iriにとって最大規模のワンマンライブ「iri 10th Anniversary LIVE "Period"」が10月22日に神奈川・ぴあアリーナMMで開催された。
ホーンとストリングスも
2016年10月にアルバム「Groove it」でメジャーデビューし、今年デビュー10周年を迎えたiri。アニバーサリーイヤーにあたる2026年の10月20日に初のフォトエッセイ「相反」を発表し、21日にベストアルバム「2016-2025」をリリースした。ぴあアリーナMM公演の来場者に向けて、iriは「区切りをつけて終わるようできっとそれは新たな始まりの日。誰も予測できないことが待ってる、10月22日。自分なりの楽しみ方で、それぞれのリズムでみんなと私が歩んでこれたこの10年を解放したり語らいながら思う存分、お祝いしよう! きっと美しい気持ちと出会えるはず」とメッセージを送っていた。
iriにとって大きな節目にあたるメモリアルな公演とあって、ぴあアリーナMMには開演前から熱気と期待が渦巻く。SEが止んで場内が暗転したあと、スポットライトがiriの姿を照らし出し、客席からは歓迎の声が上がった。ステージに立つのはiriはもちろん、カンノケンタロウ(G)、村田シゲ(B / □□□)、村岡夏彦(Key)、上原俊亮(Dr)というおなじみの面々にホーンとストリングスを加えた大所帯のバンドメンバー。長く愛され続けるキラーチューン「Sparkle」でライブの口火を切り、「Pick you up」ではさわやかなグルーヴでアリーナを満たしていく。その後も「Corner」「渦」とiriのキャリアに燦然と輝くグルーヴィなナンバーが連投され、アリーナの熱は高まり続けた。
ここまでパワフルなステージングで魅せたiriだが「緊張してます! みんな来てくれるかなって心配してました」と本音をこぼす場面も。「今日はiriのデビュー10周年という節目なんだけど、みんなが駆け抜けてきた10年でもあって。ホントに10年間お疲れ様でした」とWaver(iriファンの呼称)を労ったiriは、「自分の記憶の中に、みんながいつもいたなと思って、楽屋で泣きそうになりながら、泣かないぞと思ってました」とファンの存在を再確認した。そんな温かなMCを経て、アカペラで始まったのは「Wonderland」。iriはメインステージから延びる花道をゆったりと歩きながら、「笑っていたいんだ君と」のフレーズで観客を指差し、客席にマイクを向けてシンガロングを煽った。
ぴあアリーナMMを目指した理由
「stroll」のスムースなフロウでオーディエンスを惹き付けたあと、iriはぴあアリーナMMへの思いを口にする。
「地元が神奈川の逗子なので、神奈川でこの特別な日を過ごしたいなと思ってぴあアリーナにしました。地元の逗子や横浜での出会いが今につながってるなとすごく感じています。あと、RADWIMPSさんの『FOREVER DAZE』というアルバムの『Tokyo (feat. iri)』という曲に客演で参加させてもらった縁で、リリースツアーのぴあアリーナ公演のステージにお誘いいただいたんです。当時、私は5周年を迎えたあたりで、これからどう進んでいこうかなって、けっこうネガティブになってる時期で。RADWIMPSさんのライブはホントに素晴らしくて刺激を受けて、その日から『このステージでワンマンがしたい』という夢を密かに持っておりました。RADWIMPSさんが自分に夢を与えてくれたように感じていて、ようやく今日叶いました」
iriはRADWIMPSへの感謝を示すように、彼らのトリビュートアルバムでカバーした「ふたりごと」を初披露。中学時代から聴き込んできた思い入れの強いこの曲で、魂のこもったラップを放った。「飛行」からは夜の静寂へと誘うように、しっとりしたバラードナンバーが続く。暗がりの中、スポットライトを浴びたiriはガットギターで「はじまりの日」、エレキギターで「brother」を弾き語り、切ない余韻を残した。
まだまだ踊れそうですか?
ライブが折り返しを過ぎ、「まだまだ踊れそうですか? いけますか?」という煽りをきっかけに投下されたのは「Runaway」。重厚なサウンドにも負けないソウルフルな歌声が場内を満たし、iriらしい重低音の効いた「friends」や「摩天楼」では極彩色の光の演出も相まって会場のボルテージが一気に上昇する。その後の「STARLIGHT」「Season」でも勢いは止まらず、ビビッドなアンサンブルと生き生きしたボーカルがさらなる高揚感を演出した。
「Run」をクールに歌ってみせたiriは、本編の終わりに最新曲「Period」を初披露。10年を迎える心境やファンへの思いをつづったこの曲をまっすぐ届け、「僕でいれるのは 君でいてくれた」というフレーズを情感たっぷりに歌い上げた。
紙吹雪が舞うフィナーレ
アンコールに応えてステージに再登場したiriは、「力説」も初パフォーマンス。優しく穏やかな歌声に、先ほどまで熱狂していたWaverがじっと耳を傾ける。「私のリズムを崩さずに生きていく」という人生の指針を示した「rhythm」のあと、ラストソングとして24曲目に披露されたのは「24-25」。ハツラツと歌うiriやクラップするファンの頭上には紙吹雪が舞い、華やかなフィナーレを迎えた。改めて祝福の言葉を投げかけるファンに対して「泣かないと決めてたので、なんとかこらえてる。これからも感動したことを曲にしていこうと思います。11年目もよろしくお願いします」と誓ったiri。バンドメンバーと整列して一礼したあとも、集まったファンに感謝の言葉を送り続けた。
iriは11月18日にニューシングル「Period」、2027年春には7thアルバム(タイトル未定)をリリース。12月6日に台北・Legacy TERAでワンマンライブ「iri 2026 TAIPEI ONE-MAN SHOW」、12月20日に自身初のビルボードライブ公演「iri 10th Anniversary LIVE "after party" at Billboard Live TOKYO」、2027年5月から7月にかけてホールツアー「iri Hall Tour 2027」を行う。
セットリスト
「iri 10th Anniversary LIVE "Period"」2026年10月22日 ぴあアリーナMM
01. Sparkle
02. Pick you up
03. Coaster
04. Corner
05. 渦
06. Wonderland
07. Only One
08. stroll
09. ふたりごと(オリジナル:RADWIMPS)
10. 飛行
11. はじまりの日
12. brother
13. 会いたいわ
14. Runaway
15. friends
16. Swamp
17. 摩天楼
18. STARLIGHT
19. Season
20. Run
21. Period
<アンコール>
22. 力説
23. rhythm
24. 24-25
公演情報
iri 2026 TAIPEI ONE-MAN SHOW
2026年12月6日(日)台北 Legacy TERA
https://kktix.com/users/sign_in
iri 10th Anniversary LIVE "after party" at Billboard Live TOKYO
2026年12月20日(日)東京都 ビルボードライブ東京
[1st]OPEN 15:30 / START 16:30
[2nd]OPEN 18:30 / START 19:30
https://iri-fc.com/billboard_261220/
iri Hall Tour 2027
2027年5月3日(月・祝)大阪府 梅田芸術劇場
2027年5月5日(水・祝)石川県 金沢市文化ホール
2027年5月14日(金)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)
2027年5月15日(土)岡山県 倉敷市芸文館
2027年5月22日(土)北海道 札幌市教育文化会館 大ホール
2027年5月27日(木)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2027年6月11日(金)宮城県 東京エレクトロンホール宮城
2027年6月19日(土)福岡県 福岡市民ホール
2027年7月2日(金)東京都 SGC HALL ARIAKE
https://iri-fc.com/halltour2027_ticket/


