」という声で始まった2曲目は、ICExの自己紹介ソング「We are ICEx!」。それぞれがオープニングVTRで使っていたアイテムを手に、“他己紹介”のマイクリレーを繰り広げる8人のにぎやかなパフォーマンスに、COOLerも負けじとメンバーの名前をコールして熱い一体感を作っていった。そんな中、フライパンを手に歌い踊った八神遼介は「みんなのために、オムライス作ってきたよ~!」と、このツアーならではのセリフアレンジでも観客を楽しませる。続く「Retro Universe」では、ファルセットを多用する複雑なボーカルワークと細やかかつグルーヴィなダンスステップでパフォーマンススキルの高さを存分にアピールしたICEx。「Hollywood」の心躍るサウンドに歌声と笑顔を弾ませると、ここでひと言挨拶の時間を設け、山本龍人は「僕らの愛、全力で受け取ってください!」、阿久根温世は「俺は今日、みんなを幸せにしに来ました!」、筒井俊旭は「ラストッシー、がんばっていきましょう!」と、それぞれの言葉で意気込みを叫んだ。
続くさわやかなラブソング「恋ソーダ」では、背後のLEDビジョンの映像演出と連動したパフォーマンスを展開したICEx。彼らが広げた両手から弾ける無数の泡が幻想的で美しい世界観を作り上げ、その魔法のような光景に会場中が熱視線を注ぐ。ネオンカラーの光やレーザー光線がステージを彩った「ロボハ」では、8人がピンク色に光るハート型ペンライトを持ってスペシャルなダンスパフォーマンスを披露。鮮やかに光るハートマークと甘い歌声で、COOLerへの愛を表現してみせる。ツアーならではの魅せ方で国際フォーラムをスイートなムードで満たした彼らが続けて「プン☆ジェラ」を届けると、COOLerからは待ってましたとばかりに熱く大きなコールが。TikTokなどSNSでも話題のこの曲に思い切り感情を乗せ、「プンプンプンプンプン!」といじらしく頬をふくらませながら歌声を響かせるメンバーの愛らしいパフォーマンスに、客席のあちこちから黄色い歓声が飛んでいた。
俺んとこ来いよ
8人がポップかつキュートな魅力を全開にしたオープニングブロックを経て、阿久根の「3, 2, 1」という声が「COUNT DOWN」を導くとステージの雰囲気は一変。ジャケットを脱ぎ去りシャツスタイルになった8人は、艶っぽくスムースなダンス&ボーカルでCOOLerを惹き付ける。間奏では千田波空斗と八神、中村旺太郎と志賀、阿久根と筒井、山本と竹野世梛がペアになり、赤い布を一方の相手の目元や手首に巻き付けるという妖艶なダンスアレンジを披露。8人が見せるこのセンシュアルな挑発に、会場中が悲鳴のような歓声を上げた。メンバーそれぞれが持ち前のスキルを全開放するダンスブリッジを経て、「Da-Da-Da」がドロップされると8人のたぎるテンションも最高潮に。キメのパートで志賀が「俺んとこ来いよ」とセリフをアレンジすると客席の熱もグンと引き上がり、8人は熱い空気感が渦巻く中でパワフルなダンスビートをアグレッシブに乗りこなしてみせた。
山本が会場をリードした「ICExのことが?」「好き~!」「大大大大?」「好き~!」というコール&レスポンスが決まると、ライブは次のシーンへ。スタイリッシュなツイードジャケットのスタイルに衣替えした8人はメロウなミドルチューン「Lost in you」で情感豊かなボーカルを聴かせ、そのエモーショナルな歌声でオーディエンスを魅了する。フューチャリスティックなサウンドと涼やかなボーカルが交錯する「Dash and Rush」を経て、「青と白」では8人の背後にハート型の雲が浮かぶ青空が広がり、志賀と八神を中心としたメンバーは純粋な思いをまっすぐな歌声に乗せてCOOLerの心を揺さぶった。
ICExのライバル!? HOTx見参
国際フォーラムをさわやかな空気で満たしたメンバーがさっそうと姿を消すと、“青と白”に染まっていた舞台上は灼熱の紅に塗り替えられる。ここでICExのステージを“乗っ取り”登場したのは、ICExのライバルグループ・HOTx(ホット)だ。グループのセンターを張るHARUSEが「俺たちがHOTxだ~! 今日は最高に熱いライブしようぜ!」と名乗りを上げると、彼らは「FRESH!!」に収録されている「熱烈ファイヤー」をドロップ。おしゃれな“レトロトイポップ”を得意とするICExの音楽性とは対照的な、昭和歌謡ベースのトンチキソングを情熱的な節回しで歌い上げ、「Fire!」のシャウトに合わせて「火」の字を全身で表現するキャッチーなダンスでも会場をヒートアップさせた。ヤンキー座りのポーズで曲を終えると、「最大火力の青い炎 RIKU!」「吹き出した汗と色気が止まらない! OTARO!」と、それぞれのキャッチフレーズを交えて自己紹介したHOTxの面々。RYOSUKEは「熱唱・熱狂・大合唱!」というフレーズに「お前の家に42度のお風呂焚いといてやるぜ!」と付け足し、しっかり笑いもかっさらう。HARUSEは「俺たちのファンネーム、HEATerってんだ」と、COOLerを“HEATer化”させると「いつかは俺らのライブもしてえなって。曲も今後増やしていきてえな」と今後の活動にも意欲を燃やす。そして「ICExがもう1曲やっちゃっていいよって言ったんで!」と、彼らは「CANDY」の“カバー”も披露。大胆なロックアレンジが加えられたICExのデビュー曲をシャウト混じりに熱く歌い上げ、本家の「CANDY」にはないヘッドバンギングや“メラメラポーズ”も盛り込むやりたい放題のステージを展開してみせた。
「最高だったぜ!」と充実感いっぱいに舞台袖へと消えたHOTxのメンバーが幕間映像の中でソフトクリームやアイスキャンディを食べ、その瞬間に“凍結”してしまうと、ステージにはICExが“再登場”。「Maniacs」は山本、竹野、八神によって届けられ、3人は涼やかなボーカルや歌う八神を山本と竹野がリフトアップするという遊び心あふれるアドリブでCOOLerを楽しませる。3人と入れ替わりでステージに上がった中村と志賀のコンビは「ナイトフライト」をパワフルかつセクシーにパフォーマンス。ロングジャケットを脱ぎ去り力強く躍動する大人のステージングで観衆を魅了した。そして阿久根、千田、筒井からなる最後のユニットは「It's party time!」を披露。キュートな表情と弾むようなボーカルでCOOLerを笑顔にし、ユニットパフォーマンスのリレーを晴れやかに締めくくってみせた。
筒井俊旭、2秒でバリ速くしゃべる
そして、ライブの終盤にはICExが9月25日に配信リリースする新曲「LOVEだね」も披露された。「ICEx」の名前が大きく刻まれたメンバーカラーのセットアップに着替えた8人はICExらしい爽快感と疾走感に満ちたサウンドに乗せて“今世紀最大のLOVE”を歌い上げ、曲のあちこちでハートマークを形作る愛らしくキャッチーなパフォーマンスでもオーディエンスを楽しませる。終盤にはCOOLerとメンバーが「オイオイオイオイ!」という大きなコールでひとつになるシーンもあり、会場には新曲とは思えないほど大きな一体感が充満していた。
18曲を終えてのMCタイムでは、ツアーを振り返り印象に残っている出来事についてトークを展開したICEx。阿久根が思い出の1つとして「ICEx全員でsetlogを始めたこと」を挙げると、山本は即座に「世梛と俺と波空斗しかちゃんとやってないじゃん!(笑)」とツッコミを入れる。このVlogアプリ・setlogの話題では、筒井が「あれって2秒でバリ速くしゃべらなアカンやん?」と撮影方法を勘違いしていることが判明し、これを聞いた7人は「しゃべらなくてもいいんだよ!」と大爆笑。山本が「俺、とっしーが『コンビニのパフェ買って食べておいしかったです!』ってめっちゃ早口で言ってるやつ、見たことあるわ!」と明かすと、会場はさらなる笑いに包まれた。
みんなと会えて本当に幸せです!
8人の仲のよさが伝わるにぎやかなMCののち、阿久根による声出しから「ビリミ」のイントロが鳴り響くと「FRESHest!!」のライブも佳境。稲妻とイエローのレーザー光線が緊迫のムードを盛り上げる中、8人はパワフルなボーカルワークと息の合ったフォーメーションダンスで客席の熱を引き上げていく。阿久根、山本、竹野の流れるようなラップリレーからなだれ込んだ「インストール」では華やかなデジタルサウンドが響きわたり、メンバーは緩急を効かせたボーカルワークと“ロボットの感情”をイメージさせるキャッチーなコレオで楽曲の世界観を鮮やかに浮かび上がらせた。「次が最後の曲です。みんなと会えて本当に幸せです!」。志賀がCOOLerにそう伝えると、本編ラストの「Jelly Beans」へ。8色のメンバーカラーが登場する歌詞でICExの絆を歌い上げるこの曲を届ける8人の表情は晴れやかで、彼らが1列になって大きく手を振るとCOOLerもそれに応え、国際フォーラムの満員の客席には一体感のあるハンドウェーブがリズミカルに揺れた。
これからも大きな夢を見られたら
COOLerによる「ICEx! ICEx!」というコールに応える形で始まったアンコール。1階の客席扉から登場し「シブヤ 午後6時」を歌いながら客席通路を進んだ8人は、COOLerのすぐ近くで声援を求め、笑顔のコミュニケーションで会場を再び温めていった。全員がステージに集うと、ここで彼らは1人ずつ今の思いを伝えることに。その中で千田が伝えたのは、膝を痛めた影響で大阪公演でパフォーマンス制限をすることになった悔しさ。「100%の力でできなかったし、筒井と約束していたバク転もできなくなっちゃって。今日筒井が1人でバク転をしたとき、『出たかったな』と思って……」と本音を明かしながら涙を流した彼に、志賀は「バク転の練習してたんだよね」と優しく声をかけ、この言葉やメンバーのねぎらいを受け取った千田は「絶対に次からは痛めないようにしたいと思います」と誓う。
続いて山本が語ったのは、「最近ICExのことをいろんな方に知ってもらう機会が多くなってきて」という実感。「数字がすべてじゃないけど、皆さんが僕らを愛してくれた結果が目に見えるものになっているおかげで、僕たちが目標としているものも現実にできるんじゃないかって。僕たちの夢を、この8人とみんなとなら叶えられるんじゃないかって思わせてもらえています」と思いを明かした彼は「大きくなってうれしい反面、寂しいと思う人もいると思うんですけど、僕たちが皆さんを愛し続けることは変わらないし、ワイワイ楽しくやっていこうという気持ちも変わらないです。COOLer全員、誰一人の手も離さない、置いていかないつもりなので、COOLerと僕たち8人で、これからも大きな夢を見られたらと思います」と頼もしい言葉をCOOLerに投げかけた。
ICExはみんなの味方なので!
2027年に開催が決定した次なるツアー「ICEx Fifth Concert Tour 2027 "NICOx LAND"」の最終公演の地・東京ガーデンシアターに立つことに感慨をにじませたのは竹野と八神。竹野は同会場で行われたM!LKのライブにバックダンサーとして参加したときの雰囲気が忘れられないと明かし「俺の中ではずっと立ちたかった会場。皆さんがいっぱい支えてくださったおかげで、ICExのワンマンであの場所に立てるっていうのが夢のような感覚です。と同時に、今の俺でやれるのか?っていう不安もあって。まだまだ未熟だから全力でがんばりたいと思います」と思い新たに意気込む。「僕は歌もダンスもめちゃくちゃ得意っていうわけではないけれど、メンバー7人と一緒にライブすると『自分の居場所ってここだな』と思えるというか。自分の居場所を作ってくれているのが幸せだと思っています」と語った阿久根に続き、最後にマイクを握った志賀は「このツアーを通して愛が伝わったし、『メンバーっていいな』って思いました。何気ない瞬間とかに、この7人と人生をともにしてると感じられるのがうれしいです。僕は幸せ者です」と笑顔でひと言。そして「生きててつらいことがあるかもしれないし、みんながんばって生きてると思います。その大変さを、僕らICExが少しでも癒せたらいいなと思います。ICExはみんなの味方なので! これからも僕たちの夢に付いてきてもらえたらいいなって思います」とCOOLerに向けて呼びかけた。
「しんみりしちゃったね。みんなの体温、下がっちゃった?」という志賀の天然混じりの呼びかけに、7人のメンバーが「体温下がってはないと思うよ!(笑)」とツッコミを入れ、和やかな空気が広がったひとときを経て、8人は「Glory Days」でライブを再開させた。壮大なサウンドに乗せて確かな絆と青春を歌い上げるまっすぐな歌声が響く中、竹野は「みんなの歌声聞かせてください!」とCOOLerに呼びかけ、強固な一体感を作り上げていく。志賀と阿久根が2人で“ICExポーズ”を作り上げる光景が観衆の胸を熱くしたシーンを経て、届けられたラストナンバーは「CARNIVAL」。メンバーはタオルを片手に客席をめいっぱい盛り上げ、全力の歌とダンスでCOOLerに熱い思いを歌い届けた。竹野は「国際フォーラム、ブチ上がっていくぞー!」と叫び、思い切りタオルを回して熱狂のムードを牽引。その場の誰もがペンライトやタオルを回し、声を出して盛り上がる──この日一番の熱い一体感を受け取った志賀は大きな笑顔を浮かべ、「みんなのおかげで最高の思い出になりました!」と感謝を叫んで大盛況のツアーファイナルの幕を下ろした。
セットリスト
「ICEx Fourth Concert Tour 2026 "FRESHest!!"」2026年9月23日 東京国際フォーラム ホールA
01. HAMIGAKI
02. We are ICEx!
03. Retro Universe
04. Hollywood
05. 恋ソーダ
06. ロボハ
07. プン☆ジェラ
08. COUNT DOWN
09. Da-Da-Da
10. Lost in you
11. Dash and Rush
12. 青と白
13. 熱烈ファイヤー / HOTx
14. CANDY / HOTx
15. Maniacs
16. ナイトフライト
17. It's party time!
18. LOVEだね
19. ビリミ
20. インストール
21. Jelly Beans
<アンコール>
22. シブヤ 午後6時
23. Glory Days
24. CARNIVAL
撮影:笹森健一、小坂茂雄


