5月11日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてT字路sとハンバート ハンバートによるツーマンライブ「PIT VIPER BLUES T字路s 春のスペシャル2マン」が開催された。
T字路sの主催企画として行われた本公演で、男女デュオである2組はそれぞれサポートメンバーを入れずにライブを披露。先攻を務めたハンバート ハンバートはギターの弦の袋をなかなか捨てられない話などで観客を笑わせてから、加川良「教訓I」のカバーでライブをスタートさせた。その後も軽快なトークを挟みつつ、代表曲「おなじ話」や7月25日発売の結成20周年記念アルバム「FOLK 2」に収録される新曲「永遠の夕日」を届けた2人は、佐藤良成(G, Violin, Vo)のピアノに合わせて佐野遊穂(Vo, Harmonica)が歌う「台所」を披露。さらに佐藤がピアノを弾きながらメインボーカルを担当する「おかえりなさい」「虎」で会場をしっとりとした空気で包み込んだのち、佐野によるハーモニカの音色と共にT字路s「泪橋」をカバーして観客を沸かせた。
続けてハンバート ハンバートは「がんばれ兄ちゃん」やMONGOL800「小さな恋のうた」を歌唱。「おいらの船」でNirvana「Smells Like Teen Spirit」のフレーズを曲中に挟む演出で観客を楽しませた2人は、佐藤がバイオリンを弾く「ホンマツテントウ虫」を陽気にパフォーマンスしてT字路sにバトンをつないだ。
この日、約2カ月ぶりにライブを行ったT字路sはまず「蛙と豆鉄砲」「花束」を立て続けに披露。MCではハンバート ハンバートが「泪橋」をカバーしたことについて、伊東妙子(Vo, G)が「うちらよりカッコいいんじゃないか、やりづらくなっちゃったよって! 遊穂ちゃんの声に合っていてよかったですね」とうれしそうにコメントした。その後「鐘は鳴る」や「交差点」などを次々にパフォーマンスした2人は、Aのコードから始まる“新曲A”とCのコードから始まる“新曲C”を初披露。別れを歌った「最後の手紙」などでファンを魅了したあとには、グッズ紹介を経て、2015年6月発表のカバーアルバム「Tの讃歌」より佐藤がレコーディングに参加した浅川マキ「少年」のカバーを届けた。
さらにカンザスシティバンド「新しい町」や、映画「下衆の愛」の主題歌「はきだめの愛」を披露したT字路sは、「泪橋」を熱演。会場を大いに盛り上げた2人は、間奏で伊東のギターソロと篠田智仁(B)のベースソロが繰り広げられる「T字路sのテーマ」でライブ本編を終えた。
アンコールでは、伊東と佐野がステージに並んでハンバート ハンバートの「おなじ話」をデュエット。伊東の力強い歌声と佐野の優しい歌声が交差しながら会場に響きわたった。そしてオーディエンスから盛大な歓声と拍手が送られる中、篠田と佐藤もステージに登場。西岡恭蔵「プカプカ」とT字路sのナンバー「これさえあれば」が2組によるコラボレーションで披露され、ツーマンライブが締めくくられた。
なおT字路sは11月に東名阪クアトロツアー「T字路s 秋のワンマンツアー "PIT VIPER BLUES"」を開催する。
T字路s×ハンバート ハンバート「PIT VIPER BLUES T字路s 春のスペシャル2マン」2018年5月11日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
ハンバート ハンバート
01. 教訓I(オリジナル:加川良)
02. おソウシキごっこ~おなじ話
03. 永遠の夕日
04. 台所
05. おかえりなさい
06. 虎
07. 泪橋(オリジナル:T字路s)
08. がんばれ兄ちゃん
09. 小さな恋のうた(オリジナル:MONGOL800)
10. 国語
11. おいらの船
12. ホンマツテントウ虫
T字路s
01. 蛙と豆鉄砲
02. 花束
03. 鐘は鳴る
04. その日暮らし
05. 交差点
06. 新曲A(タイトル未定)
07. 新曲C(タイトル未定)
08. 最後の手紙
09. 流れ者
10. 少年(オリジナル:浅川マキ)
11. 新しい町(オリジナル:カンザスシティバンド)
12. はきだめの愛
13. 泪橋
14. T字路sのテーマ
T字路s×ハンバート ハンバート
01. おなじ話 / 伊東妙子、佐野遊穂
02. プカプカ(オリジナル:西岡恭蔵)
03. これさえあれば
T字路s 秋のワンマンツアー“PIT VIPER BLUES”
2018年11月3日(土・祝)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 / START 18:00
2018年11月4日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 / START 18:00
2018年11月22日(木)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
OPEN 19:00 / START 20:00