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柏木ひなたソロライブで“松野莉奈メドレー”披露「莉奈のおかげでエビ中を続けてこれた」

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『柏木ひなた EBICHU 12th Anniversary Live Let's laugh together forever!!!!!!!!!!」』」の様子。
1年以上前2022年11月30日 6:03

私立恵比寿中学の柏木ひなたのソロライブ「柏木ひなた EBICHU 12th Anniversary Live Let's laugh together forever!!!!!!!!!!」が、11月28日に東京・中野サンプラザホールで開催された。

12月16日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで行われるライブをもってエビ中から“転校”(脱退)する柏木は、10月より4本のプロデュースライブを開催。エビ中メンバーがそれぞれ出演した過去の3公演に続き、柏木のエビ中加入12周年記念日に行われた今回のライブでは、柏木が持ち前の表現力を存分に発揮するソロパフォーマンスを2時間半にわたって繰り広げた。

開演時刻を迎えたステージ前方の紗幕に、エビ中加入当時の柏木が元気いっぱいに挨拶する映像が。そこから12年間の軌跡を追ったライブ映像が続々と流れ、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)は感慨深げな表情で見入る。カウントダウンに続いてシルエットが映し出された柏木が歌ったのは「Family Complex」のイントロ。紗幕が落ちたステージには柏木とバンドメンバーの三沢崇篤(G)、小林修己(B)、裕木レオン(Dr)、西山恵美子(Cho)、小湊美和(Cho / 太陽とシスコムーン)、橋本しん(Sin)(Key)の姿が現れ、ファミリーは柏木のパワフルな煽りに応えて全力でオレンジ色のペンライトを振り回した。

「オメカシ・フィーバー」「トキメキ的週末論」とアッパーチューンを連続で披露した柏木は、加入記念日のソロライブについて「まさか自分が1人で中野サンプラザでライブをするとは、さっきの10年前の私は思ってなかったでしょうけど」と話し、「懐かしかったでしょ? かわいかったね、小さくて(笑)」とファミリーに同意を求める。「12年って干支と同じくらい? 干支って10年ぐらいだっけ?」という天然発言で会場内に一瞬動揺を走らせたものの、「大人になっていく過程をたくさんの方に見ていただいて、エビ中の柏木ひなたとして成長できたと思います。今日はお伝えした通り、エビ中の曲しか歌いません。エビ中の楽曲のよさを改めて皆さんにお伝えできれば」と、しっかりとした挨拶でライブへの意気込みを明らかにした。

「ハッピーエンドとそれから」を伸びやかな歌声で歌い上げたあと、柏木は壮大なアレンジに乗せて「日進月歩」を熱唱。続く「踊るロクデナシ」では、柏木のけだるげな歌声とファンキーなバンドサウンドが独特の空気を作り上げた。「熟女になっても」のラップパートは、安本彩花と同じくサングラス姿で披露した柏木。このパートにはエビ中の年長メンバーがこれまでさまざまな形で挑戦しているものの、柏木はまだ歌ったことがなかったため今回のセットリストに入れたという裏話も語られた。そして柏木は「エビ中には少し前から“フィーチャー曲”というものがございまして。今日は私のライブなんで、その2曲をやろうかと思います」と話し、自身をフィーチャーした「I'll be here」「紅の詩」を披露。貫禄たっぷりのパフォーマンスでファミリーを魅了した。

衣装チェンジの間の幕間映像では、柏木がかつてフリーライブを何回も開催した関東地方のショッピングモールを“思い出の地”として次々と巡っていく。それぞれの会場で当時のエピソードをいくつも語った柏木は「懐かしいなあ」と感慨深げな表情を浮かべた。

ステージに戻ってきた柏木は「12年間エビ中としてやってきていろいろなことに感謝しているけど、本当に感謝している人が1人いまして。今、空から見守っていてくれると思うんですが、皆さんも大好きな出席番号9番の松野莉奈です」と話し始めた。柏木は2016年、突発性難聴に伴う休養から復帰した際のレギュラー番組のロケで松野と2人きりになったとき、復帰に向けた不安を明かしたところ「ひなたがいなきゃエビ中じゃないでしょ」と言われたという思い出を振り返る。「その言葉にすごく救われて。ここまで12年間やってこれたのは、いろんな環境や自分の気持ちもあったけど、莉奈の言葉がすごく大きかったです。改めて莉奈に感謝したいと思います。ありがとうね、莉奈」と、柏木は大切な仲間への思いを改めて明かし、ふと頭上を見上げた。

「続いてのブロックは、私から莉奈に感謝と愛を込めて届けたいと思います」と話した柏木は、2人がレギュラー出演していた番組「エビ中の天才盆栽中学生(仮)」のために制作された楽曲「盆栽ガール」をライブ初披露した。当時のミュージックビデオがスクリーンに流れ、ファミリーが青色のペンライトを振る中、柏木は松野の歌唱音源とともにデュエット。その後は「莉奈が好きな曲、私が『莉奈がこの曲を歌っているところ、ダンスしているところが好き』という曲」からセレクトしたというメドレーへと突入した。柏木は「ポップコーントーン」「フユコイ」といったナンバーを続々と披露し、ラストの7曲目として「なないろ」を歌う。サビの最後の歌詞、「キミへの想いはなないろ」を柏木はアカペラで丁寧に歌い上げ、松野への思いを捧げた。

「楽しかった。皆さんも楽しんでいただけましたか?」と笑顔を見せた柏木は、ライブがまだまだ続くことを示唆し「私のソロライブはやりたいことが多すぎて異様に長いんですよ。まあみんな、明日も仕事休んじゃえ!」とファミリーに呼びかける。そして「星の数え方」「宇宙は砂時計」を涼やかな声で、「愛のレンタル」を情熱的な歌声で披露したあと、柏木は「大人はわかってくれない」をまっすぐに前を見据えながら高らかに歌った。本編最後のナンバーは「ジャンプ」。エモーショナルなパフォーマンスにファミリーが引き込まれ、場内の熱量がピークに達する中、柏木は落ちサビの「今だ」を、自らの思いを吐き出すように柔らかな声で歌ってみせた。

アンコール前に流れたVTRでは、先ほどの映像の続きとして柏木が再び“聖地”を巡っていく。過去を振り返るトークのあとにステージに現れた柏木は、2010年リリースの「えびぞりダイアモンド!!」をパフォーマンス。12年のキャリアを感じさせる堂々としたふるまいでファミリーを圧倒すると、今度は最新曲「ヘロー」をのびのびと披露した。その後は「HOT UP!!!」をアグレッシブに歌った柏木。ハイテンションなこの楽曲を1人で歌いきった彼女は、曲が終わると「これは声が枯れる……(笑)」と苦笑いを浮かべた。

最後に柏木は「やりたいことがあるから付き合って、お願い聞いて?」とファミリーに呼びかける。ここで彼女が問いかけたのは「私が12月16日で卒業してもエビ中は続いていくでしょう? 私が卒業したら、みんなは次に何色になるのかなと思って(笑)。今から後ろを向くから、次の推しが決まっている人は正直にサイリウムの色を変えて」という“推し変アンケート”。まだメンバーカラーが決まっていない新メンバーの“えまゆな”こと桜井えまと仲村悠菜を推したい人には「スマホのライトを使って! そこまで使ってでも知りたい」と熱弁し、ファミリーを笑わせた。

柏木が客席に背を向けている間に変えられたファミリーのペンライトの色は見事にバラバラ。それを見渡した柏木は「みんなそのままにしておいて。次の推しはそうなんでしょ?(笑)じゃあ決定ね、ここにいる全員と柏木ひなたでダンスサドンデスだ!」と叫び、曲中の全メンバーによるダンスバトルが見どころの「サドンデス」を1人で歌う。ダンスバトルのパートになると、柏木が「私だって、たぶんウクレレ弾けるもん!」と叫ぶと「小林推し変、アウト!」とアナウンスされるといった展開で、“推し変”したファミリーが次々と敗北していく流れに。最後に残った“えまゆな”推しに向けて「私だって12年前は新メンバーだったもん!」と訴えた柏木は「でもいいんだ、みんながこれからもエビ中を大好きでいてくれたらうれしい。私もみんなが大好き。大好きだ、私立恵比寿中学!」と絶叫し、ファミリーを感動させる。最後はオレンジ色のテープキャノンが会場に打ち上げられ、ライブのエンディングを飾った。

バンドメンバーを送り出した柏木は今回のライブに際し、喉の状態が万全ではなかったことを明かして「やっぱり今日やることに意味があると感じたので、自分ができる最大限の力でできればと思ってやらせていただきました」と記念日での開催にこだわった思いを語る。そして「残り少ない時間を悔いのないように楽しんで、最後までエビ中のメンバーとしてがんばっていきたいです。そのあとも柏木ひなたとして皆さんに応援していただけるよう、またこのステージでお会いしたいと思います」とファミリーへメッセージを送り、ステージを去っていった。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『柏木ひなた EBICHU 12th Anniversary Live Let's laugh together forever!!!!!!!!!!」』」2022年11月28日 中野サンプラザホール セットリスト

01. Family Complex
02. オメカシ・フィーバー
03. トキメキ的週末論
04. ハッピーエンドとそれから
05. 日進月歩
06. 踊るロクデナシ
07. 熟女になっても
08. I'll be here
09. 紅の詩
10. 盆栽ガール
11. メドレー(ポップコーントーン / スターダストライト / フユコイ / 全力☆ランナー / U.B.U. / お願いジーザス / なないろ)
12. 星の数え方
13. 宇宙は砂時計
14. 愛のレンタル
15. 大人はわかってくれない
16. ジャンプ
<アンコール>
17. えびぞりダイアモンド!!
18. ヘロー
19. HOT UP!!!
20. サドンデス

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