堂本剛のクリエイティブプロジェクト.ENDRECHERI.が、ファンクラブイベント「funk love meeting 2026△ Hello !!! Epunpunther !!! Erother !!! △」を10月25日に大阪・森ノ宮ピロティホール、31日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催した。
今年はライブツアー「.ENDRECHERI. 2026 LIVE TOUR『NEW CHAPTER』」の開催、約5年ぶりとなるオリジナルアルバム「new chapter purple」のリリース、15回目となる京都・平安神宮での奉納公演、ライブハウスを舞台にしたセッション企画「どない夜ねん ~ご無理のない範囲でよっていきーYA!!!!~」の始動など、休む間もないほど精力的な活動を展開中の堂本。現在も初のビルボードライブツアー中でありながら、ファンクラブイベントに加えて独演会「帰ってきた 小喜利の私」を敢行するなど、アーティストとしてタレントとして、八面六臂の活躍を見せている。この記事では、堂本が約3時間にわたってしゃべり倒したパシフィコ横浜公演の模様を紹介する。
最新アルバム「new chapter purple」生解説
ネイティブスピーカーばりの美しい英語の発音が光る影アナに観客が感嘆する中、堂本はリラックスした表情で登場。開口一番「今日は東京ディズニーランドへようこそ」と冗談を飛ばして観客をさっそく和ませると、この日の定位置であるソファーへ。発音がよすぎる影アナについて言及し、自らもなめらかな発音の英語を交えながら「ざっくばらんにいろんなお話ができたらと思っております」「堂本剛、来日公演ということでお送りさせていただきます」とうそぶき、会場に笑いを起こした。
この日、堂本は音楽に限らず自身の表現活動をさまざまな切り口で紹介。まずは最新アルバム「new chapter purple」についてのトークを始める。BREIMENとのコラボレーションから生まれた「Thinking Time feat. BREIMEN」や、亡き恩人を思って書いた「涙パスタ」、コロナ禍での経験を経て生まれた「空は繋がっているから」、堂本がかつての“フィールド”でともに過ごした仲間たちについて歌った「Heart of Rainbow」など、楽曲が生まれた背景を細やかに解説していく。
「涙パスタ」の解説時には、傷付いた出来事を機に生まれた「Blue Berry」の話題も飛び出し、堂本は「ライブで歌うことでお客さんが盛り上がってくれると、そういう経験も受け止め方が変わってくる」と、柔らかな笑みで過去に思いを馳せた。このアルバム解説コーナーでは、「ASTRA BEAT」の音楽制作ソフト(DAW)の画面を投影しながら、楽曲を構成する膨大なパラデータのトラックを再生したり、ミュートしたり、制作の様子をチラ見せ。DAW初心者のファンに向けて、パラデータを“ちくわ”と表現するなど、わかりやすく自身の音楽制作の現場を紹介していく。「こんなふうにして音を抜き差しすると、曲のイメージが変わるじゃないですか。これを家でやってると、何本ものちくわと向き合いながら『この具はいらないな』『やっぱりこの具は戻そう』みたいなことを永遠にできちゃうんです。だから僕はいつも思ってます、『締め切り、ありがとう』って」とにっこり。締め切りによって楽曲が完成に至る“アーティストあるある”を披露した。
使用水量は約33.9トン!平安神宮奉納公演の舞台裏
「new chapter purple」にまつわる話をたっぷり披露したあとは、近年のライブ演出における相棒であるクリエイターの谷聰志氏を助っ人として召喚。谷氏とSNS論を交わしながら、Instagramに投稿された写真のファッションポイントや、TPOに合わせたヘアスタイルを動画を交えて説明するなど、ビジュアルにまつわるコーナーを繰り広げていく。ヘアメイクについての解説では、かつて堂本をきっかけに流行したアシンメトリーについての秘話も明かされた。20代の頃にパニック障害を発症したことで外に出られず、自ら髪を切らざるを得なかった堂本。そのとき偶然生まれたのが、アシンメトリーだという。堂本いわく、アシンメトリーはギャル男の間で大流行し、後輩たちにも波及し、最終的にはNON STYLEの井上裕介によって“ゴール”を迎えたとか。ユーモアたっぷりに在りし日の出来事を振り返った堂本は、「ネガティブな出来事をポジティブなことに変えていけると知った」と自らの人生観をのぞかせた。
ビジュアルに関連したブロックのあとは、9月に開催された平安神宮での奉納公演の舞台裏を解説するコーナーへ。噴水の動きやレーザー演出のタイミングをスタッフとともに詰めていく堂本の姿と、ライブの映像が同時に上映され、スペクタクルなパフォーマンスの裏側がつまびらかにされていく。さらに堂本は公演開催に際して、3日間で関わったスタッフ約300名、映像カメラ9台、トラック29台、レーザー9台、扇風機6台、約33.9トンの水が動員され、お弁当1558食、お茶・お水のペットボトル約2400本が消費され、気象予報士による天候関連の報告が32回あったことなどを発表。公演の成功に向けての並々ならぬ努力、そしてかかる労力を明かしてファンを驚かせた。
ステージで緊張のフリースローチャレンジ
ここで堂本は、制限時間2分の間に決めたシュートの本数によって、たわしが贈られたり、今後のライブスケジュールを発表したりするフリースローチャレンジに挑むことに。かつてバスケットボール部に在籍していた堂本は1本目を難なく決めたあと、美しいフォームでボールをゴールネットに投げ込んでいく。「制限時間内に10本のシュートは難しいのでは?」という谷氏の不安をよそに、1分18秒で見事10本目のシュートを決めると、会場は大いに沸き立った。
チャレンジを成功させたあかつきに、と告知されたのは2027年春に行われるツアーの東京公演の日程、「ツアーの開催を友達3人に共有する」「ツアーに友達3人を連れてくる」というファンに向けての“お願い”など。そして、最後に「2027年12月12日(日)有明アリーナ」と.ENDRECHERI.活動25周年ライブの開催と日時がアナウンスされた瞬間、観客は「おおっ!」と予想外の発表に声を上げた。谷氏はライブ開催まで約400日あることを補足し、「ChatGPTによると、400日あると1日30分の学習で英語の基礎が身につくそうです」と進言。このアドバイスに堂本は「じゃあ、12月のライブのMCは全部英語にしようかな。今日の影アナの人に英語習おうかな」と話しつつ、「2027年は違う景色を見にいく年になる」と力強く述べた。
堂本剛が最後に明かした現在地
SNS動画の撮影タイムを挟み、谷氏を送り出すと、イベントも終盤へ。堂本は最後に、自身の現在地について明かすトークを20分にわたって繰り広げた。「人生は一度きりですし、自分ももうすぐ50歳を迎えます。人生の折り返し地点だと考えたときに、なるべく自分の気持ちを優先してあげられる瞬間も作りたいな、と思いました。それは傲慢になりたいわけでも、わがままや自分勝手に振る舞いたいわけでもありません。人として選んで当たり前の自分の気持ちは、ちゃんと選んでいきたい……そんなふうに強く感じています」と言葉に力を込める。さらに「25周年は、これまでの自分への感謝も込めて、自分自身の時間も大切に過ごそうと思っています。それと同時に、これからの自分に向けて『まだまだ進化していこう』とか、『こんな自分になれたらいいな』と思える姿に向かっていくことを、来年もあきらめずに挑戦していきたいです。その目標は高く持っていたいし、皆さんからの声援や応援をたくさんいただけたら、きっと乗り越えていけると思っています」と表現者としての躍進を誓った。話しながら感極まってしまう場面もありつつ、「最近、僕の心を支えてくれてるツムツムには感謝してます」と話にオチをつけ、ファンを大いに笑わせた堂本。
最後に「25周年が皆さんにとってとんでもなく楽しい、そんな喜びの景色ばかりが広がる1年になりますように。我々らしく、虹色に輝く、それは愛と言っても過言ではない……そんな1年にいたしましょう。それでは、お手を拝借」と音頭をとり、一丁締めで2027年に向けて祈念した。
なお、「帰ってきた 小喜利の私」および「funk love meeting 2026」の模様は後日有料配信される。詳細は「.ENDRECHERI. OFFICIAL “funk love”」のサイトで確認を。


