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hide with Spread Beaverツアー開幕!28年ぶり名古屋で白熱ライブ

hide with Spread BeaverのZepp Nagoya公演の様子。(Photo by KAZUKO TANAKA[CAPS])
7分前2026年10月03日 3:06

hide with Spread Beaverが昨日10月2日に愛知・Zepp Nagoyaで全国ツアー「REPSYCLE THE REPSYCLED」の初日公演を開催した。なお本記事にはライブのネタバレに関する記述が含まれるため、ツアーに参加予定の人はご注意いただきたい。

hide with Spread Beaverは、hide(Vo, G)、I.N.A.(Computer, Percussion)、KIYOSHI(G)、K.A.Z(G)、CHIROLYN(B)、JOE(Dr)、D.I.E.(Key)の7人からなるロックバンド。1998年5月にhideがこの世を去って以降、hideの映像と歌声、バンドの生演奏を融合させた革新的なステージを世に提示してきた。今回は、2025年5月の東京体育館2DAYS以来約1年5カ月ぶり、ツアーとしては実に3年ぶりとなるファン待望のライブで、hide with Spread Beaverとして名古屋のステージに立つのは28年ぶりのこと。時代を超えて鳴り響くロックンロールを求め、初日公演には約1500人が来場し、会場は熱狂に包まれた。

幻の「TECHNO POP」木村世治が歌う

開演時刻になると、まずオープニングアクトの木村世治(ZEPPET STORE)がアコースティックギターを抱えて登場し、hideの楽曲「LEMONed I Scream」のカバーを軽快に届けた。続けて木村は「まさかhideさんの新曲が今年になって聴けるとは!」と切り出し、長らく未発表のまま眠り、今年になって初めて世に出た歌詞のないデモ音源「TECHNO POP(demo)」に言及。I.N.A.と、hideの実弟である松本裕士氏(ヘッドワックスオーガナイゼーション代表)の後押しを受けて、この曲に自ら歌詞をつけて歌うことになったと明かした。歌詞は公演を重ねるごとに書き足され、全6公演を通して完成へと向かっていく。できあがったばかりの歌詞を披露した木村は「名古屋バージョンでした!」と笑顔を見せ、hideの名ゼリフ「気を付けて遊べよ!」を残してステージをあとにした。「TECHNO POP」の歌詞は本ツアーを通して無事に完成するのか、楽しみにしておこう。

「ピンク スパイダー」で開幕!“お助け怪人”PATA参上

ドラムンベースのインストナンバー「SPREAD BEAVER」が流れる中、スクリーンにメンバーの名前と写真が1人ずつ映し出され、6人が順にステージへ。最後にhideの名前がアナウンスされると、割れんばかりの歓声が上がった。ステージ中央のアンプの上にはhideが愛用したギター・BURNY MG-X hide Model "YELLOW HEART"が置かれ、メンバーがそれを囲むように並ぶ。

1曲目は「ピンク スパイダー」。JOEがストイックにリズムを刻み、CHIROLYNの重厚なベースがうねる。I.N.A.は周囲を見渡しながら観客を煽り、D.I.E.は即興のフレーズを重ねていく。KIYOSHIとK.A.Zは向かい合ってギターをかき鳴らし、KIYOSHIが客席に中指を立てる場面も。スクリーンにはhideの姿が映し出され、その歌声と6人の生演奏がぴたりと重なった。画面の中のhideは年を取らず、メンバーは28年分の歳月を重ねている。過去と現在が同じステージで交差する、hide with Spread Beaverならではの光景が1曲目から広がった。

「BACTERIA」「DOUBT'97」とハードなナンバーを畳みかけたあと、KIYOSHIが「“秋のhide祭り”開催します。hideが帰ってきたぜ! ガンガンいこうぜ!」と叫ぶ。ここで“お助け怪人”と紹介されたPATA(X JAPAN)がステージに現れ、「CELEBRATION」のブルージーなギターリフを爆音で鳴らして曲がスタート。PATAが加わったことで音の迫力はさらに増し、オーディエンスはステージに釘付けになった。

hide本人のギターから音が出る

「限界破裂」のあとには、初公開となる1996年のソロツアーの映像がスクリーンに映し出された。この日上映されたのは、同年9月の愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール公演で撮影されたもの。「Cafe Le PSYENCE」でhideが観客数人をステージに上げ、CHIROLYNが歌うという場面だ。こうした初公開映像を含め、今回のツアーは全6公演すべてが異なる内容になるとのことだ。

映像が終わると、ステージにはD.I.E.がただ1人たたずんでいる。彼はシンセサイザーで宇宙と交信するかのようなスペーシーな音を鳴らしたのちにピアノを弾き始めると、木村が再び姿を見せて「FLAME」を歌い出した。間奏を経て、スクリーンのhideが木村から「FLAME」の歌を引き継ぐ形になった。そして一度ステージを去った木村は、hideが愛用していたFERNANDES JG hide Modelを掲げて再登場し、そのギターでバンドとのセッションを繰り広げた。弾き手はhideではないが、hideのギターが今この場所で音を出している。当時と現在がつながる、時間旅行のようなひと幕だった。

続く「POSE」は卓球のラリーの音からスタート。hideから“金角と銀角”と呼ばれたCHIROLYNとD.I.E.が、ステージの左右でバドミントンのラケットを手にラリーのそぶりを見せ、CHIROLYNはラケットをピック代わりにしてベースの弦を叩くように鳴らし、観客を沸かせた。

28年ぶりの名古屋

KIYOSHIが「hide!」と繰り返し叫ぶと、ファンも絶叫で応える。「いいね、名古屋。28年ぶりらしいです。今28歳の人いる?」という問いかけに客席から手が上がり、「おかえりなさい!」の声には「ただいまー!」と返した。ここでKIYOSHIが持ち替えたのは、hideのFERNANDES MG-X hide Model "PAINT"。「なんかティラノザウルスがギター鳴らすんだってよ!」という言葉から「Junk Story」が始まると、スクリーンには歌詞が映し出され、場内に合唱が広がった。

蛍光色の防護スーツを着たアクターが乱入した「BEAUTY & STUPID」を経て、ライブは「ever free」へ。hideの急逝後、「ピンク スパイダー」のわずか2週間後に予定通りリリースされたこの曲は、28年を経た今も“夢と自由”のありかを聴き手に問いかけ続けている。CHIROLYNはステージの最前まで歩み出て、ひときわ熱のこもった演奏を見せた。

PATAが"イエローハート"を弾いた「TELL ME」

「FISH SCRATCH FEVER」では、“口から煙を吐くマグロが体を貫通したような衣装”を着たD.I.E.が大暴れ。フロアにはシャチや亀、ジンベエザメの浮き輪が投げ込まれ、サインボールの投げ込みやコール&レスポンスでにぎやかな時間が続いた。ステージとフロアの間には、かつてhideの警護を担当していたセキュリティの江夏氏が当時と変わらぬスーツ姿で立ち、観客に乗りかかるD.I.E.を、松本氏とともに必死に制止する一幕もあった。

CHIROLYNは「hideが名古屋に来たぞ! みんな元気ですか!」と呼びかけ、「脂が乗ったところでお助け怪人を呼びましょう!」と再びPATAを呼び込む。PATAは、hide本人のイエローハートを掲げながら登場。次が最後の曲だと告げられて惜しむ声が上がると、CHIROLYNは「とりあえず1回終わっておこうよ。形式ってのがあるから(笑)」と笑わせ、「TELL ME」で第1部を締めくくった。KIYOSHIが「最高だ、名古屋。hideー! サンキュー名古屋、ありがとう!」と叫び、メンバーはステージをあとにした。

第2部は1996年名古屋の秘蔵オフショットから

場内にSE「OEDO COWBOYS」が流れ、15分間の休憩へ。休憩が明けると、スクリーンは再び1996年9月の名古屋を映し出した。21、22日に行われたセンチュリーホール公演の舞台裏を収めた初公開の映像で、hideが台風の影響を心配する様子、移動中の車内、リハーサルでベースを弾く姿、メンバーとボックスステップを練習する場面、観客が入場していく光景、スタッフのカメラが捉えたステージの一幕などが次々に上映されていく。移動中の映像はテープの劣化で乱れていたが、それも含めてそのまま流され、当時の空気を生々しく伝えた。

映像が終わると、虫の声が響くジャングルのような環境音が場内を包み、CHIROLYNが猿の鳴き声をまねて「ウキー!」とひと声。「Hi-Ho」で第2部が始まり、フロアには巨大な風船が投げ込まれた。KIYOSHIは「hideがすげー笑ってる顔が浮かぶんだよな。次の曲でhideをいっぱい感じて、歌ってください」と語りかけ、「HURRY GO ROUND」では優しく温かな合唱が場内いっぱいに広がった。

しかし、しんみりとした空気のままでライブは終わらない。初期のハードなナンバー「DICE」になだれ込むとフロアの熱は一気に上昇。KIYOSHIはステージ中央に歩み寄り、hideと2人で並んでいるかのようにツインリードを奏でた。続く「PSYCHOMMUNITY EXIT」ではD.I.E.がショルダーキーボードを提げて前へ出て、KIYOSHIに招かれたCHIROLYNも前方へ。幾重にも重なるギターが壮大なアンサンブルを描く中、スクリーンのhideは笑顔を見せていた。

hideギターが3本同時に鳴った「ROCKET DIVE」

CHIROLYNが「今夜もいい酒が飲めそう、ありがとう!」と笑うと、KIYOSHIは「今はみんなの中にhideがいるからさ。未来的っつーの? 新しいっつーの? 音楽はhideのだけど、俺たちは新しいバンドを、新しいやり方をやってる。こんなに来てくれてありがとうな。名古屋最高!」と感謝を伝え、「お助け怪人呼ぶぜ!」とPATAを呼び込んだ。PATAはイエローハートを掲げて登場。KIYOSHIはBURNY MG-X hide Model "SHOCKING PINK"を、K.A.ZはBURNY MG-X hide Model "CHERRY SUNBURST"を手にする。KIYOSHIが持つギターは30年ほど音を出していなかったが、メンテナンスを経て再び鳴るようになったという。

CHIROLYNの「最後、みんなででっけえロケット打ち上げようぜ!」という言葉を合図に、ラストナンバー「ROCKET DIVE」がスタート。hideが実際に弾いていた3本のギターが同時に鳴り響く、圧巻のフィナーレとなった。木村のJG、KIYOSHIのPAINTと合わせ、この日ステージで音を鳴らしたhideのギターは計5本。演奏を終えたKIYOSHIは初日を無事に終えられたことを喜び、メンバーを1人ずつ紹介したのち、最後に「ギター&ボーカル、hide!」とその名を叫んでライブを締めくくった。

ツアーは大阪、東京、福岡と続く

ツアーはこのあと本日10月3日の大阪・Zepp Osaka Bayside公演、10月8、9日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演と続き、11月5、6日の福岡・Zepp Fukuoka公演でファイナルを迎える。各公演のチケット情報はツアーの特設サイトでチェックしよう。

なおhideの関連作品は、最新リマスターアルバム「REPSYCLE +」と、オリジナルアルバム3作品のハイレゾリマスター版が配信中。また12月13日に神奈川・CLUB CITTA'で開催されるhideのバースデーライブ「hide Birthday Party 2026」の特設サイトがオープンした。出演アーティストの発表とチケット先行受付は近日スタートする。

セットリスト

hide with Spread Beaver「hide with Spread Beaver Zepp Tour 2026 "REPSYCLE THE REPSYCLED"」2026年10月2日 愛知・Zepp Nagoya

木村世治(オープニングアクト)

01. LEMONed I Scream
02. TECHNO POP(demo)

hide with Spread Beaver

SE. SPREAD BEAVER
01. ピンク スパイダー
02. BACTERIA
03. DOUBT'97
04. CELEBRATION with PATA
05. 限界破裂
06. FLAME feat. 木村世治
07. POSE
08. Junk Story
09. BEAUTY & STUPID
10. ever free
11. FISH SCRATCH FEVER
12. TELL ME with PATA
<アンコール(第2部)>
13. Hi-Ho
14. HURRY GO ROUND
15. DICE
16. PSYCHOMMUNITY EXIT
17. ROCKET DIVE with PATA
SE. MISERY

公演情報

「hide with Spread Beaver Zepp Tour 2026 "REPSYCLE THE REPSYCLED"」(※終了分は割愛)

2026年10月3日(土)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2026年10月8日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年10月9日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年11月5日(木)福岡県 Zepp Fukuoka
2026年11月6日(金)福岡県 Zepp Fukuoka

<スペシャルゲスト>
PATA(X JAPAN) / 木村世治(ZEPPET STORE)

「hide Birthday Party 2026」

2026年12月13日(日)神奈川県 CLUB CITTA'

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