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ゆずは常に現役、Kアリーナで30周年開幕「この先も新しいクリエイティブを生み出し、進化し続けます」

「心をとめないで」を披露するゆず。
6分前2026年10月26日 4:01

ゆずのアニバーサリーライブ「ゆず 30周年開幕記念ライブ 心をとめないで」が10月23日から25日にかけて地元・神奈川県横浜市のKアリーナ横浜で開催された。

3日間だけの特別公演

1997年10月25日にミニアルバム「ゆずの素」でCDデビューしたゆず。北川悠仁と岩沢厚治は2023年9月にこけら落とし公演を行ったKアリーナ横浜で、記念すべき30周年イヤーのスタートを切った。

5月から7月まで初の弾き語りアリーナツアー「ゆず 弾き語りアリーナツアー 2026 心音」を行ったゆずだが、今回は磯貝サイモン(Bandmaster)、芳賀義彦(G)、前田恭介(B / androp)、松原“マツキチ”寛(Dr)、松本ジュン(Key)、佐藤帆乃佳(Violin)、三國茉莉(Violin)、菊池幹代(Viola)、結城貴弘(Cello)からなる“心とまらないバンド”とともに大ヒットナンバーやレアな選曲など全19曲を披露。3日間だけの特別公演とあって、Kアリーナ横浜には計6万人のゆずっこ(ゆずファンの呼称)が駆け付け、祝福のエールを送った。この記事では2日目となる10月24日公演の模様をレポートする。

オーディエンス約2万人はゆずのライブでおなじみのラジオ体操第一で体をほぐし、彼らを迎える準備を整える。場内が暗転すると新曲「心をとめないで」をアレンジしたSEが流れ、ゆずっこがリズミカルに手拍子。スポットライトの光で北川と岩沢の姿が浮かび上がると、アリーナは歓喜の声に沸き立った。1曲目は「心音」。ゆずは鼓動のようなビートの上で、「君と今 生きる」というメッセージを気迫のこもった歌声とアコースティックギターで表現していく。「飛べない鳥」「栄光の架橋」でも湧き上がるエネルギーをパフォーマンスに昇華させ、オーディエンスの心に揺さぶりをかけたゆず。壮大なナンバーの連続に、北川は「すみませんね。濃厚な3曲からお届けしています」といたずらっぽく笑った。

カップリング曲を掘り起こす

「コロナ禍とかいろんなことがあってもくじけずに25周年を迎え、30周年にたどり着こうとしています。ここ5、6年のコンサートを振り返りながら曲をお届けしていきます」という北川の言葉をきっかけに、「桜木町」のアフターストーリーとして制作した「NATSUMONOGATARI」へ。有観客ライブが全公演中止となり、オンラインライブとして開催した「YUZU ONLINE LIVE 2021 YUZUTOWN / ALWAYS YUZUTOWN」の映像が流れる中、切ないラブストーリーが紡がれる。オリエンタルなサウンドが光る「君を想う」では「YUZU ARENA TOUR 2022 PEOPLE / SEES -ALWAYS with you-」、ハミングが心地よい「Chururi」では「YUZU ARENA TOUR 2024-2025 図鑑」のライブシーンがスクリーンに映し出され、ゆずの過去と現在が交差する演出でファンを喜ばせた。

北川が「パネルクイズ アタック25」の児玉清を彷彿とさせる司会ぶりで盛り上げ、岩沢が適度にツッコミを入れた「クイズ心をとめないで!!」企画を挟み、カップリング曲を掘り起こすセクションへと突入。「赤いキリン」「月影」で会場の空気を静かに引き締め、「朝もやけ」では岩沢が茶目っ気のある表情でアコギを軽快に鳴らすなど、緩急のある演奏が繰り広げられた。ゆずのカウントアップから届けられたのは「翔」。「どこにも行かないよ ずっとそばに」というフレーズを繊細に歌い上げ、北川と岩沢はほほえみを浮かべた。

30年とは言わず、この先も

レアな選曲でファンをうならせたゆずは、鮮やかな光の演出とともに「ビューティフル」「表裏一体」を連投。未来へと突き進む覚悟を示すような魂みなぎるパフォーマンスで観客を圧倒した。穏やかな歌声が重なった「カナリア」を経て、「公私混同」からはライブの終わりに向かって再び勢いが加速していく。日本テレビ系「DayDay.」のテーマソング「ニュービギニング」の冒頭では、番組司会の山里亮太(南海キャンディーズ)風に北川が「おっはようございまーす!」と挨拶。晴れやかなアンサンブルに乗せて2万人のクラップが弾け、アリーナにはえも言われぬ一体感が生まれた。ゆずの大定番「夏色」でもゆずっこがライブグッズのタンバリンを打ち鳴らして場内がひとつに。ステージから降りた北川は「ソレソレソレ! 30周年! 30周年」と盛り上げ、アリーナエリアのファンとハイタッチを交わす。そして、用意されたくす玉を割ると、「祝30周年」の垂れ幕が姿を見せた。祝福ムードに満ちた場内で、北川はあふれる思いを言葉にする。

「30年近くもやれると思ってませんでした。一生懸命続けてたらもうすぐ30年というところまできて。30年と聞くと大御所をイメージするけど、会場を走り回ってくす玉を割るとは思ってなかったな(笑)。ありがたいことに音楽を楽しみにしてくれる人がいるから、曲を作らずには、ライブをやらずにはいられない体になりました。常に現役でここまでたどり着くことができました。素晴らしいバンドメンバーやスタッフ、何よりみんながいてくれることで走り続けることができました。30年とは言わず、この先も新しいクリエイティブを生み出し、進化し続けます」

北川の言葉のあと、本編ラストに初披露されたのは、公演と同じタイトルの「心をとめないで」。2人は今後もゆずをまっとうする覚悟を示すように、この曲をまっすぐに歌い上げた。

アンコールを求めるゆずっこが「贈る詩」を合唱する中、ステージに戻ってきたゆずはパワフルなアコギのストロークから「アゲイン2」を熱唱。NHK東日本大震災15年の震災伝承ソングとして書き下ろした「幾重」では美麗なサウンドに繊細な歌声を重ね、紙吹雪が舞う中、感動的なエンディングを迎えた。オフマイクで感謝を伝えたゆずには、大きな拍手が降り注いだ。

WOWOWでは10月25日公演の模様を2027年1月に放送・配信。Leminoでの配信も決定した。ゆずは2027年春にオールタイムベストアルバムをリリース。同年5月15日と16日に神奈川・日産スタジアムでデビュー30周年を記念したライブ「YUZU 30th ANNIVERSARY STADIUM LIVE 2027 日産スタジアム」を行う。

セットリスト

「ゆず 30周年開幕記念ライブ 心をとめないで」2026年10月24日 Kアリーナ横浜

01. 心音
02. 飛べない鳥
03. 栄光の架橋
04. NATSUMONOGATARI
05. 君を想う
06. Chururi
07. 赤いキリン
08. 朝もやけ
09. 月影
10. 翔
11. ビューティフル
12. 表裏一体
13. カナリア
14. 公私混同
15. ニュービギニング
16. 夏色
17. 心をとめないで
<アンコール>
18. アゲイン2
19. 幾重

「ゆず 30周年開幕記念ライブ 心をとめないで」番組情報

放送・配信日時

WOWOW / Lemino 2027年1月放送・配信

YUZU 30th ANNIVERSARY STADIUM LIVE 2027 日産スタジアム

DAY 1「ゆ」

2027年5月15日(土)神奈川県 日産スタジアム

DAY 2「ず」

2027年5月16日(日)神奈川県 日産スタジアム

(撮影:中島たくみ、Masanori Naruse、鈴木健太)

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