ZOC、それぞれの人生ぶつけ合い命がけの音楽届けた全国ツアー完走

ZOC、それぞれの人生ぶつけ合い命がけの音楽届けた全国ツアー完走

ZOC「ZOC FOR PRAYER TOUR 2021 SUMMER」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。

ZOCのワンマンツアー「ZOC FOR PRAYER TOUR 2021 SUMMER」最終公演が9月9日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。

5月に15歳の新メンバー・鎮目のどかを迎え、6月9日にメジャー1stアルバム「PvP」をリリースしたZOC。アルバム発売翌日の6月10日に東京・TSUTAYA O-EASTでグループ史上最大規模となる今回のツアーをスタートさせ、全国22カ所を回ってきた。このツアーの幕開けを飾ったのは、鎮目のソロパフォーマンス。ライブ自体が初めての経験だった彼女が、アカペラで泣きながら熱唱する様子はYouTubeでも公開され、大きな話題を集めた。

それから3カ月を経て行われたツアーファイナルのオープニングでも、初日公演と同じように鎮目が1人スポットライトを浴びる。緑のペンライトがフロアで輝く中、力強い眼差しで前を見据えた彼女が「family name」を堂々と歌唱し確かな成長を見せると、メンバー全員でのパフォーマンスに突入。6人それぞれが個性を発揮しつつ、より結束を深めたグループとしての一体感を示していった。

コロナ禍に立ち向かう姿勢を示した「CO LO s NA」をはじめとするアグレッシブなナンバーで一気にフロアを沸かせた6人は、MCに入ると今回のツアーを振り返り、鎮目は「3カ月とは思えないくらいあっという間でした。2週間くらい?」と体感時間をコメント。巫まろが「ZOCを怖がってた私の元々のお客さんもライブに来てくれるようになって、私より没頭するくらいの感じで観てくれた」と話すと、大森靖子も「ZOCのライブを楽しんで駆けずり回ってくれた」とファンの印象を語った。

また最初のMCでは「ファンのみんなのためにがんばってます」と語った巫が、大森の振りを受けて“オタクがいるからがんばれるダンス”を披露する場面も。ほかのメンバーが大ウケする中、「はあ、黒歴史……」と落ち込む巫に大森が「塗り替えていってください」と微笑みかけると「ヒアルロンリーガール」でパフォーマンスが再開され、「眼球にGO!」「濃♡厚♡接♡触」とキュートなナンバーが畳みかけるように披露された。

「LiBiDo FUSION」では、この曲のミュージックビデオにも出演したYouTuber・そわんわんが登場。プライベートでも仲のいいメンバーとレッスンをともにしてZOCをもっと好きになったという彼女は、MC明けの「AGE OF ZOC」にも参加し、拳を振り上げて会場を盛り上げる。曲中、そわんわんはステージ中央に設置されたパイプ椅子に着席。その周囲で懸命に踊るメンバーに向かって「がんばってー!」「笑ってー!」とエールを送った。

コラボパフォーマンスから6人のソロコーナーになだれ込み、西井万理那はそわんわんのサポートを受けながら「それな!人生PARTY」をパフォーマンス。続いて巫が「まろまろ浄土」で卓越した歌唱力を見せつけ、主演ミュージカル「悪ノ娘」を控える藍染カレンはセリフ入りの楽曲「紅のクオリア」を凛々しく熱演した。鎮目と雅雀り子は、今回のツアーで初披露され、この日に配信がスタートしたソロ曲をそれぞれ歌唱。鎮目はsugarbeansがアレンジを手がけたロックチューン「Fake baby」をパワフルに歌い、雅雀は神前暁がアレンジを担当したダークな「りこりこ☆くろまじゅつ」で華麗な舞を見せた。

そしてソロパフォーマンスパートのラストを務めた大森は「きもいかわ」を披露し、情念のこもった歌声で観客を圧倒。そこへほかのメンバーも集結すると「①④才」が始まり、彼女たちの感情剥き出しのパフォーマンスに観客は息を呑んだ。曲が終わると同時に6人はバタリとステージに倒れ込み、場内は静寂に包まれる。体を震わせながら天井を見上げる大森のもとに一筋の光が差すと、手を伸ばした彼女は「降り注ぐものが希望でも絶望でも……それは1つの望みなのだから!」と絶叫。フラフラと立ち上がった彼女たちは、アルバムのリード曲「CUTTING EDGE」を歌い始め、ポジティブなエネルギーを発散させた。

「A INNOCENCE」で優しい歌声を聴かせた6人は、ここで今回のツアーの所感をそれぞれ語る。藍染は何度ライブをしても気持ちを上手に伝えられないと嘆きつつ、「1ミリもこぼさずにステージで丁寧に丁寧に伝えていきたいし、消化していきたい」という思いを口にした。続く西井は「人間として成長したなってすごく思った3カ月間でした。私は昔から明るいアイドルが好きなんですけど、ZOCは負の感情さえも歌でプラスに変えられる、それさえも生かせるなって」と涙ながらに語りつつ、「いろんな地方でここに住みたいって言ってたんだけど、東京が一番いいなって」というひと言で笑いを起こした。

巫は「いい部分も悪い部分も晒し合いながら、ここまでやってきて、ゴールが見えなくなったときもあったんですけど、こうして1人も欠けることなく、ファイナルのステージに立てて本当にうれしいなって思います」と発言。「人生何が起こるかわかんないけど、こういう空間がある限りは目の前の人にまっすぐ歌を届け続けていきたいなと思いました」と宣言した。

昨年10月にメンバーとして正式加入したものの、アイドルになったことについて腑に落ちていない部分がある状態でツアーが始まったという雅雀は、メンバーやファンの存在のありがたみを痛感した3カ月間だったと振り返る。一方、4月に上京してから楽しい思い出しかないという鎮目は、ファンについて「本当に素敵な心を持っている方たちばっかり」と語り、「ZOCってすごく素敵な場所だなって思いました」と述べた。

最後に大森はゲーム用語から命名した「PvP」というアルバムタイトルの“人対人”という意味を改めて説明し、「いろんな人に関わっていただいて、いろんな気持ちがあって。1つの気持ちじゃないからこそ美しいものに仕上がっていて」とコメント。続けて「音楽っていうものは空気の振動で伝えるものだから、直接同じ空間の中で説得するのが一番届く」という自身の考えを述べ、「このご時世でなくても、私たちは生きているだけで誰かを傷付けてしまうかもしれないというところに立ち戻って、“人対人”であることの大切さをずっとずっと思いながら3カ月間回ってきました」と語った。

そうした中で大森は命がけで作った音楽がSNSを通して少しずつ希釈されてしまう感覚を覚えたことを明かしつつ、ライブについては「希釈したパフォーマンスではないです。絶対に拡張しているものだと信じています。6人それぞれの人生があって、その1つひとつがぶつかり合ったからこそできたパフォーマンスだと思っています」と断言。固定概念や生き辛さを変えるような音楽を届けるためには覚悟が足りなかった部分もあると自省しつつ、「これからも世界を変える音楽をやっていきたいと思っておりますので、お力添えください」とファンに呼びかけ、「REPEAT THE END」のパフォーマンスにつなげた。

アンコールでは、6人がそれぞれメンバーカラーのTシャツに着替えて登場。着替えの早い大森、藍染、巫が先に現れるが、残る3人はなかなか姿を見せず、巫は「これハロプロだったら怒られます」と苦言を呈した。記念撮影後、急いで最後の曲に入ろうとするも、ほかのメンバーから制止されて告知があったことを思い出した大森は、12月17日に東京・中野サンプラザホールでZOCの単独公演が行われることを発表。これからもZOCとして前へ進んでいく意志を示した彼女たちは、「ZOC実験室」で残る力を振り絞り、ツアーを締めくくった。

なおイープラスでは本公演の配信チケットが明日9月15日20:00まで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴できる。

ZOC「ZOC FOR PRAYER TOUR 2021 SUMMER」

2021年9月9日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. family name(PvP版)
02. CO LO s NA
03. DON'T TRUST TEENAGER(PvP版)
04. SHINEMAGIC(PvP版)
05. ヒアルロンリーガール(PvP版)
06. 眼球にGO!
07. 濃♡厚♡接♡触
08. LiBiDo FUSION
09. AGE OF ZOC(PvP版)
10. それな!人生PARTY
11. まろまろ浄土
12. 紅のクオリア
13. Fake baby
14. りこりこ☆くろまじゅつ
15. きもいかわ
16. ①④才
17. CUTTING EDGE
18. A INNOCENCE(PvP版)
19. REPEAT THE END
<アンコール>
20. ZOC実験室

(Photo by Masayo)

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