L'Arc-en-Cielの結成35周年を記念したアリーナツアー「35th L'Anniversary TOUR」が、東京・国立代々木競技場第一体育館で開幕。本稿では3日間にわたった国立代々木競技場第一体育館公演のうち、10月11日の様子をレポートする。なお以下のテキストには公演内容の一部ネタバレが含まれるのでご注意を。
1991年にtetsuya(B)を中心に大阪で結成され、1994年7月にビデオシングル「眠りによせて」でメジャーデビューを果たしたL'Arc-en-Ciel。結成35周年を迎えた今も、その現役ぶりを見せつけている。今夏は2都市で行われた「SUMMER SONIC 2026」に初登場。両会場のヘッドライナーにふさわしい圧倒的なステージを繰り広げ、話題を呼んだことも記憶に新しい。
その「SUMMER SONIC 2026」の熱狂も落ち着いた頃、幕を開けたのが今回の「35th L'Anniversary TOUR」だ。過去の公演でも導入された客席が360°囲むセンターステージが採用され、ファンがメンバー4人の一挙手一投足を見つめることに。今回のツアーは35周年の歴史を詰め込んだ演出や、長年L'Arc-en-Cielを追いかけ続けてきたファンもクスリと笑ってしまう幕間など“L'Anniversary”ならではの要素が多数。hyde(Vo)いわく「すごい有名な曲」というヒット曲から、イントロが鳴ると同時にどよめきにも似た歓声が起きるレア曲までセットリストの充実ぶりも目を見張るもので、初日公演直後からSNSをにぎわせている。
周年ライブといえばノスタルジーを伴うのが常だが、それを一蹴するようにメンバーは現在の技量をもって1曲1曲を奏で、35年間に発表してきた楽曲の普遍性と強度の高さを証明していく。その中でライブのハイライトとなったのは最新曲の「総天然色」だ。4人はL'Arc-en-Ciel以外のプロジェクトやソロで培ってきた表現を余すことなく注ぎ込み、入念に磨き上げた“最新のL'Arc-en-Ciel”を360°ステージの特性を使いながら全方位に届けた。
パフォーマンス中はストイックな姿勢を貫く一方、MCとなるとアリーナ公演とは思えないほど親密なトークを展開するメンバーたち。さまざまな話題が飛び出し約1万2000人のファンを和ませる中、hydeは「35歳、いい歳になりました、我々も。でも素晴らしくないですか?」と、今も昔も変わらない自分たちのスタイルに胸を張る。さらに「L'Arc-en-Cielをやってなかったら普通のおっさんですから。皆さんのおかげで保たれています」と茶目っ気たっぷりに口にしつつ、「皆様によって生かされているバンドなので、これからもよろしくお願いします」と未来を約束した。
センターステージはメンバー同士の距離を縮めるのか、この日は何度も視線を交わし、顔をほころばせていた4人。最後にyukihiro(Dr)を中心にメンバーが向き合い笑みを交わす姿がスクリーンに浮かぶと、温かな拍手と歓声がステージを包み込んだ。「35th L'Anniversary TOUR」はこのあと福岡、愛知、神奈川、千葉、大阪で展開され、12月27日の東京・有明アリーナでファイナルを迎える。
公演情報
35th L'Anniversary TOUR(※終了分は割愛)
2026年10月31日(土)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
2026年11月1日(日)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
2026年11月21日(土)愛知県 IGアリーナ
2026年11月22日(日)愛知県 IGアリーナ
2026年11月28日(土)神奈川県 横浜アリーナ
2026年11月29日(日)神奈川県 横浜アリーナ
2026年12月12日(土)千葉県 ららアリーナ東京ベイ
2026年12月13日(日)千葉県 ららアリーナ東京ベイ
2026年12月16日(水)大阪府 大阪城ホール
2026年12月17日(木)大阪府 大阪城ホール
2026年12月24日(木)東京都 有明アリーナ
2026年12月26日(土)東京都 有明アリーナ
2026年12月27日(日)東京都 有明アリーナ


