Chageのライブツアー「Chage Live Tour 2026『One Love』」が昨日10月12日の福岡・電気ビルみらいホール公演をもって閉幕した。Chageは9月リリースのニューアルバム「Ko」を携えて4都市でライブを実施。愛知公演に吉田山田、大阪公演にシシド・カフカ、東京公演に早見優、福岡公演にtheSoulと、新作に参加したゲストを各会場に迎えてコラボレーションを披露して多くのファンを楽しませた。本稿では10月4日にZepp DiverCity(Tokyo)にて行われた東京公演の模様をレポートする。
序盤からエンジン全開
オープニングテーマが大音量で鳴り響く中、KB(G)、山田直子(B)、佐藤強一(Dr)、力石理江(Key)、YUKO(Cho)、河野健太郎(Cho / theSoul)からなるバンド・1/6(ワンスラーシックス)がステージに登場。続けてChageが軽やかな足取りでステージに現れる。ライブは「MULTI MAXのテーマ」でスタート。真っ赤なライトが照らす中、Chageはステージを所狭しと動き回りながら、序盤からエンジン全開でエネルギッシュなパフォーマンスを展開する。続けて「幸せな不条理」「愛の空で」といったエモーショナルなラブソングを畳みかけるように届けて、観客を楽曲の世界に引き込んでいった。
歌唱を終えたChageは客席を見渡して「ようこそ!」と声をかけ、「もう標準語には疲れた(笑)」と博多弁を織り交ぜながらユーモアたっぷりなMCで会場を和ませる。次に披露されたのは、吉田山田とのユニット・吉田山田柴田の「晴れ晴れ(ハレバレ)」。爽快なサウンドに乗せてタイトル通り晴れやかな歌声が場内に響き渡る。ゆったりとしたレゲエのバックビートが心地よい「The Woman I Love」、スパニッシュギターで幕を開ける色気たっぷりのミディアムチューン「夢のあとさき」といったカラーの異なる楽曲で観客を楽しませたChageは「MULTI MAXの原点で、とても大切な曲」であるというバラード「SOME DAY」を情感たっぷりに歌い上げた。
早見優とのコラボであの曲も披露
ここからは、ニューアルバム「Ko」にも参加したゲストの早見優を迎えたコラボレーションコーナーに。Chageに呼び込まれ、早見が登場すると客席から割れんばかりの拍手が沸き起こる。80年代初頭に歌番組等で何度か共演している2人は思い出話に花を咲かせ、軽快なトークを繰り広げるChageに「当時は、もっと無口な方だと思ってました(笑)」と早見が返すと会場が笑いに包まれた。コラボ1曲目は早見の代表曲「夏色のナンシー」。「恋かな / 恋じゃない」というサビのフレーズに観客たちが全力の「Yes!」を返し、場内は熱狂的な盛り上がりを見せた。続けて披露されたのは1986年にChageが早見に書き下ろしたシングル曲「Newsにならない恋」。Chageも歌唱に参加した新録バージョンがニューアルバムに収録されたことでも話題を呼んだ。高揚感あふれる演奏に乗せて2人は息の合ったハーモニーを聞かせ、歌唱後には会心のハイタッチを決めた。楽曲を提供したものの当時多忙でレコーディングに参加できなかったというChageは「40年ぶりの夢が叶いました」と笑顔を見せる。これで終わりかと思いきや、まだまだコラボは続く。最後に2人が披露したのは、Chageとシンガーソングライターの石川優子が「石川優子とチャゲ」名義で1984年に発表したデュエットソング「ふたりの愛ランド」。常夏モードの開放的なサウンドと、2人の快活な歌声に会場の熱気がグングンと上昇していく。パフォーマンスを終えた早見は弾けんばかりの笑顔で手を振りステージをあとにした。
シシド・チャゲ「Magic Knight(魔法夜曲)」で終盤に突入
興奮冷めやらぬ場内に重厚なファンクサウンドが鳴り響き、シシド・カフカとのユニット、シシド・チャゲの楽曲「Magic Knight(魔法夜曲)」へ。親交のある直木賞作家・万城目学が歌詞を手がけたこの楽曲をChageは激しいアクションを交えながら熱く歌い上げた。「真夏のInstinto」では、情熱的なラテンサウンドに合わせて即興でアコースティックギターのボディをカホンよろしくリズミカルに叩くシーンも。「CATCH&RELEASE」で盛大なハンドクラップを生み出したChageは、アメリカ旅行中に現地のブルースマンからかけられた言葉をモチーフに書いたというロックンロールナンバー「Well Well Well」を演奏。アコギを激しくかき鳴らしながらタフな歌声を聞かせる。本編の最後を飾ったのは壮大なバラード「青い空だけじゃない」。楽曲に込められた真摯なメッセージを力強く歌い届けて本編の幕を下ろした。
ステージに投げ込まれる色とりどりの紙飛行機
熱烈なアンコールに応えてChageと早見がバンドメンバーとともにステージに登場。「また何か一緒にやりましょう」というChageの言葉に早見が「新曲とか?」と答えると大きな歓声が上がる。「噛みしめて歌いたいと思います」という言葉に続けて届けられたのは今回のツアータイトルにも冠された「One Love~二人だけの軌跡~」。まっすぐな歌声が力強く響き渡る。最後の楽曲「WINDY ROAD」では、客席から無数の紙飛行機がステージめがけて一斉に投げ込まれる。色とりどりの紙飛行機で、みるみる間に埋め尽くされていくステージ。Chageのライブで恒例と化したハッピーなラストシーンに、早見も「すごーい!」と驚きの声を上げる。会場全体に笑顔の輪が広がりツアーは大団円を迎えた。
セットリスト
「Chage Live Tour 2026『One Love』」2026年10月4日 Zepp DiverCity(Tokyo)
01. MULTI MAXのテーマ
02. 幸せな不条理
03. 愛の空で
04. 晴れ晴れ(ハレバレ)
05. The Woman I Love
06. 夢のあとさき
07. SOME DAY
08. 夏色のナンシー
09. Newsにならない恋
10. ふたりの愛ランド
11. Magic Knight(魔法夜曲)
12. 真夏のInstinto
13. CATCH&RELEASE
14. Well Well Well
15. 青い空だけじゃない
<アンコール>
16. One Love~二人だけの軌跡~
17. WINDY ROAD


