超特急「夢をかなえないと終われない」たまアリで10年の歩みを踊り明かし、その先の未来へ

超特急「夢をかなえないと終われない」たまアリで10年の歩みを踊り明かし、その先の未来へ

超特急が昨日11月23日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで単独ライブ「BULLET TRAIN 10th Anniversary Super Special Live『DANCE DANCE DANCE』」を開催した。

1カ月後の12月25日に、超特急は10回目の結成記念日を迎える。このライブは彼らのデビュー10周年を記念して行われたもの。超特急が同会場でワンマン公演を行うのは2018年12月以来約3年ぶり、2度目のこととなる。

「DANCE DANCE DANCE」は、メンバーカラーの5色にきらめくミラーボールのまぶしい光の中で幕を開けた。メインステージの中央で大きな存在感を放つミラーボール型のセットの扉が開くと、その中には公演ロゴと同じポーズを決めた5人のシルエットが浮かび上がる。広い会場には彼らの最新アルバム「Dance Dance Dance」に収録されている「Dance Dance Dancing!」の軽快なディスコサウンドが鳴り響き、メンバーとの対面を待ち望んだ8号車(超特急ファンの呼称)が振るペンライトのきらめきとともに、さいたまスーパーアリーナは一瞬にしてアニバーサリーを祝うパーティ会場と化した。

「Super Special Live」と銘打たれた公演だけあり、冒頭から花火などの豪華な特効やにぎやかなバックダンサーによる盛り上げ、そして結成時からの長い歩みを来場者の目に焼き付けるような、懐かしい写真を使用したVTR演出と、めいっぱいの華やかさで8号車を楽しませる超特急。カイが大きな笑顔で「今日を最高の日にしましょう!」と客席に呼びかけると、5人は声を出す形での応援ができない8号車も一緒に踊って楽しめるような楽曲を続け、大きな一体感を作り上げていく。1人残らず楽しませようとする心遣いで会場全体を自分たちのステージに巻き込んでいく力にも、数え切れぬほどの舞台に立ってさまざまな景色を見てきた、彼らの10年分の経験値がにじんでいた。

そしてライブ中盤には、彼らが8号車のために用意した大きな見せ場が。「Time Wave」が5人と8号車を“時空の旅”へ誘うと、超特急のデビュー曲「TRAIN」から始まるスペシャルメドレーが披露された。ここで5人が届けたのは、これまでにリリースされたすべてのシングルの表題曲、全21曲。懐かしさの中に8号車が驚くような新たな演出や表現も織り交ぜながら、息もつかせぬテンポ感で10年分のディスコグラフィを駆け抜けていくメンバーの姿に、会場中の8号車が熱い視線を注ぐ。ライブの定番となった楽曲やめったに披露されることのないレア曲、センターに立つメンバーの個性が輝く楽曲……と、1曲1曲に付随する印象やエピソードは、ステージを見つめる1人ひとりが持っている超特急との出会いの思い出や過去の記憶と共鳴していく。5人はグループの“歴史年表”を歌とダンスで体現してみせ、ユーキは「皆さんが僕らに出会ったきっかけだったり、いろんな感じ方をしてもらえたんじゃないかなと。これだけたくさんの思い出を、皆さんと共有できてうれしいです」と、メドレーに込めた思いを語った。

「みんな汗びちゃびちゃ!」と笑い合うほど気合いのにじむパフォーマンスを1曲目から見せ続けていたメンバーだが、メドレースタートの大事なひと言を思い切り噛んだユーキに対してリョウガが「最初噛んだよね? あ、(デビュー)当時のちょっとつたない感じを再現したの?(笑)」と楽しそうに絡むなど、MCではいつもと変わらぬ和気あいあいとした姿で8号車を和ませた超特急。今回のステージ衣装のプロデュースをすべてタクヤが手がけたこともメンバーの口から明かされ、全シングル曲の名前を刻んだテキスタイルで仕立てた特攻服風の衣装について、彼は「カッコよさとダサさのミックス感で、僕ららしさを表現しました」と8号車に伝えていた。

「Dance Dance Dance」リリース時のインタビューで「好きなダンスをより突き詰めたい」と語っていたカイは、楽曲を口ずさみ、楽しさを全開にして踊る姿で客席に笑顔をもたらす。もともとのクレバーな佇まいに加え、天真爛漫でお茶目な一面も併せ持つ“先頭車両”となった彼は、この日も突き抜ける明るさで何度も8号車を煽り、自身の魅力を最大限にアピールしていた。

リーダーのリョウガは、超特急の楽曲群の中でもひときわエキセントリックな自身のセンター曲を軽やかに乗りこなす無二の個性をこの日も存分に発揮。その一方でふいに見せる艶のある表情、余裕のある仕草でも8号車を惹きつける。ライブ中に流れたインタビュー映像の中で「(10年を経て)丸くなった。カドがなくなったと思う」と自身のことを分析していたのはタクヤ。その言葉の通り、大きな優しさや張り裂けるほどの切なさといった豊かな感情表現を乗せるしなやかなダンスで躍動した彼は、男気あふれるシャウトや煽りでも、客席に力強く訴えかけた。

超特急のダンスリーダーとして結成当時からグループを牽引してきたユーキはさいたまスーパーアリーナの大舞台でもむき出しの情熱で舞い、鮮烈な美しさを8号車の目に焼き付ける。インタビューVTRでは「夢をかなえないと終われない場所」と超特急のことを定義した彼は、メドレー中にアクロバットの新技も成功させ、10年を経てもなお進化し続ける姿をパフォーマンスで示してみせた。そして、唯一のボーカルメンバーとして超特急の屋台骨を支えるタカシは、豊かに伸びてゆく歌声を会場の広い空間いっぱいに響き渡らせる。ダンサーの4人と楽しく踊りながらも余裕を感じさせるたくましいボーカルは曲ごとに色を変え、超特急の10年間をカラフルに、立体的に描き出していた。

猛烈なエネルギーを消費するアッパーチューンをラストに置き、全力を出し切って本編を終えた彼らは「出し切ったね!」と笑いながら肩を抱き合った。皆が充実の表情を浮かべる中、最後に言葉を発したのは“号車順”でいつも超特急のセンターに立つタクヤ。「ぶっ倒れそう。でもそれくらい楽しかった!」と天を仰いだ彼は「11年目もよろしくね。俺らを支えてくれ!!」と思い切り叫んだ。

8号車の止まない拍手を受けてのアンコールでは、パフォーマンスの披露が待望されていた既存曲がお披露目されて8号車の熱狂を誘う場面も。こちらも初披露となるスカナンバー「Te quiero mucho」のキャッチーなダンスを会場中が踊って笑顔の輪が広がると、リョウガが挨拶に立ち「思い返せばいろんなことがありました。山あり谷あり、そんな道のりだったと思います。だけどこうしてここまで来れたのは8号車のおかげだし、8号車がいるからこれからも走り続けられると思っています」とファンに思いを伝えた。

最新アルバムの楽曲も随所に織り交ぜつつ、メモリアルな公演にふさわしい、これまでの歩みをぎゅっと凝縮した特別なセットリストを8号車のために用意した超特急。過去を振り返る構成や演出は「山あり谷あり、そんな道のりだった」10年間を走り続けてきた5人の、個人として、そしてグループとしての確かな進化を観る者に感じさせるものだった。「どうかこれからも、いつまでも一緒に走っていきましょう。それでは皆様ご一緒に!」とリーダーが呼びかけると、舞台上も客席も一緒に“超特急ポーズ”を決めてラストナンバーの「走れ!!!!超特急」へ。5人が連結してステップを踏み、花道からセンターステージへとたどり着くと、ユーキは涙声を張り上げながら「みんなの心1つひとつが僕らの未来、希望に変わります。この先も笑顔で突っ走っていきましょう! 10周年、ホントありがとう。最高だよ、愛してるよ! ありがとうー!」とあふれる思いを伝えていた。

12月26日には大阪・大阪城ホールで、このライブの追加公演が開催される。

撮影:米山三郎、深野輝美、林聖、富田望

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