Nagakumoの1stアルバム「NGKM」のリリースパーティ「It's like a supermoon」東京公演が9月26日に東京キネマ倶楽部にて開催された。
8月に1stフルアルバム「NGKM」をリリースしたNagakumo。ネオネオアコバンドを標榜するバンドの魅力をたっぷりと詰め込んだアルバムを届けた4人は、本作を携え東京と大阪の2カ所でリリースパーティを行った。
1人ずつステージへ姿を現したNagakumoは、アルバムの幕開け通り「NGKM」から「Supermoon」へと続け、にぎにぎしくライブをスタート。楽器隊の軽やかな演奏とコモノサヤ(Vo, G)の柔らかな歌声が浮遊感のあるポップチューンを紡ぎ、さっそく観客の期待に応えてみせる。続けてNagakumoは、ハードな一面が顔を覗かせる「Question」、オオニシレイジ(G, Cho)がメインボーカルを担う「ストライプ・ストライプ」を演奏し、バンドの多面性をありありと提示する。それでも与える印象はあくまでポップそのもので、バンドの楽しげなパフォーマンスに観客も自然と体を揺らしていく。屈指のポップナンバー「悠久の星」では、疾走感あふれる演奏にフロアから歓声が沸き上がった。
ここまで怒涛の勢いで演奏を続けた4人は、5曲を終えてようやくMCに。アルバムリリース後の心境を、オオニシは「前のツアーで『次東京に来るときは完成してることでしょう』とか言ってたんですけど、マジで完成してよかったなあと思ってます」と語り、コモノは「思いもよらないところに連れてってくれる力が作品にはあるんだなと、この1カ月感激しながら……人生のお祭りみたいだった」と飾り気なく言葉にした。
「今日のような素晴らしい週末にみんなが参加することを思って作った曲なんで」というオオニシの言葉に続けて演奏されたのは「贅沢な週末を」。彼の「イヤモニ越しにも届くくらいの声で歌ってくれたら」という言葉に促されたオーディエンスがサビの「贅沢な週末を」というフレーズで声を合わせ、会場中がチアフルな空気に包まれた。「コートを着て」では楽曲後半で突如として8分の6拍子へとリズムチェンジし、ベースとドラムが暴れ出す。ポップネスの中に潜んでいた大胆不敵さが牙を剥くように露わになり、オーディエンスは剥き出しになったNagakumoの魅力を全身で思い切り浴びた。
ここで4人はアルバム「NGKM」以前の楽曲「思いがけず雨」「6月は愛について」「Bedtime Bear」の3曲をパフォーマンス。活動初期らしいみずみずしさをたたえながらも、すでに確立されていた独自のポップセンスが、現在の4人の演奏で届けられた。そんな“「NGKM」前夜”の楽曲を経て、ライブは再びアルバム収録曲の演奏パートへ。聴き手の感傷を柔らかく刺激する「White Dish,Blue Spoon」、分厚いバンドサウンドと伸びやかな歌声が絶妙に調和した「ChristmasCard」が立て続けに演奏される。タイトル通りの短いバラードナンバー「ショートバラード」を奏でたのち、4人はラストナンバー「あるところ」を披露。アウトロで4人そろって無邪気に轟音を響かせ、その余韻が残る中ステージから姿を消した。
アンコールに応えて再びステージに登場したNagakumoは、土曜の夜にうってつけのナンバー「日曜前夜」でライブをリスタート。優雅に回るミラーボールと上品なライティングが彩る空間で、伸び伸びと演奏を繰り広げる。そして最後に4人は「CITY GIRL」をプレイ。アグレッシブなリズム隊に引っ張られるように、ギターの音とコモノの歌声も徐々に熱を帯びていき、心地よい熱さがキネマ倶楽部に漂う中、ライブの幕が下ろされた。
なおアルバム「NGKM」はCDのみの通常盤と特装盤にて販売中。特装盤は未公開写真や各メンバーによるセルフライナーノーツなどが掲載された、書籍のような豪華な装丁となっている。詳細はバンドのオンラインショップで確認を。
セットリスト
「Nagakumo 1st Full Album NGKM Release Party『It's like a supermoon』」2026年9月26日 東京キネマ倶楽部
01. NGKM
02. Supermoon
03. Question
04. ストライプ・ストライプ
05. 悠久の星
06. 贅沢な週末を
07. コートを着て
08. スウィート・スペース
09. 思いがけず雨
10. 6月は愛について
11. Bedtime Bear
12. White Dish,Blue Spoon
13. ChristmasCard
14. ショートバラード
15. あるところ
<アンコール>
16. 日曜前夜
17. CITY GIRL
撮影:ほのかねす(むろたに)


