NEWSの全国アリーナツアー「NEWS LIVE TOUR 2026 /// KMK」の神奈川・横浜アリーナ公演が昨日10月6日にスタートした。
あの四部作に続く新たな物語
2028年に迎える結成25周年に向けた三部作プロジェクト「NEWS 25th ANNIVERSARY TRILOGY -WE ARE NEWS-」を始動させ、その第1弾としてメンバー3人の頭文字を冠したアルバム「KMK」を今年7月にリリースしたNEWS。今回のツアーはこのアルバムを携えて全国8都市19公演にわたって行われる。
NEWSは2017年から「NEVERLAND」「EPCOTIA」「WORLDISTA」「STORY」という四部作を展開しており、今回のアルバムとツアーで描かれるのはその先に続く新たな物語。小山慶一郎、加藤シゲアキ、増田貴久の“現在”を表現したステージに、集まったファンは大いに熱狂した。なお以下のテキストには公演内容の一部ネタバレが含まれるのでご注意を。
オープニングから度肝を抜く演出、映像や衣装でも魅了
ツアーのセットは四部作最終章として2021年に行われた「NEWS LIVE TOUR 2020 STORY」以来となるセンターステージ形式。「STORY」開催当時はコロナ禍の影響で観客が声を出せない状況だったが、今回はそのリベンジとしてメンバーが360°からファンの声を感じながらのパフォーマンスを繰り広げる。オープニングで3人がアリーナの通路から登場すると、場内からはすさまじいどよめきが。会場中の一体感を一気に高めてライブがスタートした。
疾走感たっぷりのサウンドを聴かせたタイトル曲「KMK」、華やかな演出と力強いバンドアンサンブルで熱気をもたらした「The boys rock you all!」と、3人はアルバムの収録曲を次々と披露。ソロ曲ではそれぞれの個性を存分に発揮する。加藤は「Hands」でダンサーと立体的なフォーメーションを組んだシアトリカルなパフォーマンスを披露。増田は「Lost in the rain…」をバンドメンバーによるアコースティックアレンジに乗せて丁寧に歌い上げ、小山は「DROP」でジュニアたちを従えて挑発的なステージを繰り広げた。
そんな3人が繰り広げる物語の案内人となったのは、アルバムでもナレーションを担当した津田健次郎。ライブ中に流れる4編のインタールードには津田が自ら登場し、“未来からのメッセージ”をテーマにした物語を穏やかな声で語った。ライブの山場の1つはアルバム収録曲の「オニサンコチラ」。昔話の「桃太郎」をNEWSならではの新解釈で表現したこの曲では、小山が語り部、増田が桃太郎、加藤が鬼に扮し、増田がデザインしたド派手な衣装に身を包んで暴れ回った。
作家・加藤シゲアキの怒り「私が15年以上書いてきた…」
この日のライブは約1カ月ぶりの公演ということもあり、3人はMCでその間の個人仕事についてトークを繰り広げる。映画「踊る大捜査線 N.E.W.」の舞台挨拶に登壇したことを小山から「カッコよかったよ!」と褒められた増田は「俳優さんみたいなドレッシーな服装をしていって『俳優みたいな格好してきました!』って言ったらめっちゃスベった……」と苦笑い。その増田に「本出したでしょ?」と尋ねられた小山は、実姉の料理研究家・みきママとの共著で出版したレシピ本のイベントで「加藤、増田に続いて僕も本を出版できました」と発言したことがネットニュースになったと振り返った。
小山の言葉通り増田も2024年にファッションブックを出版しているが、増田は「写真はいっぱいあるけど、字は2行」と笑う。そんな2人と一緒にされ、口を挟まずにいられなかったのは作家としても大活躍する加藤。「そのニュース僕も見ました。ただ! 私が15年以上書いてきた100万字以上の物語、小説、戯曲と果たして一緒でしょうか!? 自分で言いたくないですけど直木賞候補ですから!」と激昂してみせる加藤に、会場中が大爆笑に包まれた。
和やかなMCやこれまでのヒット曲を網羅したメドレーのあと、ライブの終盤で披露されたのはアルバムの最後を飾るナンバー「エール」。過去の自分から現在の自分への“エール”を表現したこの曲を、3人はオーディエンスの大合唱に乗せて歌う。曲の最後には「まだ終われない物語」という歌詞のフレーズがスクリーンに大写しされ、25周年に向けて歩み始めたNEWSの思いがファンにはっきりと示された。


