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生田絵梨花がピアノ、ギター、そしてドラム演奏で“聖地”沸かせたツアーファイナル

ピアノを弾く生田絵梨花。(撮影:松本いづみ)
12分前2026年10月20日 6:02

生田絵梨花が10月14日に東京・NHKホールで全国ツアー「Erika Ikuta Tour 2026『I.K.T』~I Know Tomorrow~」のファイナル公演を開催。今年4月にリリースした自身初のフルアルバム「I.K.T(I Know Tomorrow)」を携え、全国6都市を回った。この記事ではファイナル公演の模様をレポートする。

NHKホールでライブをすることが1つ目標でした

花が舞い落ちる舞台にゆっくりと進み出た生田が歌い始めたのは「花のひとひら」。香取真人(G)、木村将之(B)、伊賀拓郎(Key)、田中陽(Dr)、今野均(Violin)によるバンドの生演奏をバックに、たおやかな歌声が響き渡った。「ツアーファイナル、楽しんでいきましょう!」と生田が元気いっぱいに声を弾ませ、「trampoline」を軽やかに届けると、会場に楽しげなハンドクラップが沸き起こった。「『trampoline』で泣きそうになっちゃった」とライブ序盤から生田は感極まった様子。「NHKホールで自分のライブをすることが1つ目標でした。『紅白歌合戦』で立たせていただいたり、隣のスタジオに『Venue101』で毎週通っていたり、『風、薫る』を撮影していたり。そんなゆかりのある聖地のような場所で皆さんと一緒にライブができるのがすごくうれしいです」と彼女は喜びを噛み締めた。

ここから生田はピアノによる弾き語りで楽曲を披露していき、「かくれんぼ」では「もういいかい?」「もういいよ」とオーディエンスと掛け合いを楽しむ。「I'm gonna beat you!!」では観客の手拍子に乗せて弾むような歌声を届け、ピアノソロでも会場を沸かせた。ジャジーなナンバー「上出来」を観客と一緒に歌ったあと、生田はアメリカ・ニューヨークに1人旅に行ってきたことを報告。ブロードウェイでミュージカルを5本ほど観たという彼女が「『またミュージカルがやりたい!』という気持ちになりました!」と話すと、期待や応援の思いが込められた大きな歓声が響き渡る。その声を受け取った生田は、「皆さんが待ってくれているということが今わかったので、またミュージカルに出られるようにがんばりたいと思います!」と意気込んだ。

ブロードウェイより大きな歓声

切ない別れを描いたバラードソング「ピリオド」を皮切りに、生田はラブソングを続けて披露していく。「Spring」では大切な人を失ったあとの色褪せた世界で生きていく思いを歌い上げる。花火の音から始まった「夏恋風」では夏の淡い恋を情緒的な歌声で表現。さらに“都会の女性の夜”をイメージして制作した「ナイトアクアリウム」をスタンドマイクで繊細に歌い上げたあと、R&Bナンバー「the boy is mine」を振付を交えながらドラマチックに届けた。

その後歌唱されたのは、テレビアニメ「本好きの下剋上 領主の養女」のエンディングテーマ「今も、ありがとう」。ケルト調の温かなサウンドに乗せて、彼女は母やファンといった大切な人々への感謝の思いを歌い上げた。ディズニー映画「ウィッシュ」のテーマ曲「ウィッシュ~この願い~」では卓越した表現力が際立つ歌唱と雄大なアンサンブルにオーディエンスがじっくりと聴き入り、演奏が終わると大きな歓声と拍手を生田に贈る。衣装を早着替えした生田は「皆さんの歓声はブロードウェイより大きかったです!」とうれしそうに声を弾ませた。

挑戦してよかったなと思います!

ここで生田はアコースティックギターを携えて、「三ツ矢サイダー」のCMソングにもなったSUPER BEAVERの「青い春」を晴れやかに披露。さらにTUBEの夏の名曲「シーズン・イン・ザ・サン」を爽快に歌い、場内にタオル回しの旋風を巻き起こした。キャッチーなダンスが繰り広げられたのは、濱家隆一(かまいたち)とのユニット“ハマいく”のナンバー「ビートDEトーヒ」。これまで生田はこの曲でバイオリン、アコースティックギター、エレキギターといったさまざまな楽器に挑戦してきたが、今回は間奏に突入するとドラム台に移動。ダイナミックなドラミングで場内を大きく沸かせ、ライブのハイライトを生み出した。さらに彼女は「Clap & Clap!」「アンサンブル・シャングリラ」といったアップテンポのナンバーを連投。会場にシンガロングを巻き起こし、「皆さん最高です! 人ってこんな大きな声が出るんだね! めちゃくちゃパワーもらいました!」と目を輝かせた。

半年にわたって練習したというドラムへの挑戦を終え、「前回のツアーのファイナルで『ドラムをやってみたい』なんてことを口走ってしまいまして。言ったからにはやろうとチャレンジ精神を燃やして、叩かせていただきました。皆さんのおかげでめっちゃ楽しかったし、挑戦してよかったなと思います!」と充実した様子で語った生田。客席から「次はー?」という声が上がると、彼女は「いや、わかってる……次にベースやったらバンド制覇なの」と、ステージ上で一度「やる」と言ってしまうとドラム同様に引き返せなくなってしまうため葛藤の表情を浮かべる。生田は来年迎える30歳を前に「無理はできない歳なの(笑)」と言いつつも、観客やバンドメンバーの声を受けて最終的には「いつになるかはわからないけど、いつかは挑戦したいと思います!」と宣言した。

ライブ終盤を迎え、生田はコロナ禍に生まれて初めて自分でゼロから作り上げた楽曲「No one compares」をピアノの弾き語りでじっくりと歌唱。最後には「朝、目が覚めたら」で温かなメッセージを紡ぎ上げた。

皆さんの心の扉をノックできるような音楽を

アンコールを求める拍手に呼ばれた生田は猫耳を付け、10月14日配信リリースの絵本「ふみきりねこ」テーマソング「にゃんとかにゃるる」をキュートにパフォーマンスした。続いて披露されたのは「制服のマネキン」「君の名は希望」「きっかけ」といった乃木坂46の楽曲を制作した杉山勝彦が作曲し、生田が作詞した楽曲「百日草」。彼女はグループでともに時間を過ごしてきた大切な仲間たちを思って書き上げたこの曲を通して、変わらない愛情と強い絆を表現した。

「今日は勝手に顔が動いてしまうくらい、たくさん笑ってたなって思います。皆さんの笑顔も見ることができてすごくうれしいんですけど、普段こう生きていく中で、きっとそれぞれいろんな悩みや迷いを抱えていて、今日はそんな思いを抱えながらもありったけの笑顔を見せてくれているんじゃないかな。そんなことを勝手に想像していました」と会場を見渡した生田。彼女は「皆さんそれぞれの中に心の部屋みたいなものがあるとしたら、私にはその鍵を開けることはできないって思ってます。自分の心の鍵を開けるのは、自分しかできないから。でも、その扉をノックすることはできるはずで。だから私は、皆さんの心の扉をノックできるような音楽を、時間を、気持ちを、渡し続けていきたいです。自分が未熟なので、そこに説得力を持たせるには時間がかかっちゃうかもしれないけれど、そうやって一歩ずつ皆さんとともに歩んでいけたらいいなって。そう思わせてくれたのは、皆さんがいつも私の閉じこもりそうになる心を信じて、こうやって温かい眼差しを送り続けてくれているからです。私は本当にそれに救われています。いつもありがとうございます」と感謝の思いを伝えた。生田はそんな思いを込めて、柳沢亮太(SUPER BEAVER)の提供曲「だからね」をまっすぐに届ける。ラストは音楽で心をつなぎ合う喜びが詰まったナンバー「シンフォニー」をオーディエンスに贈り、笑顔でツアーに幕を下ろした。

なお生田は12月6日に神奈川・ビルボードライブ横浜、23日に東京・ビルボードライブ東京でライブ「Erika Ikuta Premium Billboard Live 2026」を開催することを発表した。

セットリスト

生田絵梨花「Erika Ikuta Tour 2026『I.K.T』~I Know Tomorrow~」2026年10月14日 NHKホール

01. 花のひとひら
02. trampoline
03. かくれんぼ
04. I'm gonna beat you!!
05. 上出来
06. ピリオド
07. Spring
08. 夏恋風
09. ナイトアクアリウム
10. the boy is mine
11. 今も、ありがとう
12. ウィッシュ~この願い~
13. 青い春
14. シーズン・イン・ザ・サン(TUBE)
15. ビートDEトーヒ
16. Clap & Clap!
17. アンサンブル・シャングリラ
18. No one compares
19. 朝、目が覚めたら
<アンコール>
20. にゃんとかにゃるる
21. 百日草
22. だからね
23. シンフォニー

公演情報

Erika Ikuta Premium Billboard Live 2026

2026年12月6日(日)神奈川県 ビルボードライブ横浜
[1st]OPEN 15:00 / START 16:00
[2nd]OPEN 18:00 / START 19:00

2026年12月23日(水)東京都 ビルボードライブ東京
[1st]OPEN 16:30 / START 17:30
[2nd]OPEN 19:30 / START 20:30

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