顔を隠して飛沫を防止、コロナ時代に感染症対策の視点から見直す“覆面レコード”の世界
「歌謡曲は自由である。自由だからこそ、その包容力はでかい。時代が移り変わるとともに、歌謡曲は社会の様々な側面を活写してきた。幸せな出来事も、不幸な悲しみも、歌謡曲はもれなくすくい上げてきた」――これは、ぼくが2019年に出版した著書「レコード越しの戦後史」の前書きから抜き出した一節だ。この中の“歌謡曲”という単語は、もっと広く“音楽”に置き換えてもいい。そして今、ぼくらは感染症との戦いに直面している。いずれは新型コロナウイルスのことを題材にした音楽も生まれるはずだが、今現在、そういうテーマで目立った楽曲はない(まったく無いわけではないが)。そこで、個人的に集めてきた“覆面レコード”の数々を参考にして、感染症対策について考えてみたい。題して「コロナ時代に感染症対策の視点から見直す覆面レコードの世界」――。※この記事は、マスクの着用を奨励するために企画したものです。
約4年前