まもなくメジャーデビュー10周年を迎えるヤバイTシャツ屋さんのワンマンツアー「ヤバイTシャツ屋さん "Magical Tank-top Parade" ONE-MAN TOUR 2026」のラストを飾る東京・Zepp Haneda(TOKYO)6DAYS公演が昨日10月27日に開幕。2016年にリリースした1stフルアルバム「We love Tank-top」の全曲を含む27曲が披露された。
Zepp Haneda 6DAYS、ついに開幕
大阪芸術大学の軽音サークルで結成され、2016年11月2日に「We love Tank-top」でユニバーサルシグマよりメジャーデビューを果たしたヤバT。こやまたくや(G, Vo)が中心となって制作する楽曲は、独特な価値観とひねくれつつもウィットに富んだ解釈でつづられた歌詞、一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディ、そして3人が愛するパンクロックをリスペクトしたサウンドが幅広い世代の音楽ファンの心をつかんできた。ライブバンドであるという誇りを胸に、ヤバTは2021年に東京・Zepp Tokyoにて5DAYS公演を行ったが、当時はコロナ禍。キャパよりかなり少なめの人数制限や声出し禁止などさまざまな規制が設けられ、ヤバTが理想とする“Zepp 5DAYS”公演は叶わなかった。そんな悔しいエピソードを経て、デビュー10周年の今年、満を持して行われるのが今回のZepp Haneda(TOKYO)6DAYS。これまでに6枚のフルアルバムをリリースしていることにちなみ、1日目は1stアルバム、2日目は2ndアルバムというように、各日でアルバムの全収録曲を披露していくという趣旨のライブで、各アルバムの楽曲に新旧楽曲を織り交ぜたセットリストが用意されている。最終日のみ本ツアーのタイトルにも掲げられている最新アルバム「Magical Tank-top Parade」の収録曲を中心とした、このツアーのファイナルにふさわしいセットリストでライブが行われる予定だ。
伝説の始まり!タイムトラベルの旅で懐かしの演出続々
初日のチケットはソールドアウトし、フロアはすし詰め状態。ステージ前にはダイバーたちを受け止めるべくセキュリティが15人ほどずらりと並んでいる。背後の壁に「"We love Tank-top" TOUR 2016-2017」のバックドロップが映し出される中、3人は10年前の衣装でステージに登場。こやまが「Zepp Haneda 6DAYS!! 伝説の始まり! 10年前のアルバムの曲を10年経ったヤバイTシャツ屋さんがブチかますぜ~!」と言い放ち、3人は「We love Tank-top」でライブの幕開けを飾った。そのまま「Tank-top of the world」になだれ込み、フロアにはダイバーが続出。ありぼぼ(B, Vo)が作詞・作曲した「L・O・V・E タオル」では、この10年間の“アーカイブ”と言わんばかりに歴代のツアータオルが観客の頭上でぐるぐると回された。
最新アルバムのタイトル曲「Magical Tank-top Parade」で、盤石なアンサンブルを響かせたヤバTは改めてZepp Hanedaでの6DAYSライブの趣旨を説明。ありぼぼは「タイムトラベルの旅で、10年前の曲をお楽しみください」ともっともらしいアナウンスをして会場を笑わせ、もりもりもと(Dr, Cho)とともに大阪・天王寺やなんばと大阪芸術大学のある喜志駅周辺の手描き巨大地図をステージに持ち込む。これはヤバTが昔ライブで行っていた“土地説明”のコーナーの再現で、こやまはドラムスティックを手にヤバTの曲に登場する地名や用語を解説した。さらに「新曲です。『Dead or Alive』」とありもしない曲でフェイントをかけるという昔のヤバTらしいボケも飛び出し、当時を懐かしむ観客もいる中で、こやまは「10年でけっこう洗練されていってるから!」「今は10年前のノリをリバイバルでやってるだけ!」と若かりし頃のノリを恥ずかしがる。一方ありぼぼは「うちは変わらんメンタルでできてる」とプロフェッショナルな一面を覗かせ、ライブ後半で突如こやまから振られたあいうえお作文のリクエストにも持ち前の頭の回転の速さを発揮して、時事ネタを盛り込んだストーリー性のある作文を華麗に披露していた。
SNSを活用し荒波を乗りこなしてきた10年
こやまもそうは言ったものの「マイク臭いな……」と当時のノリでつぶやき、ありぼぼが「こやまさん、いいのありますよ」と、フロアの上部にぶら下がった巨大なカーリフレッシュナーを指さす。そんなやりとりを経て始まった「DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ」では、こやまが一節を歌っただけで会場から盛大なシンガロングが沸き上がった。その後もヤバTは「We love Tank-top」の収録曲を中心に楽曲を次々と披露していく。続いてヤバTは自主制作シングル「ピアノロックバンド」に収録されていた「Don't stop SNS」から、最新アルバムのリード曲「アルゴリズムの犬」へとつなぐという、SNSを活用し、そして荒波を乗りこなしてきたヤバTの歴史が感じられる楽曲のコンボで会場を沸かせた。
自分たちらしくやってきたから今この景色が見れている
ヤバTは最前線で活躍するバンドを羨ましく思い、高みの見物ならぬ“下見の見物”をしながらも、自分たちにしかできない音楽を模索し、今のスタイルにたどり着いた。こやまは「自分たちらしくやってきたから今この景色が見れている」とZepp Hanedaを埋め尽くすファンに感謝の思いを伝え、大学の部室で作ったという「流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い」を熱唱。ありぼぼの勇ましい歌声と、もりもとのダイナミックなビートに後押しされながら、こやまが堂々と歌うと、オーディエンスもそれに呼応するように大合唱を繰り広げた。そしてこやまは当時の自分に言い聞かすように「10年経ってヤバイTシャツ屋さんはとんでもなく強くなったぜ! ロッキンも一番デカいステージに立ってるし、Zepp Hanedaで6日間もライブやってんぞ!」と叫び、パンクロックをやる者としてのプライドを込めた1曲「Blooming the Tank-top」の演奏へとつなげた。
10年前のヤバTの代名詞であった「あつまれ!パーティーピーポー」で本編を華々しく締めくくったヤバT。アンコールの「喜志駅周辺なんもない」のコール&レスポンスでは、6日間お世話になるZepp Hanedaのスタッフに大いに媚を売り、最後は「We love Tank-top」をもう一度演奏して、初日公演を終えた。Zepp Haneda公演は初日と最終日のチケットは売り切れているものの、中日のチケットはまだまだ販売中。各プレイガイドに加え、Zepp Hanedaの会場でもチケットが販売されている。
セットリスト
「ヤバイTシャツ屋さん "Magical Tank-top Parade" ONE-MAN TOUR 2026」2026年10月27日 Zepp Haneda(TOKYO)
01. We love Tank-top / short ver.
02. Tank-top of the world
03. L・O・V・E タオル
04. メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
05. Magical Tank-top Parade
06. ウェイウェイ大学生
07. 天王寺経由してなんば
08. WEST NIGHT
09. PAC-MANISM
10. ハッピーウェディング前ソング
11. DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ
12. 週10ですき家
13. ZIKKA
14. 天王寺に住んでる女の子
15. かわE
16. Don't stop SNS
17. アルゴリズムの犬
18. dabscription
19. 流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い
20. Blooming the Tank-top
21. NO MONEY DANCE
22. 無線LANばり便利
23. あつまれ!パーティーピーポー
<アンコール>
24. ネコ飼いたい
25. スプラッピ スプラッパ
26. 喜志駅周辺なんもない
27. We love Tank-top / short ver.


