元CAROLのギタリスト内海利勝はなぜレゲエに接近したのか?日本初の本格レゲエ作品の謎に迫る
日本における最初のレゲエ作品とは何か? マニアの間でたびたび議論に上る話であるが、アルバム丸ごとレゲエとなると内海利勝の「GEMINI Part.1」(1975年11月5日リリース)であることは間違いない。内海は矢沢永吉、ジョニー大倉、ユウ岡崎とともに伝説的なロックンロールバンド、CAROLで活動したギタリスト。CAROLの解散からわずか半年後、イギリスのレゲエバンドであるThe Cimaronsを迎えて作り上げられたのが内海にとって初のソロアルバムとなる「GEMINI Part.1」だった。一部のリスナーを除いて日本ではまだまだレゲエが知られていなかった1975年の段階で、これだけの充実した日本語レゲエ作品が作られていたというのは奇跡といってもいいだろう。音楽ナタリーでは内海にインタビューを行い、謎を秘めた「GEMINI Part.1」の背景についてじっくり語っていただいた。また、CAROLの大ファンである横山剣(クレイジーケンバンド)、本作収録曲「鏡の中の俺」を和モノDJ文脈から再評価してきた森雅樹(EGO-WRAPPIN')とクボタタケシのコメントも紹介。日本初のレゲエアルバムの謎がついに明かされる――。
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